これらを見ていたら自分も選んでみたくなった。そこで勝手に暗い人を代表して自分なりに思い返してみた。
見た映画としてはサブカル趣味の人とモロ被りだった。けれどチョイスが被らなかった。ということは僕はサブカル趣味ではないのだろう。まーハリウッド映画とか普通に好きだしアカデミー賞の映画とかも好きだから。
マイプライベートアイダホ
ジャンル:ガスヴァンサント・リヴァーフェニックス
「この道はどこまでも続いている。多分世界をぐるっと回っているのだ」
ストーリー:幼い頃、親に捨てられてナルコレプシーを患う主人公。日々男娼として生活している。その主人公が母親を探しに旅をするという話。母親探し自体は話の中心というより1エピソード。
ガスヴァンサントとリヴァーフェニックスというだけで最強の組み合わせ。おまけにキアヌリーヴスまでついてくる。ポートランドシリーズの1作。
この映画については日記で何度も触れているけれど、見ると落ち込む圧倒的な暗さ。冒頭からリヴァーフェニックスが太ったおっさんにフェラされている。男を買うのも男なんです。基本的に。
でも映画自体はその暗さを全面に売り出すようなものではない。むしろコメディータッチで描かれている。僕はけっこう落ち込んでなかなか二度目を見れなかった。
ノッキンオンヘブンズドア
ジャンル:ロードムービー
「天国ではみな、海の話をするんだぜ」
ストーリー:病院に行くと、「不治の病でいつ死んでもおかしくない」と言い渡された者同士の2人が、病院を抜け出してオランダの海を目指すという映画。その途中で銀行強盗をしたりマフィアに追われたり。
ロードムービーかどうかはわからない。ドイツの映画らしいです。死の淵に立った2人の、まさに捨て身の解放感がたまらない。
人生は一度しかないとか、死ぬ気になれば何でもできるなんて言うけれど、人は誰でも死ぬし、いつでも死ぬ。死を目前にした彼らの姿が、自分の日々一時の過ごし方を思い直させてくれる。死は本当はいつも目の前にあるんだ。
なんて、そんな重い映画ではありません。ちなみに邦画でもリメイクされているみたいで、とても見る気になれない。
フルメタルジャケット
ジャンル:戦争・キューブリック
"born to kill"
ストーリー:ベトナム戦争を舞台に、海兵隊の訓練学校からテト攻勢の時期まで、海兵隊の同期生たちの生活を描いた映画。
キューブリックの映画もほとんど見た。次点ではアイズワイドシャットだろうか。戦争映画も、特にベトナム戦争映画については80年代生まれの僕にとって幼い頃からよく親しんでいた。
フルメタルジャケットの魅力は現場の雰囲気にある。ハートマン軍曹は言うまでもなく、海兵隊たちの生活、会話、行動が汚く、下品で、強引でやりたいほうだい。本物っぽいかどうかは知らないけれど、とても新鮮だった。正義も悪もイデオロギーも、派手なアクション演出もない。でもあの戦闘シーンは良かった。
生きる
ジャンル:黒沢明
「いのち短し」
ストーリー:胃ガンにかかり余命わずかとなった市役所の課長、渡辺さんが、その恐怖と不安から夜の街をさまよい歩き、自分の人生を見つめなおすという映画。映画の内容はほとんどがそんなシーン。やがて場面は渡辺さんの葬式に切り替わる。
黒沢映画も一時期ハマってほとんど見た。三船敏郎のエンタテインメント侍アクションも、仲代達也の壮大な時代劇もいいんだけど、一番好きなのは生きる。人生とは、生きるということは、時間の長さに左右されない。1日だって、半年だって、80年だって、その生き方が全て。その一時に何をやったか、どう感じたか、生き方次第では1日だって80年の人生に値する。そんなことを思った映画です。
シティオブゴッド
ジャンル:スラム
「今日から俺の名はリトル・ゼだ」
ストーリー:ある、ブラジルの日常の話。幼い頃からドラッグと拳銃と抗争にまみれた子供たち。彼らがスラム街で過ごす日々を、ブスカペという写真家志望の温厚な少年目線で描いている。
シティオブゴッドは衝撃だった。こんなひどい世界があるのかと思った。まさに地獄絵図で、実話を元にしているから尚更ひどい。それが別に戦時中や紛争中ではない。
この映画は子供たちの物語であって、ほとんど子供しか出てこない。5歳ぐらいから15歳ぐらいまでの子供たち。彼らは群れ、争い、奪い合い、撃ち合い、生活する。
その他
なかなか普通に名作が出揃ったのではないだろうか。暗い人チョイスと書いたけれどあまり関係なく、けっこう全部有名でベタだから共感してくれる人もいるだろう。
他、5選に載せられなかったけど好きな映画。
パルプフィクション
ジャンル:タランティーノ・ユマサーマン
ユマサーマンはガタカも面白かった。パルプフィクションのオチの読めなさは異常。
ロッキー
ジャンル:スタローン
当初スタローンの書いた脚本では、試合が終わった後、控室にてエイドリアンと二人で話し合うというラストだったのが、いつの間にかインタビューを受けながら公衆の面前で抱き合う話になっていました。
ビューティフルマインド
ジャンル:精神病
精神病関連の映画としては17歳のカルテやカッコーの巣の上でも好きですが、ラッセルクロウとナッシュ均衡が加わりこの映画の勝ちかなと。
グラディエーター
ジャンル:アクション・ホアキンフェニックス
グラディエーターは当時そのカメラの速さに驚いた。ホアキンフェニックスが実は主役。
グッドウィルハンティング
ジャンル:マットデイモン
ちまたではマットデイモンのピークと言われているデビュー作。脚本もマットデイモンと友人のベンアフレック。大学ネタが好き。
ソーシャルネットワーク
ジャンル:ネット
マークザッカーバーグとショーンパーカー。何度も見た。でもやっぱり若き天才の野望を原作にして欲しかった。
スターウォーズ
ジャンル:SFファンタジー
子供の時からよく見ている。宇宙人が自分たちの言葉を話して、英語を話す人と会話が成立しているのが良い。
トレインスポッティング
ジャンル:青春
超有名なハチャメチャヘロイン映画。ヘロインは置いといて、生活スタイルに憧れる。
青い春
ジャンル:豊田利晃
ポルノスターもナインソウルズも見たけどやっぱり青い春が良い。松本大洋つながりのピンポンは見てない。
ドラゴン怒りの鉄拳
ジャンル:ブルースリー
ブルースリー好きならだいたいこれを挙げるんじゃないだろうか。
インサイダー
ジャンル:実話を元に映画化
またまた登場ですラッセルクロウ。でもこの映画ではアルパチーノしか目に入らない。タバコ裁判の映画。
ダンサーインザダークやミリオンダラーベイビーみたいな露骨なのはちょっと違う。
※小説版5選やってみました。