海外ドラマ「マインドハンター」感想・評価

先日の日記に書いたことと被るけれど、マインドハンターはNetflixオリジナルの海外ドラマだ。1970年代のアメリカが舞台で、フーバーが去ってから5年後のFBIを題材にしている。この時代は犯罪の傾向が変わる転換期だった。これまでのような身代金や怨恨、痴情のもつれ、思想犯といったわかりやすい動機の犯罪ではなく、猟奇殺人が目立つようになった。

今までにない種類の犯罪に対策が追いつかない中で、新たな捜査基準、手法が必要になってくる。このドラマは70年代にプロファイリングという捜査手法を確立した人たちの、そこに至るまでの悪戦苦闘を取り扱ったドラマである。

  • あらすじ
  • 実在する犯罪者たち(ネタバレ)
  • なかなかうまくいかない話(ネタバレ)
  • 安定のおもしろさ
  • 個人的な感想
  • 関連書籍
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なんだろ、てきとう

最近見たもの

最近は怜人さんの影響で海外ドラマばかり見ていた。見終わったのはストレンジャーシングスシーズン1マインドハンター。マインドハンターなんでこんなにおもしろいんだろうと思ったら監督がデビッド・フィンチャーだった。ハウス・オブ・カーズもデビッド・フィンチャーなのは知らなかったが、言われてみればゴーン・ガールっぽい。どうでもいいけどゴーン・ガールはGirlって歳じゃないよな。

マインドハンターいっきに見たせいでしんどくなった。虐待とかトラウマとか全然ないけれど、自分サイコパスなんじゃないかって思えてくる。エド・ケンパー初対面からまじこえー。主演の男優はフランス大統領エマニュエル・マクロンに似てる。そういうわけで、当分はホラーとかミステリーとか犯罪捜査とかそういうジャンルを遠ざかりたい。次はこのサイテーな世界の終わりでも見ようか。

おかげで映画は全然見ておらず、本も全然読めていない。Kindleの積読は全然消化されないままだし、図書館で借りた本は読まないまま何冊か返却した。映画は年初に映画館で見たぐらい。見たい映画はあるんだけど、なかなか見に行く気になれない。希望のかなたとか。

メンタルの沈みが激しい

浮きっていうのはそもそも昔から全然無い。浮く要素がなくて日々沈み込んでいる。人生そんな簡単にうまくいくはずない。そりゃー知ってる。別にうまくいかなくたっていい。ただ単に、どうしようもないんだよなー。何もしたくない。気持ちの問題なんだろう。気持ちが乗らない。全然乗らない。乗れない。酔えない。目的がない。ただ生きているだけ。自分も背負えないよ全く。

原因がないから尚更なー。マインドハンターのシリアルキラーたちには原因があって、そうならなくても済む道があったのにそうなってしまったという意味で救いがないんだけど、原因がなくてこうなってしまっている自分はそれはそれで終わっていて、クズだなーとつくづく思う。誰も殺してないけどさ。全部くだらないしどうでもいいと思ってしまう。精神科とか行く意味あんのかな。ある人にはあるだろうけど、自分はそもそもあんまりそういうのよくわからないから。それとは別に、今のところ心にもない嘘をつく気にもならない。違うんだよなーぜんぜん違う。

お酒はなるべく一人で飲みたい

人と飲む機会が多くて本当に憂鬱だ。理由は単に、酔っていると羽目をはずしてしまいがちだから。大脳皮質が麻痺してしまって感情がほとばしり、普段言わないようなことをぺらぺらと口にしてしまう。失うようなものなんてないんだけど、言わなくていいことを言ってしまったなーと後悔する。

場が悪い、相手が悪いのかもしれない。友人だったり、気にしない相手と飲んでいたら何を喋っていようがどうでもいい。でもそうじゃない相手と飲むのは憂鬱だ。理性のタガが外れて言いたくないこと口走って次の日の後悔を繰り返している。聞きたくないこともたくさん聞いて、一体誰が得するんだろうと思う。全然楽しくない。酔っていても下世話なネタではなく、もっとなんか真面目に議論してたりするほうが性に合っている。

人からはよく「川添さんは酔っているときのほうが表情豊かで接しやすく話しやすい」などと言われる。しかし自分としては、理性のコントロールが効いていない状態なんて嫌でしょうがない。危うさや後悔の種でしかない。だから、断ればいいんだ。もともとお酒を飲む場は好きじゃない。雰囲気だけで中身のない楽しさなんて忌々しいだけ。

お酒の失敗はたくさんしてきた。結局、家で一人で静かに飲むに限る。

飲酒の基礎知識 -公益社団法人アルコール健康医学協会-

「充たされざる者」感想・書評

カズオ・イシグロの「充たされざる者」を読み終えた。やっと読み終えた。1000ページ近くある本で、中盤あたりを読んでいるときは正直なところ苦痛でしょうがなかった。一体何の話をしているのだろう、いつになったら話が進むのだろう、そんな疑問を抱えたまま物語はあちこちへふらふらと漂っていた。先に読んでいた人はこの小説の感想を「悪夢のようだった」と語った。その気持ちはわかる。少なくとも単純な小手先のエンタメではない。その長さも相まって、多くの人が途中で投げだしたことだろう。しかし、中盤を越えたあたりからなんとなく本全体の様相が掴め「そうか、これはカフカの城だ」と思うと妙におもしろく感じてきて途端に読むペースが上がった。最初から中盤までの半分ほどの時間で、中盤から最後までは読み終えることができた。

  • 掴みどころのない物語
  • 他の作品は忘れよう
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僕が読んだ投資本について

最近ツイッターを見ていても、株式投資を初めた人が多い。アメリカも日本も景気が良いらしく、懐に余分なお金ができて株式投資を初めた人が多いのかもしれない。僕自身は余分なお金がないけれど、去年の秋頃から始めた口だ。そのタイミングで投資本も何冊か読んだ。

僕が読んだ本で、感想を書いたのは以下など。

本に書かれていた内容から率直な結論を出すと、今は投資に手を出す時期ではない。むしろ今のタイミングで購入するのは間違いと言える。個別銘柄を見ていけば買い時の銘柄もあるだろうけれど、市況全体を見れば今株式に手を出すのは失敗、もしくは相場に張るだけの投資とは言えないギャンブル的性質が強い。なぜなら市場が加熱しているから。

本によると株式投資は基本的に待ちの戦略で、いかに下がったタイミングで買うかがキーとなっている。今のような上がり調子のときに買うのは得策ではない。今はむしろ暴落待ちのタイミングだと言える。

僕が購入した去年の秋頃も既に遅すぎて、長期保有するにはかなり高値での購入となった。だから最近の加熱した市況における株ブームのような風潮を危惧してやまない。これから購入を検討している人は、せめて年末頃にあったぐらいの下がり相場を待ったほうがいいんじゃないだろうか。まあ短期売買のギャンブルをしたいだけの人は大いに楽しめばいいと思う。そうでない人は銘柄の見極めが肝心だなー。

「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」感想・書評

サリンジャーは10代の頃に初めて読んだんだ。どっぷりハマってしまってね、何度も読み返したし、何人もの友人に「これ読む?」とかなんとかさり気なく渡して、今に至るまでに結局同じ本を5冊ぐらい買うことになったんだ。実は今手元にあるのは「ナイン・ストーリーズ」と「大工よ、〜」だけで肝心の「ライ麦畑」や「フラニーとゾーイー」はないんだ。全部人にあげてしまってね。それはもちろん、僕がそれらを好きじゃないからではなく、むしろ好きだからこそ読んでほしいと思って人にあげたんだ。「読んだよ」とは誰からも返ってこなかったけどね。

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「エンドレス・ポエトリー」見てきた #サイコマジックBOMB

チリの映画監督アレハンドロ・ホドロフスキーの「エンドレス・ポエトリー」を見てきた。京都で上映しているのは3月閉館予定の京都みなみ会館。初めて行った。すごいレトロな映画館でスクリーンは一つだけ、男子トイレと女子トイレはパーテーションで区切られてるだけ、上映時間前にはスクリーンを取り囲むベンチに観客が座って待っており、開場時間になると受付番号順に呼び出され客席に入っていくという独特のスタイル。

http://www.uplink.co.jp/endless/

  • 3人で行った
  • 初みなみ会館
  • 初ホドロフスキー
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