ipodがないと生きていけない

別にウォークマンでもよかったが、もう死語の気がして。
街を歩いていると、携帯用音楽プレーヤーで耳を塞いでる人が多いこと多いこと、今や学生に限らず子供や中年でもザラにいる。私もその一人である。別に音楽がなくても生きていけるので、今回はノーミュージックノーライフとかそういう話ではない。

昨日はipodを置いて出てしまった。この時点ではそんなに気にも留めていなかった。いつも通りバスに乗り、電車に乗った。電車の席に座っていると、途中から気違いが乗ってきた。大声で延々と独り言を話している。はじめは携帯で電話しているのかと思い、声でかいなあと鬱陶しがっていたら独り言だった。焦った。この手の気違いは珍しくないし別に気違いを非難するつもりもないが、私はその騒音に耐えられなかった。うるさすぎる。武士だったら斬っている。

帰りにもそういうことがあった。夜9時頃、疲れて電車の中でうとうとしていた矢先、途中の駅から乗ってきたキチ外人と老いぼれ。この二組は全く無関係だが同時に乗り込み、それまでの静寂に爆竹を投げ込むかごとく大声をまき散らした。外人が動物のように呻き散らすのもツンボの爺婆が拡声器で会話する姿自体は珍しくないが、そのノイズはどうしても耐えがたい。侍なら斬っている。

そんなわけで、音楽を聞くことよりも騒音をシャットアウトするためにipodを用いている人が如何に多いことだろうか。そんなことには一生気を配ることはなく、それどころか気がつく神経すら持ち合わせない、一生涯叫び続ける野蛮人の被害のもとで。