積読に対しては、どっちつかずな思いがあり賛成意見と反対意見と両方ある。
賛成意見
- 買って(積んで)おかないと、もう手に入らない
- 買って(積んで)おかないと、意識から外れて存在を忘れ、もう読むことがない
- いつか読むなら、今買えばいい
反対意見
- 本当に読むの?
- 増えていってない?追いつく気ある?
- 買って満足してない?
本は「読んでなんぼ」だと思っているから、インテリアにはしたくない。置いて見せびらかせるために本を積むのは、それは演奏されない楽器を飾っているようで、あまりにもったいない。
読んでない本を積むことで「経済を回してる」とかそういう言い訳もしたくない。本当は読みたいけど追いついてないだけ、もしくは買って満足して手をつけていないだけで、経済なんか自分個人には関係ない。それでもまた買うこと正当化するために、経済とかを言い訳はしたくない。自分は本がほしい欲望に負けている。経済を回すために本を買うなんて詭弁だ。
新しく買うにしても、手元にある一冊を読み終えてから買えばいいのに、つい本屋に立ち寄っては購入してしまう。読むより買うほうが簡単で早いから、本棚の本はどんどん増えていく。
ただその反面、僕の性格上開き直るのはありだと思っている。積んで何が悪いんだ、と。悪くはない。それでは、何が問題なんだ?と自らに問いかけてみる。すると何か問題があるわけではないことに気づく。ただ「読まねば」と思っているだけ、読み終える前に次々買うことに後ろめたさを感じているだけ。まるで料理を注文だけして、食べずに次を注文するかのように。幸い本は腐らないし、その場で食べきらないといけない制約もない。
本は読むためのものだけど、本を買って読むかどうかは買った人が選べる。読まずに積むことについて、自分の中でどう気持ちの落とし所をつけるか。つけてしまえば、あれこれ思いを巡らせることはない。つかないままでいると、僕みたいに読み終えてもいない状態でまた本を買い足すことに後ろめたさを感じることを繰り返す。
最近は村上春樹の「若い読者のための短編小説案内」を読んでいて、村上春樹の読書量に圧倒されている。日本の小説はあまり読んでいないと思っていたのに、めちゃくちゃ読んでるなー。自分もせめて買った本ぐらい読まないとなーという気持ちが高まる。でも最近は本を読み出すと眠くなって全然進まない。