十代の自分にアドバイスするなら

最近こういうトピックが何箇所かで続けて挙がっていたので、考えてみた。10代でも20代でもいいんだけど、若い頃の自分にアドバイスだったり励ますならどんな言葉をかけるか。

十代っていうと10歳から19歳にあたるが、まあ要するに中高生時代の思春期が中心となるだろう。そんな若い頃の自分がどうだったか、何を考えていたかなんて覚えていない。だから、10代の自分に一つ言えることは、10数年経つと全部忘れてるぞ。一生の恥とか一生残るようなことって、人から受けたトラウマとかはあるかもしれないけれど、自分がやらかしたようなことはなかった。気になるのは周辺の数年だけ。今から振り返れば(覚えてないんだけど)、全部大したことない。

昔のことは、常に覚えているというより、ふとしたことで記憶が蘇ることはある。それが苦痛だったり痛々しい記憶だったりすることも多々ある。ただまあ今となっては、そんなことどうでもよくなっている。当時の悩みをずっと引きずるようなことはない。だから、悩みから解放されたければ、長生きすること。そして今いる環境を抜け出すこと。僕なんかは逃げ続けた人生だったし、逃げずに続けておけばよかったなんて思うことは一つもない。

他の人には必ずしも当てはまらないと思います。過去の自分にかける言葉があるとしたら。もしくは未来。というか結局自分には今しかないから、過去とか未来とか関係ないのだと思う。先々のことを考えて何かすることはなかった。そうやって言われて行ったことが、何か役に立ったり残ったこともなかった。今できること、今やりたいことを十分にやればそれでいい。だから、もっと勉強しておけばよかったとか、もっと運動しておけばよかったとか、積極的に遊んでおけばよかったとかそういう後悔は全然ない。それなりにやってたかなと思う。まあ自分にはそれ以上の能力はなかったから、できる限りの行動はとっていた。

例えば、25歳ぐらいまで海外旅行には全く興味なかった。パスポートさえ持っていなかった。それが旅行どころか年単位で住むようにまでなった。10代の自分には思ってもみなかったことだろう。サラリーマンをやって辞めてその後はろくな仕事についていなかったり、どの部分も予想していなかった。30半ばで結婚したとか。僕はいわゆる結婚願望はいまだにないから、これも予想のしようがなかった。

この先にも言える。今やってること、好きなこと、考えていることなんて、10年後には全く変わっているかもしれない。10代の頃と今が地続きでなく、別人のようなのと同様に、40代50代の自分は今とは全く関係のない、その日々をそれなりに過ごしているんじゃないか。

10代の自分に言葉をかけるなら、「別にそれでいい、そのままでいい」になるかな。