初めてパーマをかけた話

30代も後半なんだけど、一ヶ月前に初めてパーマをかけた。髪は肩につくぐらいの長さだったのが、パーマをかけて縮んだ。

パーマをかけたいなんて思ったことがない。今回は奥さんの遊び心で決まった。パーマどころか髪についてずっと無頓着だった。脱色もしたことない。ピアスもタトゥーもない。そういうのに凝るのは、自分の中でなんか違うと思っていた。髪が長かったのも伸ばしていたのではなく、切らなかっただけ。整っていない。あえて人工的な造作を加えるのではなく、そのままでいたかった。

で、パーマをかけて一ヶ月の感想、めっちゃ楽だ。パーマはもうだいぶ落ちてきているけれど、身だしなみ程度に髪を整えなくていいのがめちゃくちゃ楽。ずっとてきとうにほったらかしにしておいても問題ないのが楽。

髪に無頓着とはいえ、寝癖のままだったり伸び散らかし放題だと周りに言われたり、気をつけることもあった。そういうのが面倒で帽子をかぶることも多かった。パーマをかけているだけで、髪を整える作業が全部必要なかった。めっちゃ楽です。手を抜くためにパーマをかけるという手段があるなんて知らなかった。

自分としては、あえて無理矢理人工的な造作を加え、見栄えを良くしようと頑張るのが嫌だった。昔知り合いのモテない人が「モテたいと思って」パーマをあてていたことがあった。それみたいで嫌だった。他にもなんか、自己主張みたいで。

ただ今回パーマをかけて気づいたのは、元からパーマだった人(天パという意味ではない)のことは、そういう髪型なんだなということさえ意識してなかった。それが最初から普通だと思っていた。パーマが過剰だという認識は、急にパーマをかけた人がたまたま似合ってなかったとき、その必死さに引いていただけかもしれない。

僕は今回パーマをかけてみて、人から「あ、パーマかけたんだね」と言われることがなかった。「髪伸びたねー」とは言われたけど、気づかれなかったか、馴染んでいたのか、あえて言うほどでもなかったのか。とにかくそんなに違和感をもって迎えられなかった印象がある。

こんなに楽で、なおかつ違和感を持たれないんだったら、今後も続けたいと思った。