内定の夢を見た

就職活動も終盤になってくるといくつか内定は出る。1個出た時点でもうめんどくさくなってやめたりすることもある。自分は2個出ていてもう就職活動自体が嫌になって決めた口。その出ていた内定もついでに受けたところで志望はそんなにしていなかった。
経済学部という理由だけで元々銀行志望だったけど全滅して、とにかく適当に面接受けてたら内定出たところに決めてしまった。そしてその決めてしまったところで、内定者の事前研修のようなことが行われた。職場体験をしておいて、慣れておこうって主旨。今日はその二日目だった。
朝早く起き、本社ビルの地下のガレージのようなところへ集まり、作業着に着替えた。前回と同じように、かなり年配の方で全部白髪のおじいさんっぽい監督が説明をする。この人が上司になるんだろう。自分と同じく内定者の人間がもう一人来ていて、彼はもうこの研修に何度か来ているらしく、話を終えるとさっさと用意をしだす。奥へスタスタと歩いて行って用具を取りに行ったので俺も同じように用具を持った。そしてまたスタスタと歩いて行って用具を洗い出した。1日の最初はそれから始まるようで、自分も真似して用具を洗う。
この、工場ではないけどビルの地下みたいなところで、毎日そんなことから仕事が始まる。もう一人の内定者は慣れた手つきで黙々とこなしていたけれど、俺はなんかすごく嫌だった。この会社は5時半に帰れて給料もよかったけど、この薄暗い地下みたいなところで作業着を着て、おじいさんやおっさん達にまみれて、まずは工具を洗うところから始まる一日が毎日続くと思うと辞めそうだ。完全に会社の選択を失敗した。まだ内定者だから、もう一度就職活動しようか本気で考える。ただ、第一志望だった銀行なんかはもう全部選考終わってるし、来年受けたとしても第二新卒扱いになる。そして上手く行くとは限らない。
今バイトしてる先で正社員にしてもらったり出来ないのかな。大手のグループ企業だし、社員も若い人がいっぱいいて、半分ぐらい女性で、スーツ着て営業して華やかで明るい。でも夜遅い時は12時ぐらいまで残業あって、営業職は残業代も出ない。給料も最初数年はそんなに多くない。それでも、今内定しているこの地下の工場みたいなところでおじいさんとおっさんにまみれてこういう工具を洗うところから始まる仕事を毎日するよりは、全然気分が晴れやかで、続けられるような気がする。バイト先では補助していた営業の人にもよくしてもらってたし、うわあ本当なんとかここの社員にしてもらえないのかな…何も知らない新卒を一から雇うより俺みたいなの雇った方が使い勝手いい気もするんだけどなあ。
とりあえず今の内定先は嫌だ。なんかわからんけど合わない、というか続けられそうにない。ああどうしよう。今から再び就職活動考えると憂鬱だなあ。でもここで毎日過ごす事考えたらそれよりましだろうな…


という印象的な夢だった。今私は社会人なので、実際はもう就職してる。今働いてる職場は、俺の夢の中でバイト生だった職場で正社員として働いてる。夢から覚めた時はめちゃくちゃ安堵した。