旅行で地図をうまく活用する方法

地図をうまく活用できると旅行はかなりはかどる。「Googleマップ使えばいいじゃん」と思うかもしれないが、旅行中はそうはいかない。スマートフォンでネットを利用するためにはその国で使えるSIMカードが必要であり、たかが2、3日、一週間の旅行であってもそのためにSIMカードを買ったりはしないだろう。Wi-Fiがあれば使えるが、Wi-Fiがどこにでもあるとは限らない。特に移動中はWi-Fiが使えないことがほとんどだ。だから大抵旅行する時には紙の地図を用意する。少なくとも目的地が決まっているならば、事前にマッピングしていた方が効率的に移動できる。旅行中であっても時間に十分な余裕があるならば大した問題にはならないが、短期旅行の場合地図をうまく利用できるかどうかでスムーズに事が運ぶかどうかは大きく変わってくる。

 

何を準備するか

地図の利用は事前の準備が命となる。観光スポットなどの行きたい場所、ホテルや駅などの行く必要がある場所、意外と見落としがちな食事をする場所なんかも抑えておけば、現地に着いた後の移動が実に楽になる。僕が旅行する時はだいたいその3点を片っ端から地図に書き込む。ベースとなる地図はガイドブックの付録か、もしくはGoogleマップを印刷したものとなる。詳細な地図がないと現地の近くにいてもわからないことが多いため、確実に歩いて行けるよう併せて拡大したマップを持ち歩くケースも多い。

自分がいる場所を確認する

さて、準備も終わりいざ現地へ着いた。行き先もいくつかある。手元にある地図をどのように活用すればいいだろうか。地図で道順を確認するには、手順がある。最初に、自分がどこにいるか確認しなければいけない。ランドマーク的な場所にいればすぐに見つけられるが、移動中だとそうじゃないことが多い。街中でどうやって自分がいる場所を探すか。

まずは自分が今いる通り名を確認する。大通りであればすぐに見つかる。交差点であればもう見つけたも同然だ。大通りでも交差点でもなければ、近くにあるランドマークになりそうなものを探す。公共施設、病院、店、公園、寺、川、なんでもいいけれどとにかく近くにあるもので名前が確認できるものがあれば、それを地図上で探す。だいたいそれぐらいで自分が今いる場所は見つかる。どうしてもわからなければ人に聞けばいいが、外国だと言葉が通じない上に人に聞いてもあまりわからないことが多い。

方角を把握する

今いる場所が分かれば、次は方角を確認する。これを間違うと厄介なことになり、スタート地点は正しくても目的地へ全く辿り着けなくなる。僕はよく方角を間違って彷徨い歩く方だ。だから旅行中は一応方位磁石を持ち歩くことが多い。それでも結構間違う。方角を確認するには、もう現在地は分かっているはずだから、地図上にある建物の配置と現在地を見比べ、それらが通りの右側にあるか左側にあるかとかで今自分が向いている方角がわかる。周りの人に聞いてもいいが「北はどっちだ?」と聞いても答えられない人が多い。

余談だが京都人は「東西南北わかんのか?」と聞くことが多い。京都市はニューヨークのマンハッタンやトロントのダウンタウンなどと同様に町が碁盤の目のように整備されており、尚且つ盆地なためどの方角を見ても同じに見える。自分がどちらを向いており、どの方角へ向かいたいのかわかっていないと何処へも行けない。京都においては方角を把握していることが、移動するにあたって欠かせない要素となっている。他の地域出身の人が「東西南北わかんのか?」なんて言わないということを、京都を出てから初めて知った。

目的地へ向かう

現在地と方角がわかれば、あとは目的地に向かって進むだけだ。その際も、行き過ぎないように注意しなければならない。一度行き過ぎてしまうと、下手すればスタート地点まで戻ることさえ困難になる。特に何度も道を曲がったりする場合はわけわからなくなる。行き過ぎないためには、やはり通りの名前と、到着までにいくつの通りを渡るか、交差点を渡るか、地図を見て確認しながら移動するのがベストだ。むしろそうしないことには知らない土地で目的地へと辿り着くのは難しい。これで地図の使い方講座は終わり。

全ては快適な旅のために

行き先までの地図を事前に用意しておくのと現地に着いてから即興で行うのとでは、かかる時間が全然変わってくる。現地へ着く前から地図を眺め、現在地を把握し目的地に辿り着くためには何を見つければいいか、とか分かっているとかなりスムーズに移動できる。

事前に、と言っても渡航前に全て用意する必要はない。ホテルなんかは大抵Wi-Fiがあるため、明日の予定なんかを決める時に一緒に地図も用意すればいい。食事をする場所を決める時はそうすることが多い。旅先でまずい食べ物やボッタクリに遭いたくないから、歩きながら適当にフラッと入ることはほとんどない。せめて候補をいくつか挙げた上で、あとは内容や値段、雰囲気などを見てなんとなく決める。たまに何も用意せずてきとうに入ることもあるが、ハズレに当たることが多かった。レストランを調べるには今でもForsquareが有効だ。他にはTripAdviserやyelpなどでも店の評価を知ることができる。

Foursquare

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スクリーンショットも有効

僕は旅先で歩くことをメインの移動手段としているから、地図を用いてこれら方法で移動している。それがめんどくさい人はタクシーを利用するしかない。最近は紙の地図を持ち歩くのが邪魔なため、目的地ごとにGoogleマップのスクリーンショットを撮って保存しておくことが多い。マッピングなどもGoogleマップ上で済ませたうえ、ルート検索などをスクショ撮っておけば非常に便利だ。ニューヨークへ行った際も空港からホステルまでのルート、ホステルからバス停までのルート、地下鉄の駅から目的地までの歩行ルートなど全部スクリーンショットで保存していた。その際は電池切れに注意しましょう。切れてしまったらスターバックスなどを見つけて充電するしかない。

それでは、快適な旅を。