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18日目 パルテノン神殿へ

旅行

前回の続き

アテネで行くところと言えば、とにかくパルテノン神殿だろう。それぐらいしか思い浮かばない、それぐらいならせいぜい思い浮かぶ。しかしやはり、僕は世界史をろくに勉強していないこともあり、古代ギリシャについてはアテネとスパルタが戦ったとか共同戦線を張ったとかそういう中学レベルの事しか知らない。都市国家とか奴隷制に支えられた民主制とか、ソクラテスとかもいたんだっけ、その程度。そんな自分にはやはりこのギリシャという国を訪れるのがもったいなすぎる。もっと勉強しておけばよかったというのは学生当時ではなくその旅行前に思った。でも現実としてそんな余裕がなかったため諦める。それでもアテネ2日目はパルテノン神殿へ向かうのであった。ちなみにチェコ好きさんは高校当時世界史の成績が良かったらしいけれどほとんど忘れていた。僕は高1から高3まで理系だったが高1の時だけ世界史が必修で何度も赤点を取り追試を受けていた。

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パルテノン神殿があるアクロポリスの丘までは、ホステルから歩いて行ける。今回の旅行に限らず本当に歩いてばかりだが、そういう場所をあえて選んでいたりする。ホステルで朝食を食べてから早速向かうことにした。アテネの街は相変わらず老人が多い。若い人や自分と同年代ぐらいの人も時々いるが、多くはない。観光客だったらそれぐらいの人も多い。冬のギリシャとはいえ、やはりさすがに観光客は多かった。アクロポリスへ近づくに連れて増えていく。夏は一体どんなことになるのだろうか。

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もう丘が見えている。ここからは坂道や階段を登ることになる。今回の旅行では坂道や階段を登ってばかりいる気がするが、旅行、もしくは観光というのはえてしてそういうものなのだろう。地図を見ながら、人が流れていく方向を見ながらアクロポリスの丘を目指す。この辺りまで来るともうさすがに観光客しかいない。見晴らしのいい岩(滑りやすい)に立ち寄り、売店でスムージーを買って飲んだりしながら丘の入り口までたどり着いた。チケットはいくらだったか忘れたが、購入してゲートを通り階段を登る。ここからが本格的にアクロポリスの丘だ。

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下から見上げると結構な高さにあるように思える丘は、登ってみるとそれほど大変ではない。少なくとも今まで登ったペトラや、バンクシーの絵を探しに行った道に比べると平気だ。アルハンブラ宮殿とはそれほど差がないと思うけれど、あの頃に比べて慣れたのかチェコ好きさんも平気そうにしている。パルテノン神殿というのは独立しているが、この辺りはもう大体が石造りで丘全体が大枠の神殿の一部のようになっている。そして天気が悪く、途中雨がぱらついたりして滑りやすい。

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上まで来た。そしてパルテノン神殿だ。あっけない。

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頂上からは街が一望できる。神を祀る場所としてこれ以上のところはないだろう。

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相変わらず晴天には恵まれなかった

アクロポリスの丘を降りるとアクロポリス博物館があった。これもついでだから寄ってみたという程度。建物はかなり新し造りとなっており、昨日行った考古学博物館の古めかしい感じとは異なっている。受付でチケットを購入する。僕らが日本人だということがわかったみたいで、受付の女性は日本語で話してきた。この人はギリシャ人だ。僕が「なぜ日本語が話せるのか」と聞けば、「Skypeで勉強している。日本人観光客は礼儀正しいからそれに応えたい」みたいなことを言っていた。仕事熱心なのか、それとも興味から来ているのかはよくわからなかったが、この時我々とこの受付の女性の間ではとても良い空気が流れた。

アクロポリス博物館自体はフロアが少ないため展示がそれほど多くなく、やはり無学な我々にはよくわからなかった。博物館を出た後、駅の方へと歩く。途中にあったみやげ物屋でピンバッヂを買いつつ、駅前のレストランで食事をとった。チェコ好きさんはパスタ、僕はサンドウィッチ。メニューを見ていると目についた項目があった。「Ouzo」これは旅行中に読んでいた村上春樹の「雨天炎天」に出てきたウゾーではないか。本の中で、村上春樹はギリシャのアトス島というところを巡礼する。修道院へ着く度にこのウゾーというお酒とルクミというお菓子が出されたという記述があった。ウゾーはアルコール度の高い蒸留酒であり、水で割ると白濁するとか、日本人が好む味ではないとか。小瓶が安かったから注文してみた。

ウーゾ - Wikipedia

薬草のような味。そして確かに強い。アルコール度を見てみると40度。僕ら2人とも試したがとてもこの場で飲みきれるものではなく、小瓶ごと持って帰ることにした。雨が少し降っていたことと歩き疲れていたこともあり、ホステルまでは地下鉄で帰った。

次回、19日目 ルクミをどうぞ

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)

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