学校が嫌いだった

バナナムーンゴールドを聞いていたら、学校の話題だった。学生時代の思い出話みたいなやつ。それで思い出した全然どうでもいいこと。

僕は学校否定派です。学校で学んだことは本当に何もなかった。社会性とか全く身につかなかった。行きたい人は行けばいい、行きたくない人は行かなくていい制度であってほしかった。学校が好きな人や、学校で学ぶことが多い人だけ十分に活用すればいい。日本だと半分ぐらいの人が、僕と同じ学校否定派なんじゃないかな?「学校にいい思い出無い」「学校のせいで人生狂った」っていう人はけっこういると思う。

もしかしたら、僕が行っていた学校が嫌なところだっただけかもしれない。よく夏休みといった長期休暇が続くと学校に行きたくなるとか言う人がいた。僕はそういうの全くなかった。ずっと休みが続けばいいと思っていた。テストだけ受けに学校行く制度でよかった。

学校がなければ、少年時代をもっといい時間として過ごせていたのにと思う。とにかく僕にとって、学校は無いほうがよかった。義務教育って事になっているけれど、だったら試験の点数さえよければ登校免除でいいだろう。習い事をしていたから友達もいた。趣味の友達もいた。同じ年齢というだけで、他に何の共通点もない人と同じ時間を過ごすよりも、年齢も住む場所も関係なく何か同じことを一緒にやれる人と関わるほうがよほど実になる。

まあ、大学みたいな学校だったらいい。授業も関わり方も自分で選べるタイプの。小学校からずっとあの形式だったらよかったのにと思う。選べない人、右に倣えしかできない人だけ、従来の義務教育を選べばいい。もしくは試験でいい点を取れない人だけ、一律の教育を受けさせるとか。

勉強は塾で学んでいた。友達も先生も塾にいた。塾と学校の違いは、気持ち悪いベタベタした部分がないところだろうか。お金払っているだけあって、あっさりしていた。学校もそれでよかった。気持ち悪い情操教育みたいなのいらない。

集団行動が嫌いで、そういうのを全部避けたかった。避けられるものは避けていたし、強制されるものは我慢していた。そういうの、本当に全部いらない。苦痛でしかない。学校はいい思い出がなくて、嫌な思い出ばかり。トラウマも多い。先生にみんなの前で恥かかされるとか、僕の世代はまだ先生に殴られることも多かった。百害あって一利なしだと思います。

あと、社会に出れば学生時代がいかに楽だったかわかる、とか、学生時代に戻りたいって言う声も聞いたことある。僕は全く逆です。小中は特に、悪夢でしかなかった。唯一大学生の頃だけ戻りたい。金も希望も充実もなかったけれど、自由があり責任はなかったのが大学時代。自由も責任もなかったのがそれ以前、どちらもあるのが大人。

あまりに嫌だったせいで学校アレルギーになっているところはある。クラスにいた全然楽しそうにしていないやつ。呪いを散布してそうなやつ。あれが俺です。『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』で、爺さんが孫に学校へ行かせない方針をとっていて、素直に賛成だと思った。ただあの娘には、何らかの形で人と関わらせることはしたほうがいいと思う。横並びの世界には入らなくていいけれど、外の世界には触れたほうがいい。