最近アナログに残すことの重要性を感じている

こういうWeb日記を書いていて、いつかはサービスが終了すると、データは全て消えてしまう。ローカルに退避することや、他サービスへ移行することも可能だけど、完全にとはいかない。最近別のサービスへ移行した人の話を読んだけど、全く別の会社の全く別のサービスへの移行だから、日付やら写真やら何やらデータをそのまま引き継ぐことはできなかったようだ。

去年かおととしには、Evernoteの話題があった。物価上昇と為替変動、その他会社の事情もあってかEvernoteはサービスが大幅に制限され、同時に値上がりした。多くの課金ユーザーはサービス利用の継続が困難になり、解約が相次いだ。僕は長らく無料プランで利用してたけど、無料で使える範囲もどんどん狭まったためアプリを削除した。「永遠のノート」であったはずのEvernoteの幻想はついえた。

それに代わるサービスとしては、一応NotionやCosense(旧Scrapbox)などが採用されているけれど、機能も使い勝手も全然違うため完全に代替とはいかない。それらのサービスもまた恒久的に使えるものではなく、一過性のものとして利用するのが適切な使用方法だとEvernoteに教わった。

データをローカルに保存したとして、それをこれまでのように使い続けられるか。原理的には可能だと思う。でも、整理の仕方や閲覧性もあってのデータなので、目に見える部分でのサービスを失ったあとの残ったデータの取り扱いがわからない。データを見返す方法を見いだせないまま、眠ってしまうのではないだろうか。僕はかつてのWebページの残骸が一部htmlで残っているけれど、なかなか見返そうとは思わない。僕以外の誰かが閲覧することも今後はないだろう。

Webおよびデジタルデータはフローとして便利だけど、ストックにはあまり向いてないんじゃないか。だから大事なことはなんだかんだアナログで残しといたほうがいいんじゃないか、特に長期スパンで保存しておきたいものは、と最近実感している。アナログとなると紙とペンだけど、自分は悪筆なんでこれがデータとして機能するかどうか、それはまた別問題である。

何も文字情報だけではなく、音楽もレコードを買っておけば遠い昔の音楽だって聞ける。配信にない音楽、デジタル化されていない音源はいくらでもある。配信は今聞くのに便利だから全然使ってるけど、残しておくことには向いていない。映画や映像も、配信はすぐになくなる。アナログではないけど物理メディアでしか見れないものがたくさんあって、一部のDVDは中古市場で高騰していたりする。

ただ映像メディアと言っても、VHSやレーザーディスクは死んでいる。DVDももしかしたら再生機器がなくなって、メディアが使い物にならなくなるかもしれない。CDもレコードも同じで、音楽、映像に関してはソフト単体で機能せず、ハード問題がつきまとう。物理、アナログだからといって永続的とは言えない。

紙だってもちろん永久ではないんだけど、古代の遺物が発掘されたときに、再生機器が必要なメディアと紙に書かれた内容をそのまま判読するのとでは、残り方や再現度が違うだろう。今のデジタル文明は歴史に残らないとよく言われている。

写真だってそう。デジタルデータの写真は、クラウドサービスを解約すれば一発で消えてなくなる。ストレージが飛べば一瞬で失われてしまう。僕は外付けハードディスクが壊れて、10年分ぐらいの写真が消えてしまった。DVDのような物理メディアに記録しても、いつまでデータが壊れずに残るか疑わしい。だからやっぱり、本当は印刷したほうがいい。印刷だってもちろん全然永遠ではないが、昔の銀塩写真はけっこう今も残っている。ある程度紙や印刷にこだわれば、そこそこ長く残せるんじゃないか。ネガとかを残せるならそれでもいいけど、フィルム撮影となるとそれはそれで敷居が高い。

まあそんなアーカイブに意味があるのかっていうと、歴史単位ではあるかもしれないが、個人としてはない。ただそうしたほうがいいんじゃないかっていう思いだけ。紙とペンで残すにしたって、水性インクより油性の方がいいのかもしれないって思ってきた。LAMYサファリを使ってるんだけど、付箋に文字を書いて濡らす実験をしてみたら、意外と滲んで消えることなく文字が残った。やるなLAMYサファリ、水性でも使えた。

紙のノートはトラベラーズノートを使ってます。