「子どもがいない」を読んで思うこと

自分も子供はいないけれど、思うことは全く違うなーという感想だった。結婚して何年も経っており、同じ40代で、状況としてはそんなに違わないんじゃないか。

自分が育てていたかもしれない子の姿を思い描く

全くない。存在しないものを想像するっていうことが、そもそもない。この人はなんだかんだ言って子供が欲しかったのだろうか?僕は子供が欲しいと思ったことがないから、こんな風に思い巡らせないのかもしれない。

子どもがいないことのメリット、デメリットを改めて実感している

これもないなー。自分が今置かれている環境について考えることはあるけれど、無いものについて考えたりしない。そういう仮定って何か意味があるのだろうか?よくわからない。今の自分の生活や環境については具体的に行動を起こせるけど、空想にふけることはしないなー。物語でも書くのかな?

あと子供がいることをメリットやデメリットで考えていない。家を買うとかならわかるけど、子供はそういう損得勘定で測るものなのかな?できるできない、はあるし、持てる持てない、もある。欲しい欲しくないもある。でも人間の生命を損得で測るのは違うよなーと思う。おもちゃじゃないんだから。

子どもがいないと、未来の時間は自分が死ぬまでの時間でしかない

この人はどこまでも自分本位にしか物事を見ていないことがわかった。世界は自分のために存在する、嫁も子供もそれに巻き込まれるわけか。だから子を持つことも自分にとってのメリット・デメリットでしかない。自分の人生を彩るための装置として、他者が存在するわけか。

他者の気持ちを思いやるとか、自分も決して得意な方ではないけれど、少なくとも他者の尊厳を無視してはいないつもりでいる。他者を、自分の人生を彩るための物か装置かのように認識してはいない。人間それぞれに感情があり、人格があり、人生がある。人間同士はお互いイーブンな存在であり、親のために子がいるわけではなく、子のために親がいるわけでもない。子供がいても、自分の未来が延長されるわけではないよ。

僕には子がいないけれど、自分の人生のエンタメか何か、もしくは自分の人生を肩代わりさせる存在として、子を持ちたいと思ったことはない。そういう態度は正直、生理的に気持ち悪い。他者の生命を自分の生命と等価なものだと考えず、自己満足の道具ぐらいに思っている態度には恐怖さえ感じる。奴隷持ったりエンタメで人殺したりする人も、他者の生命や尊厳を蔑ろにできる人だから、意識は似てるのかな。