部屋を探す際のメモ(カナダ・トロント版)

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photo by El gran sueño - Asturias

トロント版といっても他版があるわけではなく、最近また部屋を探しております。見つからない。というか返事が来ない。今回トロントで3回目の引越となるわけですが、今までと今の注意している点をまとめてみました。

 

返事来ない

トロントで部屋を探す際に候補となるのは主にルームシェア、ハウスシェア、コンドミニアム、この辺だろうか。安い順となります。ルームシェアは同じ部屋を共有、ハウスシェアは同じ家を共有で個室を借りる。コンドミニアムはアパートみたいな感じで高い(10万円ぐらい)からシェアするケースも多い。
探す媒体は主にネットで、e-mapleKijijicraigslistを今まで使ってきた。経験として、Kijijiとcragslistは返事来ない。英語でメールを送るんだけど、本当に今まで10件以上送って2件ぐらいしか返ってきたことがない。理由はわからない。予想できるのは、部屋の募集が既に終わっているか、メールの内容が簡素すぎて見られていないか、そもそもメール見ていないか、そのあたりじゃないだろうか。英語のメールを送る際には長々とあいさつ的なものや自己紹介も書いたほうがいいのかもしれない。
また、「携帯に連絡くれ」と書いてあったり「携帯にテキスト(sms)くれ」と書いてあることが多いので、携帯を持っているならばそっちをおすすめします。なぜかこっちの人はメールを使いたがらず、携帯に電話してくれと言われることが圧倒的に多い。僕は携帯持ってない。そのせいで連絡貰えなかったことも実際多いだろう。

月初めがほとんど

部屋の募集を見ていると、月の真ん中から引っ越しできるというケースはあまりなく、ほとんどの契約が月初からとなっている。仮に月中から引っ越ししたとしても、家賃はまるまる一ヶ月分支払わなければならないケースが多い。ということなので、自分が入る場合も出て行く場合も引っ越しの予定は月初を前提に考えよう。

冬は安くて夏が高い

冬は人が少なく募集自体も少ない。その分まったく同じ部屋であっても安く出ている事が多い。逆に夏は人が多く、競争率も高いため、家賃自体が高くなる傾向がある。

確認事項

これは内容によって事前に確認してもいいし、現場で確認するのもいいだろう。ネガティブな内容についてはメールなどではっきりと文書で突きつけると敬遠されることもあるので、さり気なく聞くのがいいと思う。

  • 立地
    僕は日本で不動産の管理会社で働いていたから言えることなんだけど、不動産の価値は立地が全て。最寄り駅、駅からの距離、地下鉄なのかバス便なのか、ストリートカーなのか、近くのスーパー、近くの騒音、職場・学校からの距離、これらは全て立地で決まる。ちなみに朝の通勤時間帯のストリートカーは地獄らしい。
  • 建物
    立地の次に重要なのが建物になってくる。建物の古さ、清潔さ、部屋はベースメントか、1Fか2Fか。ベースメントは日当たりや虫などの理由で避けられることが多いが、その分安かったりする。2F以上がおすすめ。
    室内にベッドはあるか、机は、家具は、日当たりは、空調はよく効くのか、冷暖房両方あるのか、暖房のみなのか。
    キッチンやリビングの広さ、設備、何が使用できるか、トイレ・バスの仕様など。
  • 金額
    月々いくらなのか。それ以外にも、水道光熱費は含まれているか、ネットは別料金じゃないか、デポジットはいくらか、全額返金してもらえるのか、テイクオーバー(家具などの引き継ぎ費用)はあるのか、他に何かかかる費用はあるのか。
  • 何ヶ月住めるか
    これは明記されているケースとされていないケースがあるから事前にしっかり確認しないといけない。家によっては「最低6ヶ月」とか「1ヶ月しか住めない」などまちまち。住んでから知った人もいる。最低6ヶ月なのに帰国等の理由で3ヶ月で引っ越さなければならなくなった場合どうすればいいか(罰金があるか、新しい住人を探す必要があるか)、予定していた入居期間が過ぎても延長できるのか、などなど必ず確認しておかなければならない。
  • オーナー
    オーナーは同居しているのか、どれぐらいの頻度で会うか、誰か、どんな人なのか、賃料はオーナーに直接支払うのか、オーナーを重視する人は結構多い。
  • 契約
    そもそも契約書はあるのか。どんな内容なのか、月々の賃料やデポジット、その他費用、入居期間は明記されているか、聞いていた内容と差異がないか、ルールなどは明記されているか、何か不利なことはないか。これも部屋を決める前に事前に確認したいと言えばできると思う。
  • ランドリー
    洗濯機、乾燥機が家に無いというケースはトロントでも他でも結構多い。まず、あるのか無いのか。次に料金がかかるかどうか。無い場合はコインランドリーを使うことになるんだけど、どこにあるのか、いくらなのか。
  • 住人
    住人に関しては後で入れ替わるため、住む前に確認したとおりにはならないことも多い。それでも確認しておく内容としては、何人住んでいるのか、ナニジンが住んでいるのか、男女比は、など。住んでいる人によってトイレ、バス、リビングなどの共有スペースの使い勝手が変わる。日本人がいるいない、もしくは日本人しかいない場合の差も大きい。
  • ルール
    ルールについては家によって細かったり、ほとんど無いケースもある。共有スペースの掃除やゴミ出しルールは大抵どこの家にもあり、無いとまずい。他に家賃の支払についてどのタイミングか、遅れたら罰金があるとか、帰宅時間についてや、友人を連れてきてもいいか、風呂を使用できる時間帯、自宅周辺で禁煙など。
  • ベッドバグ、ネズミ、ゴキブリ
    ベッドバグとはダニや南京虫を指す。「ベッドバグはないか?」と聞いたところで「ない」と返ってくるだろう。これを信じるかどうかは別として、部屋がきれいかどうか、殺虫剤など処置した形跡がないか、あとはベッドバグが出た家のリストなんかもネットに出回っていたりする。ベッドバグ、カナダで検索すればそれなりに情報が得られる。ネズミはたいていどこの家にもいる。どれぐらいの頻度で見かけるか、ゴミやキッチンなどネズミ、虫の出やすい環境になっていないか。
  • なぜその値段か
    これは安い場合に必ず聞いておくべき。全てに関わってくる。家賃以外の値段が高いから、ベッドバグが出たから、古いから・汚いから、いろんな理由があるはずなので、明確な答えが聞けなくても予想しながら注意する必要がある。
  • 引越す理由
    新築の家以外には必ず前の住人が引っ越した理由がある。前住んでいた人がどれぐらいの期間住んでいて、何故引っ越すのか。聞ける場合は今住んでいる人、引っ越す本人に確認し、何か問題がないか知っておくほうがいい。
  • トラブル
    これも内容が被ってしまうが、ベッドバグ、ネズミ、引っ越す理由、住人同士のトラブル、近隣トラブル、オーナーとのトラブルなど何かなかったか、聞ける範囲で聞いておいたほうが引越し後のトラブルを避ける事ができる。

聞いた内容が正しいとは限らない

相手は素人であることも多いため、全部が本当かどうかもわからない。後から「あれがあったこれがあった」と出てくるケースも多い。「そんなの契約違反じゃないか」と思うなら抗議してもいいけれど、契約書類があって裁判でもしない限り「ごめんね言い忘れてた」で終わってしまう。事前確認としては紹介者・オーナーだけでなく、既に住んでいる他の住人にも予め聞いておくのが理想。

余裕を持って行動する

これらの情報をどのタイミングで得ることができるか、また、真実かウソかどのタイミングで発覚するかなどは予想できない。だから、引っ越しするギリギリまで断ることができるよう用意しておく必要がある。
まず、引越までの期間に余裕を持つこと。ギリギリになって探していると、確認する余裕さえ持てない。次に、ある程度お金の余裕を持っておいた方がいい。$10、$20ケチったためハズレの部屋に当たるよりは、多少高くてもマシなところに住んだほうが引っ越す回数も少なくて済む。時間の余裕とお金の余裕が、しっかり確認して考える余裕に繋がる。