大腸カメラに行ってきた

急遽大腸カメラをやることになり、3日間酒を飲んでいない。その前の休肝日は11月の23日でだいたい2週間ぶり。しかも前回は体調を崩して、飲むどころではなかった。自主的な休肝日ではない。

なんで急に大腸カメラをやることになったのか。先々週に何の前触れもなく高熱を出し、下痢が続いた。コロナを疑ったが熱以外でそれらしき症状はなく、医者に行って整腸剤を処方され、一週間ほどでようやく治まった。ただ根本的な原因はわからず、そのときの症状がまさに今年大腸がんで亡くなった父に似ていたため、奥さんから一度内視鏡検査を受けてほしいと言われてのことだった。

胃カメラはやったことあるけど、大腸カメラは一度もない。母親はやったことがあり、ポリープを切除している。二度とやりたくないと言っていた。父親は大腸がんが発覚したときに初めてカメラを入れ、手遅れだった。叔父も受けたことがり、内視鏡からそのままポリープの切除をしていた。僕はまだ40にもなっていないけれど、遺伝的には一回経験しておいてもいいと思った。前回の腸炎のとき、医者に相談したらやっておいていいと言われた。

その医者に紹介されたところに行ってみると、「あさってなら空きがある。その次は年明け以降になる」と言われた。あまりに急で、正直なところ心の準備ができていなかった。母親からも父親からも「検査つらかった」と聞いていたから、ためらった。ただ年を跨がずに早めに済ませておいたほうがいいだろうということになり、急遽2日後に大腸内視鏡検査が決まった。

その日の夜から食事内容を制限し、次の日は検査用の指定食。昼はゼリーとビスコ、夜はレトルトを電子レンジで温めるお粥とシチュー。食後には遅効性の下剤を飲み、水を多めに飲んで早めに就寝する。初めてのことで緊張して、同時に薬で腹が張って全然寝れなかった。

当日朝、朝食は摂らない。8時よりモビプレップという腸管洗浄液を作り、時間をかけて飲み続ける。1リットルほど飲んだところでトイレに行き始める。だいたい3時間ほどかけて水と腸管洗浄液を飲み、トイレに行って流す。僕は1.5リットルほど飲んだところで、昼前に終わった。当然昼食は摂らない。

検査の時間になり、医者に行くと検査着に着替え、まず腹部のエコー診察がある。先日の血液検査の結果も見て、大腸カメラができることを確認する。診察台に横になり、血圧を測り麻酔の点滴を打たれる。しばらくするとウトウトしてきて、気づいたら内視鏡検査は終わっていた。朦朧とした意識のまま診察台からベッドへ移り、しばらく横になる。

時間にしてどれぐらい経ったのだろう、診察からトータル1時間ほどだった。大腸カメラは無事に終わった。検査の結果ポリープ等は見当たらず、小腸と大腸のつなぎ目に潰瘍があり、生体組織診断に回すことになった。他には多少の炎症があった。

検査は全体的に、聞いていたほど苦痛ではなかった。準備にあたる前日の流動食と、当日の絶食→下剤2リットル飲みは、まあ不味かったけど二度と嫌というほどではない。また自分は空腹が平気だということを、改めて実感した。

大腸カメラそのものは、時間にして数十分、休憩と説明も合わせてトータル1時間半ぐらいか。体感としては繰り返しになるが、点滴の麻酔が効いて、寝て起きたら終わっていた。その後腹が痛いということもない。これだったら胃カメラのほうが苦しかった。

評判のいいところを選んだから、スムーズにことが運んだのかもしれない。どこでやってもこのように負担が少ないとは限らない。また、見つかったのが結果的には炎症ぐらいだったから早く終わって、予後なんともないもの大きい。そのまま手術をしていたらまた何か違ったかもしれない。終わったあとにドーナツ食った。

今のところはとりあえず、生検の結果を待っています。