時計話

ときどき「Apple Watchはもたないの?」と聞かれる。Apple Watchは今のところ買おうと思ったことがない。「Apple Watchで便利なことは何?」と訊くと、だいたいSuicaが使いやすいとか、QUICPayが使いやすいとか言われる。他にはSNSの通知と内容確認が楽だとか。そのあたり、僕はあまり使わない機能であって、Apple Watchの旨味を感じにくいんじゃないかと思う。

僕は徒歩か自転車移動がメインで、バスにはときどき乗るけれど電車はあまり乗らない。日常生活においてSuicaを使う機会は限られている。支払いは確かに楽かもしれないが、アップルのウォレットを使ったことがなくて、あまりよくわからない。6SなのでNFCはApple Pay以外対応していない。SNSの通知は基本的にオフにしているためウォッチで受け取るものがない。

iPhoneを新しくしたとして、Apple Watchの旨味はあるだろうか?Apple Watchでできることを確認してみる。

  • 運動の測定
  • AirPods Proとの連携

このあたりは便利かもしれない。運動はしていないが、するなら遊びがいありそう。ジム勢やランニング勢には重宝しそう。AirPods Proを手元で操作できるのは楽だ。再生、停止、曲送り、外音取り込みモードなどはイヤフォンで直接操作できるけれど、音量の調整や聞く内容を選ぶのはiPhoneを取り出さないとできない。これらの操作までApple Watchでできるのだったらけっこう楽だ。

スマートウォッチはともかく、腕時計をしていたタイミングがあった。旅行中だ。旅行中はバスの時間や電車の時間、飛行機の時間を頻繁に確認しなければいけない。その都度iPhoneをポケットから出してられないから、腕時計をしていた。自転車に乗って職場へ向かうときも腕時計をしていた。サラリーマンのときは最初だけ腕時計をしていたが、そのうちしなくなった。父親からもらった時計が寿命で動かなくなり、修理屋に持っていっても古すぎて部品がないと言われ、直らなかった。それでスーツ用の時計がなくなった。

外では結局iPhoneで時間を見ている。街中には意外と時計がない。バスの時刻表を見るときに時計を見ることが一番多いだろう。自宅ではダイニングの時計をなんとなしに見る。朝でも夜でも時間を確認している。割とタイムスケジュールに沿って動いている。9時に起きて朝食の準備をして、10時45分には家を出て、夜7時に帰ってきて、11時に猫に餌をあげて風呂を沸かして、1時〜2時の間に寝ている。

時計を見ずに暮らすことができたら理想だ。だいたいでなんとかなれば、それに越したことはない。時間という概念に縛られずに生きたいものです。一人暮らしで、仕事も何もせず過ごしていた時期はそんな感じだった。寝る時間も起きる時間もバラバラ。お腹が空いたら食事をして、気が向いたら出かけたり、引きこもったり、人と会って話して酒飲んだり、至福の時間でした。