いやあ、カナダ滞在が終わるよ

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結局トロントに1年半居た。カナダ国内の他の地域にも足を伸ばそうかと思っていたんだけど行かなかった。カナダはオーストラリアでワーキングホリデーする人みたいに一周回る人とかは少ない。僕の周りでは聞いたことがない。バンクーバーとバンフ、イエローナイフ、カルガリーぐらいが西側でメジャーな場所だろうか。東側だとトロント、オタワ、モントリオール、行ってもミシサガ。ハリファックスまで行く人は少ないだろう。これらは滞在先であり、ただの旅行だったらもっと色々行く。ニューブランズウィック州もケベック州もノバスコシア州も行った。プリンスエドワード島も。※写真は無関係。

 

何もせずに終わった

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ナイアガラの滝は近いから行ったけれど、他にカナダと言えば、みたいなのはどこにも行ってない。オーロラも見ていなければ野生のヘラジカも見れなかった。イヌクシュクさえ見ていない。以前にカナダにいる間にできたらやりたかったことみたいなリストを作ったけど、作ってからほとんど未達。何もせずに終わりましたね。 

僕のだらけ癖のせいで、この1年半は大学の夏休みのように何事も無く終わった。僕の場合、この海外生活において何か課題や目標があったわけじゃないから、未達で後悔ってわけでもなくどうしようもなかったと諦めている。もし英語を勉強しに行くのであれば、田舎のほうがいいかもしれない。トロントより寒い地域はちょっと僕は無理。

カナダの生活を終えて

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このブログを読んだことある人なら分かるかもしれないが、外国に住んだからといって何も変わらなかった。日本にいた頃と同じ。この1年半で知ったことや学んだことは確かにある。でも僕自身が何か変わったかというと、なんも。むしろ、今まで以上に自分に確信を持っている気がする。自分が考えていたことは、自分とは、世の中や正しさ、価値観、それほど外れてはなかったんじゃないか。世間を斜めに見て、やはり斜めに見るべきだったんじゃないか、面と向かうから尚失敗したんだ、それでいいのかもしれないという意識は強くなった。それしかないと。僕自身が変化を望んでいないということもある。

話を聞くこと

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僕がかつて所属していた真っ当な会社員から一線を引くという意味を兼ねて、刺青を入れようとしていた。タトゥー。こっちで日本人の彫師がいたり、そうでなくても来てすぐタトゥー入れた日本人や、$300ぐらいで入るから気軽にみんな入れている。僕は結局入れなかったというただの恥ずかしい話。理由は特にない。タトゥーと言えばインド人のアノランが

「ゴア行けばタトゥーなんか$2だよ。こっち高くてびっくりした」

なんて言っていた。インドのゴアに行けばワンポイントのタトゥーなんか$2だしマリファナなんかタダで手に入るって。僕にとってカナダ滞在の価値というのは、そういう話を多く聞けたことだった。外国人から直接彼ら自身の話を聞ける、というのは自ら経験するよりも多くの情報が含まれていることだってある。現地の人でないとたどり着けない経験とか、感覚。僕はそれほど人と話す方ではないけれど、日本にいては出会えない人たちと、日本語ではない言葉で、いろんな話を聞くことができた。外国に滞在して得たものの中で、これ以上に価値あるものはなかったと思う。

外国に住まなくても

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でも本当は、ネットにあふれている。英語さえわかればSNSでも4chanでも何でもいくらでも意見を聞き、関わることができる。スカイプで会話もできる。日本から一歩外に出てしまえば、それはネット上でも同じ。今世界のトレンドは何なんだろう、そういうのを日本語に翻訳して紹介しているサイトもたくさんある。だいたい引用元の記載があるためソースを辿ることができる。その先へ行ってみれば、ネット上の英語情報だと多分日本語の比にならない情報量だろう。英語圏に慣れたら少しは日本から脱出して世界に繋がっている気になれますよ。ウェブでもどこでも。グローバルってのは世界のトレンドを知ることじゃないだろうか。ファッションでも音楽でも映画にしてもニュースもそうだけど世界的な流れがある。日本とは別の流れが。日本以外との距離が縮まったら、次は日本に来る外国人旅行者を受け入れてみよう。

美人が多い街だったトロント

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美人かどうかなんていうのは好みもあったりするだろうけど、美人が多かった。ヨーロピアン、アラブ系、インド系、中華系、アフリカン、いろんな人種がいるトロントだけどそれぞれ美人が多かったと思う。日本人は日本にいる人たちのほうが美人だ。とにかくそういう街を離れるというのはすごく名残惜しい。わかるだろうか、この気持ち。僕が惚れやすいとかいうわけではないけれど、トロントで生活しているとパッと見て一瞬時間が止まるほどきれいな人というのが、だいたい1日に5人か6人ぐらいは見かける。そういう生活ってすごく贅沢なんだ。例えば、たまたま道を聞いてきた人が息を呑むぐらいだったり、店の店員が当たり前のようにきれいだったり、普通にかっこいい人と友達になったり、なんだろうね、そういう環境ってすごく貴重で惜しい。

先行きが不安

先行きって言うほどのこともなく、ヨーロッパ旅行が不安だ。万事が上手く運ぶということはなくても、とりあえず無事に済むだろうか。完全に一人の旅行というのは、このトロントに来ていることを除けば3年ぶり、タイのバンコク以来だと思う。あの時は9日間で2箇所、今回は1ヶ月で数箇所、非常に不安になる。僕は生来悲観的だから、無事に旅行を終えられるだろうか、とか、とにかく恐怖に怯えている。それに加えてオーストラリアに行ってからのことを何も考えていない。まず無事にたどり着けるのか、次に行った先でどうするのか、二重の問題を抱えており、よりめんどくさくて放ったらかしている。いつかは対処しなければいけない。じゃあいつかやるよ、という間に迫ってきた。さようならカナダ。カナダに限らず北米にはもう二度と来ることがないと思う。遠いし、これから行くとしたら今までに行ったことない場所へ行くだろうから。