前の会社にいて良かったこと

僕は以前に書いたとおり不動産の管理会社で働いていたんだけど、たった6年で辞めたとは言え、会社は何も死ぬほど嫌なことばかりではなくそりゃあ学んだこともあった。幾つかあるけれど今回は僕が人生で最も得したと思うことを書こうと思う。

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僕は不動産関連の仕事だったから市場調査などを頻繁にしていた。また、所有者を案内したり現地で報告することも多く、そのためいろいろな場所へ何度も足を運ぶ日々だった。大阪にいた時は関西地区全部と香川や岡山まで、名古屋にいた時は三重県にも足を運んだ。別の会社で働いていた人も同じなのか、違うのかどうかはわからないけれど、僕は目的地への道筋というものを一度行っただけで必ず覚えることができるようになった。つまり、2度目以降はどこへだって地図無しで辿り着くことができる。

これが一般的にすごいかどうかっていうのは僕にはよくわからないけれど、僕はもともとそんなことはなかった。仕事で必要があって地図を見て一つのマンションへと辿り着かないといけないということを繰り返していたら自然にそうなった。2度目以降はどこであっても地図無しで行ける。ただし、その一回目が自分で道を調べて行った場所に限る。人に連れて行ってもらった場所は基本的に覚えない。ナビ等も同じ。

とりあえず、これが僕にとって大きな土産というか遺産というか、今でも役に立っている。まず基本的に地図が見れるようになったし、その一度目でもそれほど迷わない。これは外国へ行っても同じだ。そして二度目以降に地図がいらないのは本当に楽だ。これはただ簡単な話で、見た風景を覚えるというだけ。どこで曲がるかとかその風景とか目印を覚えているだけ。特別なことはしていない。そして、どの場所であろうとずっと覚えているわけではない。僕はそんなに記憶力はよくない。しかし、意識して覚えた目印や風景、場所というのは一度忘れてもその場に立てば再び思い出すものだ。ただ通り過ぎるだけではそれはできない。だからナビなどがあると覚えない。

もちろんたった一度しか通ったことがない場所は、実際には時間が経つに連れて忘れていってしまうだろう。風景が変わってしまったりしても同じことが言える。それでもこれは僕にとって言わば特殊能力だった。それが今なお大いに役に立っている。特に僕は旅行をよくするようになったから、地理を掴めるのは本当に楽だ。以上が前の会社にいて一番良かったことでした。