ブログ偏差値

過去はてなブログ(もしくはダイアリー)で流行ったブログの偏差値は、だいたい60〜70前後だった。今は40ぐらいが主流だろう。アメブロは35前後かな。

「ブログ偏差値」「ブロガー偏差値」「読者偏差値」は基本的には一致しない。自分が知っていることを、自分だけがわかればいいというように書いているブログは

ブロガー偏差値=ブログ偏差値

になる。読者層が全く同じ偏差値になることは少ない。

知識系のブログは一般的に

ブロガー偏差値>ブログ偏差値>読者偏差値

という順番でに下がっていく。

娯楽系のブログであれば

ブロガー偏差値>読者偏差値>ブログ偏差値

の順番になる。

炎上するケースとしては

ブログ偏差値<読者偏差値

の場合であり、これを意図的にやる炎上商法は

ブログ偏差値<読者偏差値<ブロガー偏差値

になる。娯楽系と同じですね。偏差値30のエントリーに対して、偏差値40〜50の読者から間違いの指摘が入る。しかしそれを折り込み済みのブロガーは偏差値60になるといった具合。この場合、偏差値60以上の読者は内容が低レベル過ぎて相手にしない。

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トランプ選挙についての意見が大体出揃った

11月8日に行われたアメリカ大統領選挙について、各方面からの意見が大体出揃った。これら周辺の思惑と、自分の頭の中を整理する意味でも一通りまとめてみようと思った。「アメリカのことだから日本と関係ない」「大騒ぎしすぎ」といった意見もあるみたいだけど、内政にとどまらず外交においても大々的な変革を掲げていたトランプがアメリカの意思として当選したことは、表立って意思決定が進まない曖昧な日本の選挙よりも十分注目に値する事柄だと言える。特に日本の国防についてはアメリカ頼りのところがあり、「米軍の費用は負担しろ、さもなくば撤退」を政策として掲げていたトランプの当選は、今後日本がさらにアメリカの属国と化していくか、それとも自立を目指すかの境目になる。政策通りに事が運べばの話だが。

  • 選挙の分析
  • 選挙後のスピーチに触れて
  • 海外の反応
  • 人物としてのドナルド・トランプ
  • おまけ
  • ややリベラル寄りに偏った
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待合所②

待合所のドアが開いた。ドアの向こうにいたのは、この空港の制服を着た係員だった。係員が現れると、男が座る席の後ろのほうで音がした。頭のてっぺんが禿げた白髪の老人が、正面のガラスを見たまま席から立ち上がっていた。立ち上がった老人は、そのままの姿勢で待合所の出入り口へと向かい、係員が開けたドアに触れ、待合所から消えていった。

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故郷で僕は、幽霊になった

生まれてから大学を卒業するまで、ひとつの街に住んでいた。20数年の月日をずっと同じ地域で過ごしてきたことになる。その間に戸建てからマンションへ、マンションから戸建てへと2度の引越があった。住む場所や近所の人、友人、付き合いのある人たちは変わってきたが、同じ市内での引越だったため、行動範囲も概ね同じだった。南北には一本の川が流れており、街の周囲は山に囲まれている。繁華街と言えば四条河原町、若者が買い物をするなら新京極、大学生なら藤井大丸、ちょっと大人になれば麩屋町から御幸町、飲むなら木屋町、映画館は二条駅か河原町三条、春には賀茂川沿いの桜が満開になり、夏は祇園祭の祭囃子が聞こえ、五山の送り火があり、地蔵盆がある。秋には取り囲む山々が赤く染まり、冬は毎年必ず雪が降る。初詣には決まって、北野天満宮にお参りする。20数年もの間、同じ街で同じ時間を過ごしていた。

大学を卒業後、隣の府に就職し、引っ越して一人暮らしをすることになった。それから転勤があり、また本社に戻り、仕事を辞めて外国へ渡り、合計すれば10年ほど故郷を離れていた。20年住んだ故郷を、10年離れた。そして今年の夏に、再び故郷へ戻ってきた。それまでもときどきは帰っていたが、時間に追われる日々の中たった1日か2日戻っていただけであり、ゆっくりと過ごす余裕はなかった。故郷を離れていた間の10年は、流れるように過ぎていった。

10年前まで暮らしていた故郷の記憶を取り戻すように、街の中を歩き回った。自宅の周り、小学校のある場所、近所の公園、河川敷、よく歩いた場所、よく過ごした場所、よく通った道、当時過ごしていた街の記憶を辿り、その道を辿った。そして気づいたのは、僕と故郷がこの10年の間にはっきりと分断されていたことだった。それは記憶と現実との分断に、ありありと見られた。街の風景は、自分の記憶にあったものからところどころ変わっていた。それ以上に僕は、この街にあった人との繋がりを全く失っていた。親族、地域の人、お店の人から友人との繋がりまで、何もかも失っていた。あの頃見知っていた人たちは、もうそこにはいなかった。もしくはすっかり変わり果てており、もはや僕の知る人たちではなかった。僕にとっての故郷は、10年前で止まっていた。今ここにいる僕は、10年前に死んだ幽霊も同然だった。幽霊がこの世に未練を残してさまようように、僕は故郷のいたるところをさまよった。10年前に失い、見つからないはずのものを探していた。

名残りはあった。かつて僕が、僕たちが過ごしていた故郷。10年前と変わらず、そのまま残っているところも多かった。そういった場所には、いたるところに記憶の残骸が散りばめられていた。横切るたびに、当時の記憶がいちいち頭の中で再生され、息苦しくなった。自分は10年前の幽霊であり、そこにはもう別の人たちが新しい時間を刻み、生活を営んでいる。あの頃そこにいた自分も、周りの人も、記憶の中にしか存在しなかった。そこには別の現実があり、記憶だけが頭の中で蘇った。

特に思い入れが強かった場所では、めまいがした。大学生の頃に付き合っていた人と、よく過ごした場所。なんでそんなところを訪れたのだろう。自然に足が向いていた。初めて二人で会った公園、よく一緒にいったカフェ、大学、コンサートホール、美術館、映画館、いつも並んで歩いた道。ここで僕たちは、こんなふうに会話をして、ときどき怒って、ときどき泣いて、それでもほとんどはいつも笑っていた。僕はその顔が見たくて、いつも笑わせようとしていた。そんな記憶は、今日ここを通るまでずっと忘れていた。あの表情も、声も、記憶の奥底にずっと眠っているはずだった。それが予期せぬ形で呼び起こされ、吐きそうになった。

大学を卒業してから僕は会社員になり、彼女とは別れた。その後にも何度か会うことはあったが、未練があったわけでもよりを戻すわけでもなく、かつて付き合ったことのある、ただの友達としてだった。僕と彼女との関係は、この場所で10年前に終わっていた。

もはやここに僕の知る者は無し。ここに僕を知る者は無し。故郷とはただの場所にあらず。そこに暮ら人々との繋がりにあり。今ここにいる僕は、10年前にこの場所で死んだ幽霊だった。

ブログから売れたAmazon商品の傾向

Twitterを見ていたら、ブログから不定期で買っていく人がいるAmazonの商品があるという話を目にした。あるある、確かにある。これはブログで紹介してものすごくたくさん売れたとか、紹介料で儲かるとかそういう話ではない。ブログを読んで不定期にその作品を買う人がいるということは、ブログ自体からも何か、それなりに伝わったという指標になるんじゃないだろうか。てきとうに貼った作品や、日記を公開したときだけ売れた作品を除く、「ブログから売れたAmazonの商品」をピックアップしてみる。

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待合所①

「パスポート」

入国管理官がガラス越しにつぶやく。
男はガラスの隙間からパスポートを通す。入国管理官はページをパラパラとめくり、機械に通す。

「ビザは?」

「ここで受け取ることになっている」

「名前は?」

「そこに書いてあるだろう」

入国管理官は再びパスポートのページをめくり、台に置いて紙に書き取る。そして席を立ち、ドアを開けてガラス張りの箱のような部屋から出てきた。

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ヒラリーが支持されない理由を調べてみた

時事ネタです。選挙結果は今日でしょうか、明日確定でしょうか。

注目は午前10時のフロリダ、米大統領選の結果は何時に分かる?| ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

ドナルド・トランプが支持される理由もされない理由もなんとなくわかる。政治の素人であるとか差別的だとか下品だとか、話題になっているフィリピンの大統領と感覚的には近いんじゃないだろうか。行動も発言も現代の民主主義国家における政治家らしくなくて、非常にわかりやすい。

一方でヒラリー・クリントンである。彼女は何故支持されないのだろう。選挙前の支持率はほぼ同列で、トランプに負けず劣らずの嫌われっぷりである。理由は一体何なのだろう。トランプの暴言みたいなものはネットにたくさん流れていたが、ヒラリーについては全然知らない。メールサーバーがどうのとか、カダフィ殺して大喜びしていたことぐらいしか知らない。彼女が支持されない理由をいろいろ探してみたが、どうもいまいちピンとこない。

【米大統領選2016】支持率タイに 両候補は激戦州に - BBCニュース

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空腹に耐えるだけのダイエット方式

外国で生活していた頃、食事をするのがめんどくさくてあまり食べなかった。しかし腹が減らないのかと言えばそんなわけはなく、いつも腹の減り具合と食事を用意するめんどくささを天秤にかけていた。僕がいたカナダやオーストラリアは外食が極端に高く、昼飯で2,000円超えは結構当たり前で、日本のファストフードみたいな500円ワンコインで食事が済むようなことはなかなかありえなかった。だから大体は自炊していた。

  • 自炊で激ヤセ
  • 常に空腹を感じていた
  • 空腹に慣れると自然に痩せる
  • 食べながら痩せようと思うな
  • 我慢は最初だけ
  • 理性と感情
  • 天国へ行く手段
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はてなブログをMarkdownで書いてみた

はてなブログはいつも見たままモードで入力している。はてなにおいては、ダイアリー時代からはてな記法という入力方式が親しまれていた。ダイアリーの頃からはてなを利用している人の中では、今でもはてな記法で入力している人だって少なくないだろう。僕ははてな記法を覚えるのが嫌で利用しなかった。はてな記法は他で全く使い道がなく、そういうものを暗記することに抵抗があった。

はてな記法一覧 - はてなダイアリーのヘルプ

  • Markdownってなんだ
  • はてなブログにおけるh2問題
  • エディタを用意してみた
  • はてなブログ上におけるMarkdownの難点
  • ただ試してみるのがおもしろかった
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男の髪は短くあるべきか

今髪の長さはギリギリ肩につくぐらい。今年の7月に切ったんだけど、それまでは乳首が隠れるぐらいの長さがあり、よく人から酷評されたり笑われたりしていた。だいたい2年ぐらい切っていなかったからそれぐらいの長さになっていた。

これは1年半ぐらい前

  • 髪切ったほうがいいよ
  • 何故髪を切ったほうがいいと言うのか
    • 好み
    • 似合わない
    • 慣習
  • 男性はどうあるべき?
  • どう応じればいいのか
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YouTube公式音楽チャンネルで世界一周してみた

YouTubeの公式チャンネルに音楽という項目がある。開いて一番最初に並んでいたのはこれだった。


PPAP/PIKOTARO(ピコ太郎) 視聴回数 77,925,986 回

このYouTube公式チャンネルは国籍設定を変えると、その国で上位のトラックが表示される。

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アメリカを見てみたらこれだった。

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秋日記

最近読んだ本

ネットワークはなぜつながるのか

ブラウザを立ち上げて、アドレスバーにURLを入力してからウェブページが表示されるまでの間に何が起こっているか、順序立てて解説した本。まずはパソコンの中で、次にパソコンと回線を繋ぐネットワーク接続機器の中、そして自宅を離れた先にあるプロバイダから宛先のサーバーまでどのようにしてたどり着くのか。その過程、ソケットライブラリからDSNサーバーへ問い合わせをしてIPとポートを割り出しTCP/IPでサーバーと接続してヘッダーを付加してパケットに分割して電気信号に変換してうんぬんと延々続く。その合間にケーブルのことや速度が遅くなる理由やパケットが捨てられるタイミングなど細かい構造が教科書的に網羅されていた。

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エアフォース1と言えばネイビーだった

空軍は海軍みたいでややこしいが、スニーカーのエアフォース1だ。1と表記すべきかワンとカタカナ表記すべきか迷いどころだ。履いている人の写真を探せば白ばかり。白いエアフォース1と言えばスウェットヤンキーのイメージしかないが、実際はそんなこともなく幅広い層に用いられている。

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女性ばかりなのは女性の写真しか見つからなかったから

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今夜クレイジージャーニー再登場、高野秀行まとめ

今年1月にクレイジージャーニーに登場され、アヘン栽培を手伝ったり、ソマリアでアル・シャバーブに襲撃されるというあまりの壮絶な内容で一躍時の人となった高野秀行氏が、今夜クレイジージャーニーに再登場される。公式サイトの予告映像を見る限り、おそらく「西南シルクロード」の話が中心となるだろう。

西南シルクロードは密林に消える (講談社文庫)

西南シルクロードは密林に消える (講談社文庫)

 

以前の放送から僕は氏のブログを読み漁り、著書を読み、出演されたラジオを聞き、紹介されていたシャン人レストランへ足を運びと高野秀行ワールドに完全に魅了されてしまった。

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大人になってからの制服デビュー

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普段着は同じ服ばかり着ていてもいいんじゃないかと思えてきた。当然ながら服を着替えないとか、洗わないという意味ではない。いわゆるスティーヴ・ジョブズがイッセイミヤケのタートルネックとリーバイス501とニューバランスM991を何着も所持していたように、松本人志がBVDのシャツばかり何枚も持っているように、またクレイジージャーニーでお馴染みの佐藤健寿がどこへ行っても白のシャツとチノパンを着ているように、村上春樹小説の主人公がセーターとブルージーンだけあればいいと言うように、レッドリボン軍の人造人間が固定のユニフォームを何着も持ってるように、同じ服を何着も着回すという意味だ。これは何も自分のファッションスタイルを確立するとかそんな大げさな話ではなく、同じ服を着ていたほうがなんかいろいろ楽に感じてきたから。

  • 着ない服はいらない
  • 制服を持つ
  • 制服に適した服
  • 大人になってからの制服デビュー
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