雪が降っていた

大阪でも雪が降っていた。寒い。
思えば、京都にいた頃は毎年2月頃に雪が積もっていた記憶がある。子供の頃は雪だるまが各所で作られ、大学生の頃は各所で原付がスリップしていた。

大学生の頃は、雪の日でも穴の空いたジーンズを穿いていた。流行っていたというよりは、中学生の頃から穿いていたジーンズでそれしかなくて、ダメージ加工でもなんでもなかった。寒かったが、なんかその寒いのが普通だった。エアコンもほとんどつけたことがなくて、布団に入ったりして寒さをしのいでいた。
元気ではなかったが、あのストイックさは何だったのだろう。若かったからかな。今では中にパッチを穿いている。

雪は寒さの象徴でしかなくて、毎年降るから珍しくもなく、忌み嫌っていた。
でも景色としての白さは、町や山の白い様子は、見るだけなら落ち着く。あの、音のなくなる感じが。