推し活でしたっけ

もはや言い古されてきた言葉だけど(推し燃ゆはまだ読んでない)、そんなもんは昔からあって、今の流行りでも廃れるものでもないだろう。今読んでいる小説の「細雪」では、主人公である幸子の推しが菊五郎だそうだ。歌舞伎かな。

昨日散髪に行って、ヘルプで来ている美容師の人が韓国アイドルにはまっていた。40歳を超えているが、年齢は関係ない。昨年はドームツアーに行ったそうだ。大阪と名古屋。何かのチケットを取るために、同じCDを何枚も買ったと言っていた。すごいな、本当にそれやる人の話初めて聞いた。ちなみに結婚されていて子供が3人いるとか。娘は女性の韓国アイドルが好きで、そういう何組もグループが来るライブには親子で行くこともあるそうな。

そういうのないなー生まれてこの方。だからそうやって全力でエンタメを楽しめる人がうらやましい。自分にもそういう、なにか情熱を捧げる対象でもあれば、もっと生活に潤いが出てくるのかもしれんが、なかなかそういう体質ではないらしい。好きになったりハマったり、ということはあるけれど、推し活みたいなのはない。だからあまり、どういうものなのか、実感としてわからない。熱しやすいが、同時冷めているような気もする。持続性がない。

感受性が乏しいのか、知識が足りないのか、どうすればそんなに一生懸命になれるのだろう。シェンムー3のためにクラウドファンディングに年収の何分の一かを寄付して家を買うことをあきらめた人の話を聞いても、やはりそれだけの熱意を持てることがうらやましいと思った。