iphoneの脱獄について思うこと

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iphoneを4年ぐらい使っていたけれど、先週初めてjailbreakを試してみた。これまで僕は脱獄について、「違法行為を助長する」「Appleの意志に反する」「痛い厨みたいで恥ずかしい」という印象を持っていた。これらの印象というのはおそらく一般的であり、間違ってはいないだろう。
にもかかわらず、僕は今回脱獄をした。経緯については以前にも書いたけれど

  • ホームボタンが効かなくなった
  • SIM解約をした
  • 機種が時代遅れになった

以上3点が大きい。今の僕にとってこのiPhone4Sは過去の遺物で、生活必需品ではなく、何をするにあたってもノーリスクで行うことができる。

脱獄してみてどうだったか

脱獄してできることの中には、先に挙げたような「違法行為の助長」「厨行為」も含まれる。エミュレーターなんかはその代表だろう。また有料アプリを無料で使うなどといった行為も該当する。しかしながら、脱獄して本当に価値があるのはそういった点ではない。
脱獄して最も効果的なことは、使い勝手が良くなるという点である。いわゆる"ユーザビリティの向上"というやつだ。僕自身は脱獄するまでそのことを全く知らなかった。

これは何も、玄人だけに当てはまることではない。全てのユーザーにとっての使い勝手が向上する。例えば、重宝している機能の一つに、"全てのアプリを閉じるボタン"というのがある。このボタンはコントロールセンターにあり、下から上にフリックして押すだけというわずか2動作で今開いている全てのアプリを閉じることができる。同じことを脱獄していないiPhoneでやればどれだけ手間がかかるだろうか。

パソコン的な何か

僕はAndroidを使ったことがないけれど、おそらくAndroidにはこういう機能が標準でついていたり、後から付け加えたりすることが容易なんじゃないだろうか。こういう事が標準でできる、もしくは付け加えたり改良することができるという点について、僕はパソコン的な要素を感じる。
僕がMacを使いだす前、windowsは格好悪くて不安定で使い勝手が悪くて自ら自分の使いやすい仕様にいじることが前提だった。それは今のAndroidを彷彿とさせる。
Macに移行してから、Macはなんだかんだで標準の状態が一番かっこよく、使いやすく、もちろんランチャーやアプリケーションを入れたりはするんだけれど、素の状態で完成されていた。iPhoneも最初はそういう印象を受けた。初期のOSにはアプリケーションを閉じる機能さえなかった。いらなかったとも言える。

しかし今iPhoneはガタガタではないだろうか。フリックのスムーズさ、画面操作における指の認識精度においてAppleのアドバンテージが揺らぐことは無いだろうと思っていたけれど、最近はそれもどうなのかよくわからない。Nexus5の良い噂も聞く(パソコンにおいては今でもMacのトラックパッドより優れた物を触ったことがない)。特にOSの操作性については最近遅れをとっているのではないかと思わせられる。脱獄することでそれを取り戻す、もしくは追いつくことができる。

Mac的な何か

Macの良さはその統一性と安定感なので、脱獄によって失われるものもあるだろう。デザインはすぐに崩れる。OSは機能の干渉により起動しなくなるようなことも多い。セキュリティ面でも何かあるらしい。詳しくは知らない。
そのあたりは使い方次第だ。原型がなくなるぐらいフルカスタムして目も当てられなくなるか、原型を保ったまま必要最低限の機能向上だけを目指すか。選べるようになる。
個人的にはMac的な良さを残したまま、使い勝手だけを向上させるのが理想型だと思う。

脱獄の世界は意外と整っている

これについても僕は全然知らなかったんだけど、脱獄するにあたってのガイドラインや、脱獄した後の道筋など、意外なほどに整っていて、何から初めてどうしたらいいか、などの案内が行き届いている。いざjailbreakしたらいきなりコードと開発の世界に放り出されるわけではなく、むしろ非常に素人向きなのだ。
ただまあ個人的に、誰かに勧めるようなことはしません。これはただの僕の体験記です。

参考にしたサイト

Tools 4 Hack | iPhone / PC を便利にするHack. 
小龍茶館 
GLOSSY / Enjoy Web Life. 
Will feel Tips 
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