私がアンビエントにハマる10の理由

10個もあるのかな。音楽ジャンルのアンビエントです。2年ほど前から聞き始めた。もともと音楽に疎くて、全然くわしくないけど好きです。アンビエントって何?っていうぐらいの人向けの紹介も兼ねていると思うので、ぜひ聞いてみてください。

1. まっさらな世界

アンビエントを初めて聞いたときは「なんじゃこりゃ」と思った。何の印象も抱かない、退屈な、BGMのような音楽。こんな音楽をわざわざ聴く人がいるの?と思った。最初は聴き方がわからなかった。この音楽はどう聞けばいいのだろう?と思いながら聞いていたら、いつの間にか馴染んでいた。それは全く未知の世界に足を踏み入れた感覚だった。この感覚は実に久しぶりで、新鮮な気持ちだった。

2. 何より、癒やし

アンビエントに馴染んだ瞬間は、外を歩きながら聞いているときだった。いつもの景色に音楽がつくことによって、清々しい気がした。歌詞やビートなんてない。メロディーもない。ただ日常風景に音が重なるだけで、こんなに景色が変わるのか。癒やしって言葉はあまり使わないんだけど、それ以外に形容のしようがない。

3. 意識を阻害しない

アンビエントのいいところは、主張がないところだと思う。その音楽が、空間の空気を作る。邪魔にならない。音量もごくごく小さくして聞くのがいい。流すだけ。鳴ってるか鳴っていないかわからないぐらいでいい。これはもはや音楽を聞いていると言えるのか。

4. 飽きない

そんな音楽だから、飽きが来ない。聞くという意識が働いていないから、何度でも聞ける。通常の音楽を聞く態度とは違った聴き方になる。街頭の音に飽きるなんて、わざわざ思うことがないのと同じ。自分で選んだ心地よいと思える音を、いつでもずっとかけていられる。

5. 使い勝手がいい

外を歩くときだけではなく、アンビエントはいつ聞いてもいい。激しい波がなく、歌詞がないものも多いから、勉強中や仕事中に聞いていても支障をきたさないだろう。読書中にだって聞ける。人を招いたときに、どんな会話のバックに流していてもいい。場所を選ばない。

6. 掘るのが楽しい

僕がアンビエントに出会ったのは、ちょうどアンビエントブームの頃で、それから2年ほど経った。僕はレコードを中心に集めている。自分にとってはまったく新しいジャンルだっただけに、どんな音楽があるのか探したり聴き比べたり、好みの曲やレコードをイチから探すのが楽しい。

7. 奥が深い

一口にアンビエントと言っても、いろんな種類がある。アンビエント・ハウス、アンビエント・ジャズ、ドローン、ニューエイジ、それぞれ結構曲調が違う。人によって好みも使い勝手も変わってくる。僕が好きなのはミニマル・アンビエントと呼ばれるようなもの。

8. ジャケットがかっこいい

僕が好きなアンビエントは、アンビエントらしい主張の薄いジャケットをしている。清涼飲料水のパッケージのようだ。ジャケットを見るだけで中身を聞くのが楽しみになる。

9. 自分の世界に浸れる

僕が好きなアンビエントのジャンルは、人と共有して盛り上がるタイプの音楽ではない。内向きな音楽だと感じる。そこに誰かがいても、一人の世界に入れる。奏者さえ意識しない、自分だけの世界に浸ることができる。

10. 僕が好きなやつ

最後に僕の好きなやつをいくつか挙げておきます。よかったら聞いてみてください。聞けばハマる理由がわかるさ。僕の聴き方は、聴きすぎない、音楽を中心に持ってこない、流すだけ。さあどうぞ、アンビエントの世界へ。

Omni Gardens - Moss King

The Humble Bee - A Miscellany for the Quiet Hours

吉村弘 - Green

Federico Durand - Herbario

Green-House - Six Songs for Invisible Gardens

Loris S. Sarid - Music for Tomato Plants

picnic - picnic

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