カメラを買い換える妄想

ネットで見ているだけ。最近知人が新しいカメラを買った。それに触発されて、自分がもしカメラを買い換えるなら、という想像をしながらいろいろ調べていた。

まだ使っているカメラ、M8

自分はまだライカM8を使っている。前ほどではないけれど、今もときどき写真を撮る。M8のセンサーは暗部に弱いセンサーで、ISO400が限界と言われている。M8のセンサーにはマゼンダ被りと言われる色被りがあり、黒などが紫がかって映る。そのためUV/IRフィルターをかけて撮るもの、とされている。

レンズのサイズに併せてフィルターが必要になってくる。M8は2006年の製品だから、専用のUV/IRフィルターも今では全然売っていない。UV/IRフィルターを用いると、マゼンダは消えるがどうしても青緑がかった画になる。モノクロで撮る分には、色は気にならない。

センサーサイズはAPS-Hというあまり見かけないもので、M型ライカ初のデジカメはフルサイズではなかった。フルサイズより少し小さいため、画角が狭く焦点距離で約1.3倍になる。僕は35mmの距離で使いたかったから、28mmのエルマリートを買った。それで36mm相当。この状態で10年以上使ってきた。

APS-Hサイズ - Wikipedia

今はまだ使える状態だけど、10年以上使っているデジカメだから、いつ壊れるかわからない。壊れてしまうと安くでしか売れない。まだ動くうちなら、いったいいくらで売れるのか。ネットを見てみると、幸い実売価格は僕が買った当時とそんなに変わっておらず、メルカリやヤフオクで20万前後で取引されている。28mmのレンズも併せて売ると、30万前後にはなるのではないか。状態をどう判断されるかわからないが。

ライカを買い換えるとしたら

M8を売ってライカを買い換えるとしたら。現時点で最新のM11-Pは140万以上する。レンズも併せて160万〜170万。M8とレンズが仮に30万で売れたとしても、130〜140万必要だ。もちろんそんなお金はないし、あったとしても片手間の趣味のカメラにそこまで出せるほど裕福ではない。100万超えのライカは無しかな。

一番安いのはM8とかM8.2とかだけど、あまり買い換える意味がない。M9は今は使われていないCCDセンサーが人気あるようで、後継機の M typ240とあまり値段が変わらない。50万前後、それ以下の相場で出回っているライカというのは今のところない。一番現実的なラインだろう。

M8のシルバーを使っているから、次は黒がいい。基本的に黒のほうが人気が高く、性能が同じでも値段が高い。さらにPモデルの方がもっと人気があって高い。シルバーの M typ240 は45万であったりするけど、黒は50万だったり、黒Pはもうちょっと高い。

M9は2009年のモデルで、古さで言うとM8とあまり変わらない。今から購入して長く使うことを考えると、古いものに大金を費やすのは怖い。その次のM typ240 が2013年で、それでも10年前のモデルだけど、まだまし…かな。気休め程度だろうか。M9が安ければ考えたかもしれないが、相場価格が M typ240 とあまり変わらないなら、新しい方が有力となる。他にM Typ 262 やM-D Typ 262も同じ価格帯でときどき見かける。

モノクロームに触れていなかった。モノクロームはかっこいいけど、モノクロ専用というのはさすがに尖りすぎていて、一台しか持てない人間には厳しい。カラー写真も撮りたくなる。

結論

黒は必須。理想は赤バッヂのないPモデル。でも高いから必須ではない。見た目、性能、価格、全ての条件を満たすのは、デジタルなのに液晶レスの癖強モデル M-D Typ 262 かもしれない。状態がいいのがあれば検討したい。という妄想をしている。

レンズはズミクロン 35mmの古いやつかなあ…。最安値で20万ぐらいからある。本体が50万で、レンズ20万だとして、合計70万。仮にM8とレンズが30万で売れても、残40万かあ…。という妄想をしている。