ワイヤレスイヤホン使用遍歴から5つを比較

2018年からワイヤレスイヤホンを使い始めた。最初は安いのを使っていて、最近はAirPods Proを使っている。それぞれの仕様や特徴をまとめた。ついでに奥さんが持っているのを使わせてもらったのも含め、合計5つのワイヤレスイヤフォンを使ってみたので、せっかくだから比較してみる。

URBANEARS Stadion

アーバンイヤーズはスウェーデンのブランド。以前にヘッドフォンを使っていたので、ワイヤレスイヤフォンも最初はここにたどり着いた。Stadionは左右一体型とでも言うのか、繋がっているタイプ。2018年の6月に購入して、一番使用歴が長い。一体型の良い点は、まず充電が長持ちすること。これは確か7時間連続使用できた。最近は完全ワイヤレスでも長持ちするものが多いけれど、一体型はもっと持つようになってるのかな。

次に、一体型だから左右の音が安定している。完全ワイヤレスでときどきあるような、片方だけペアリングが切れるなんてことはありえない。ただStadionは場所によって電波の調子で途切れることが多々あった。その辺は機種によって差がある。

最後に、一体型の大きな利点は紛失しにくいところ。完全ワイヤレスは左右どちらか落としたら終わり。充電ケースなくしても終わり。買い直さないといけない。それにくらべて一体型は片方だけ分離することも充電ケースもないから圧倒的になくしにくい。外でも安心して使える。ただStadionに関してはイヤーピースが取れやすく、なくしてイヤーピースだけ買い直した。

個人的には、あえて完全ワイヤレスを選ぶ利点ってあまりないと思う。デザインだけ?一体型はよく首周りにコードが垂れ下がっていて、あれが嫌っていう人もいる。Stadionに関しては短い電話のコードのようなもので繋がっているから、ほとんど気にならなかった。音量調節もできて楽だった。ただしこの形は新商品ではもう採用されていないみたいです。残念。

AVIOT TE-D01b

もともとクラウドファンディングで始まり製品化されたAVIOTのTE-D01b。左右のイヤフォン独立型の完全ワイヤレス。これは結果的に言うと失敗だった。IPX7の完全防水、連続再生9時間というスペックに惹かれて購入したんだけど、左右のペアリングが簡単に途切れる。再生元がiPhone6Sだからなのか、最新のiPhoneだともっと使えたのだろうか。とにかくあまりにも途切れて使えないため、一度製造元に送って交換してもらった。

解決したかと思いきや、結局あんまりでした。もともとの仕様なのかもしれない。挙句の果てに、充電ケースの充電が丸1日もたなくなった。交換の際には充電ケースごと送っているから、同時にチェックしておいてほしかったです。保証期間も切れてしまって、結局ほとんど使用せずに終わった。

値段も1万円とちょっとだったのでお手頃だと思ったんだけど、やっぱりスペックに釣られて買うのはよくないと思った。1万円前後の完全ワイヤレスってこんなもんなのかもしれない。あと電飾がビカビカ光る仕様もけっこうつらかった。

SONY WF-1000X

こちらは奥さんが長年愛用していたソニーの完全ワイヤレス。まず、デザインが奥さんのお気に入りだった。奥さんは今WF-1000XM3を使っているけれど、デザインに関してはこれのほうがいいと思ってるっぽい。

少し使わせてもらった感触では、定価2万円超えの完全ワイヤレスだけあって音がいい。カナル型で密閉されていて、ノイズキャンセリングも外音取り込みモードついている。ただし、ときどき左右のペアリングが不安定になり、音量がちぐはぐになったりする。

あと充電ケースに上手くはまらないことがあって、充電できていなかったことがよくあったそうだ。動画の再生やゲームプレイ時に音が遅れるのは、当時AirPods以外の完全ワイヤレスで必ず起こった仕様。

もう生産終了している。今だったら中古市場で5,000円ぐらいで買える。中古のイヤフォンは抵抗ある人も多いと思うけれど。

SONY WF-1000XM3

で、こちらが買い替えたもの。ノイズキャンセリングも音質も断然良くなっている。ペアリングも操作感も安定している。充電ケースにも収納しやすくなった。連続再生時間も1000Xが3時間だったのが、6時間に伸びている。今のところ申し分なし。

強いて挙げるとすれば、ゲームプレイ時の音の遅延はまだある。音ゲーなどはプレイできない。1000X同様防水性能はない。

Apple AirPods Pro

最近購入した。まず、つけ心地。散々言われていることではあるが、カナル型と普通のイヤフォンの中間という感じ。耳栓のように密閉する感じがない。ちゃんとはまっているのかやや不安になる。イヤーフックのような耳に固定する仕組みもない。でもこの密閉感の少ないつけ心地が好きという人もいる。

音はいいと思う。ノイズキャンセリングはソニーのほどじゃないけれど機能している。外音取り込みモードも使える。今までの使用遍歴からすると、3万円台の完全ワイヤレスはこんなに安定しているのかーという印象。

自分にとって一番有用だったのは、MacBookとiPhoneの間で簡単にペアリングを切り替えられること。Bluetoothを繋ぎ直す操作が不要。これはまさに身の回りをApple製品で固めているからこその恩恵で、AndroidやWindowsを使っている人にはあまり関係ない。AppleWatchと連携した機能も使いやすいらしいが、AppleWatchは持っていない。

防水に関しては耐汗・耐水程度のIPX4。シャワーもしないほうがいい。

雑感

もともとイヤフォンごときに1万とか3万とか出すのは信じられなかった。今でも有線のイヤフォンを使っている人はいるが、一度ワイヤレスを使ってその快適さを知ってしまうと、もう有線には戻れないだろう。そして低価格のワイヤレスイヤフォンは質が悪い。ワイヤレスでいいものを使いたいと思うようになり、まんまと高額商品に手を出すようになってしまった。

Siriを使えばもっと便利になる。例えばAirPods Proは単体で音量の調整ができず、iPhoneで操作しないといけないんだけど、Siriを使えば手ぶらで音量の上げ下げも可能だ。もうすこし外国人のように、積極的にSiriを使っていきたい。

Simを低速使い放題に変えたので、最近は外でもSpotifyで音楽もポッドキャストも聞いています。

AirPodsおよびAirPods Proは、iPhoneと同様にカバーの種類が豊富。自分はカラビナ付きクリアケースを買ったんだけど、フタと本体が分離しているタイプでフタのケースがすぐに外れてしまい失敗。一体型のシリコンケースをそのうち買おうと思う。