1994年の映画、「リバー・オブ・グラス」を見た。ケリー・ライカートの映画、ずっと気になっててやっと一個見た。
「リバー・オブ・グラス」とは地名の事らしいんだけど、見事にサバービア映画だった。アメリカの大都市ではない、特徴のない量産型の郊外が舞台になっている。郊外で繰り返される退屈な日常から、ふとしたきっかけで非日常に突入するも、冴えない郊外であることは変わらないままの非日常が始まるだけ。
アメリカの映画なりドラマでは、こういった郊外が舞台になっている作品もかなり多いけど、日本の映画やドラマって必ず舞台は東京な気がして、そうじゃなくても著名な都市だったり、もしくは極端な田舎だとか、日本によくある、例えばイオンモールを中心とした郊外が舞台になっている映画やドラマって、ないよな。あまりにリアルすぎて夢がない、ってなるのか。みんながみんな東京だったり都会に住んでいるわけではないと思うんだけど。
「リバー・オブ・グラス」の内容について触れると、どうしてもネタバレになってしまう。僕は好きですね。良かった。すごい単純な話で、深みとか救いとかはないかもしれないけど、新しくてかっこよかった。かっこ悪いところがかっこいい映画だと思う。映画見たって感じがする。何も言ってないに近いから、気になる人は見てみてください。Amazonプライムの有料か、U-NEXTの見放題で見れます。どっかのタイミングでケリー・ライカートは見ておきたいって人、少なくないと思う。これなんか94年の映画だけど、今ならまだ新しいんじゃないか。僕は続けて2006年の「オールド・ジョイ」を見る予定。