天人五衰

僕に対する理解とは、信じられぬほどの無礼不作法を意味し、
もっとも陰険な敵意なしには叶わぬことだった。

僕は意地悪なのではない。
他人の自己満足を許しておけないのが、僕のやさしさなのだ。

社会は、何らかの犠牲に対してしか対価を払わない。
生と存在感を犠牲にすることが大きいほど、
知性はたっぷりと支払われるのであった。