ぼうけんがたのしい

昨日、変な日本人の旅行の話を聞いて、最近ぼうけんとかしてないなあと思った。8月にプリンスエドワード島などに旅行したが、あれはぼうけんではなかった。
以前大阪でシェアメイトだった男がイギリスへ旅立つとき、facebookに「また新しい冒険がはじまるぞー!」と書いていた。2年のイギリス滞在、それはぼうけんなのだろう。

ぼうけんと言えば、よく深夜特急の話をする。あのドラマ版を演じていた大沢たかおが沢木耕太郎と対談した時に「君も撮影で顔つきが変わった」「あれはそう見えるために鍛えてたんですよ」と、実は英語もペラペラだったという大沢たかおのほうが一枚上手だった。しかし、あれはぼうけんだった。紛れも無くぼうけんだった。

旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)

旅する力―深夜特急ノート (新潮文庫)

 

 

ぼうけんとはなんだろう。人類未踏の地に挑戦することだけが冒険ではない。ぼうけんがたのしい。「お、ちょっとこれは冒険かな?」と思えばそれはぼうけんだ。挑戦やチャレンジだけがぼうけんではない。冒険を楽しむ心があればそれはぼうけんだ。僕たちはみな、冒険心を持っているだろう。その程度の違いだ。冒険心があれば、それは些細な事であってもぼうけんだ。リスクを犯さなくても冒険心を持てばぼうけんだ。ぼうけんは難しくない。僕らにだってぼうけんができる。そのぼうけんが楽しければそれでいいのだ。

ぼうけんのない人生はたのしくない人生だ。「最近ぼうけんとかしてないなあ」それは楽しくない最近なのだ。ぼうけんはたのしい。僕らが人生を楽しむには、程度の違いさえあれ、ぼうけんしつづけなければいけない。楽しい人生とは冒険のさなかにある。人生が楽しくないと思えば、それはぼうけんしていないからだ。ぼうけんをするといい。ぼうけんはたのしい。