ケベック→トロント

前々々回前々回前回の続き

彼女らは当然日本人ではない。旅行者でさえないケベコワ。その内の一人はタイ人とのハーフと言っていた。彼女らの中に日本に行ったことがある子がいて、僕らが日本語を話しているので話しかけたみたいだ。モントリオールのジェイコブといい、トロントニアンよりもケベコワの方が日本に関心があるように思えた。
日本の地震の話から(大体どこに行っても地震の話が出てくる)世界各地の旅行の話、ケベコワはみんなフランス語と英語を話せるのかなど真面目な話を繰り広げていたら午前2時近くになった。モントリオールで歩きまくっていたことやバスでの移動、ケベックで雪の中を坂を歩いたこともあり、めちゃくちゃ疲れていた。その場に居た人たちとはfacebookだけ交換して帰った。

ホステルへ帰ってもあの臭い部屋には戻らずに、少し話をしていた。疲れているくせに、まあちょっと舞い上がっていた。なんというかその、前回の日記でも何度も言っていたようにケベコワは美人が多くて、何話したかはっきり覚えていない。

次の日は朝10時頃に起きた。$5で朝食が食べれたのでそれを食べた。ゆで卵を食べたのはいつぶりだろうか。他は変わらずパンとか果物とかシリアルとか。
今日は旧市街の南側からぐるっと周ろうということになった。南側は高台になっていて軍の基地があり、街を見下ろせるということだった。ホステルを出ると、雪はやんでいたが積もっていた。昨日降った分だろうか、歩くのがかなり大変だ。改めて旧市街を歩くと、そこはディズニーランドのような石造りの建物と、ところどころに装飾がされており、観光客がたくさんいて、観光地そのものだった。

要塞まではかなりの坂を登り、靴の中が雪だらけになった。道行く子供連れの家族たちは、やはりここでもベビーカーの代わりにソリに子供を乗っけている。要塞には来たけれど、道に迷った。行く手を阻まれてしまった。そんなに興味があったわけでもないのでそのまま東に向かった。この地域はおそらく、土産物屋とレストランと宿泊施設だけで成り立っている。それぐらい店が多い。

道行く人達は、みながみな首から小さな人形をぶら下げている。マスコットのようだ。雪だるまというか、雪男というか、スノーマンっていうのか、そういうキャラクターのようで、ケベックのお祭りのマスコットみたいだ。これが街中のあちこちに貼ってあり、この人形を街中で売っている。正直気持ち悪い。

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名前はボノム(Bonhomme Carnaval)というらしい

ケベック旧市街の象徴と言えるホテルの前まで来て写真を撮った。ここではルーズベルトとチャーチルも会談をしたそうな。中には入っていない。

http://instagram.com/p/j7OrdlBvK1/

近くのゴンドラから旧市街ロウワータウンに降りた。アッパータウンの道はアスファルトだったけれどロウワータウンは石畳だ。写真を撮ったり土産物屋で先住民の石の土産物を買った。これはケベックと直接関係ないけれど、行く前に話題にしていた。バンクーバーオリンピックのロゴにもなったイヌクシュクというものらしい。本物はこれ。

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今は冬のカーニバル中らしく、それであのスノーマンを売っていたり、そこら中に氷の彫刻があったりするのかもしれない。そのまま旧市街を歩いていたら、教会があったのでとりあえず入ってみた。パイプオルガンを演奏しだしたので少し聞いてから立ち去り、また外を歩いた。トレッキングブーツを履いていたんだけど、雪道をあまりにも歩いたせいで靴の中に水が浸水しており、どこかで乾かそうということになった。ちょうど昼を過ぎていたのでレストランに入った。僕は鮭の入ったパンというか、まあランチなんていつどこで食ってもパンとかサンドウィッチとかそれに近いのしか無い。

旧市街もだいたい歩き尽くした。夕方の4時にはバスに乗らないといけないけれど、少し時間が余ったのでホステルに戻って充電なんかをしていた。ここからトロントまでは9時間、乗り継ぎの関係もあり、着くのは朝の3時頃となる。

たった2日間のモントリオール、ケベックの旅行は、観光として見る分には十分だった。もっと長期で居れば遠いところにも足を伸ばしていたかもしれないけれど、別に行かなくてもいいと思う。暇だったら行く感じだろう。僕はこの極寒の地を冬に訪れてみたかった。どこも夏になれば観光客が多く賑わうそうだけど、寒い土地は冬に来てこそ、その姿を見る価値が有るのではないかと勝手に思っていた。