遠い昔の話

今週のお題「私がブログを始めたきっかけ」

ブログに限って言うと、始めたきっかけというのは単純に憧れからだった。当時、アルファブロガーアワードというのが始まった年、切込隊長Blog極東ブログR30ARTIFACTなどを僕は読んでいた。彼らのようになりたいとまでは思わなくとも、彼らが利用していた媒体であるBlogに僕は興味を持っていた。それまでの個人サイト、テキストサイト、日記サイトとは一体何が違うのか、それは更新の度にFTPを利用してアップロードする必要がなく、htmlを手書きする必要もなく、コメントやトラックバックという機能があり、月ごとやカテゴリごとにおけるログ管理が簡単で当時流行し始めたものだった。CMSという言葉が当時からあったのかどうかは知らないけれど、それまで手打ちしていた僕はそれを導入してみたくなり、本を読みながらXREAのアカウントを取ってMovableTypeを使い始めた。これが2004年頃の話。

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ブログに限らずに言えば、もう15年ほど前の高校生の時になる。僕はネットを始めてすぐにweb製作をやるようになった。あのテーブルタグが乱立していた時代。そのきっかけというのは単純に、ネットを始めるきっかけになった近所の人がwebサイトを持っていたからだ。彼はハーレーに乗ってライダーズクラブのようなものを作っていたため、ホームページビルダーでそのwebサイトを作っていた。

「お前もやってみたら?」

「僕は載せることがないよ」

「そんなのはなんだっていいんだ。だったら俺のサイトをもっとカッコよく仕上げてくれよ。どうだ?」

「それだったら」

僕はその、ライダーズクラブのwebサイトを更新するようになった。ホームページビルダーはすぐさまやめ、ロゴを描き、リンクボタンを作り、ツーリングの写真を載せ、コンテンツを追加したりフォーラムを借りたり、それなりに仕上がっていった。

当時高校生だった僕は、塾に通っていた。その数学の先生が計算機学専門で、自分のwebサイトを持っていた。当時まだそこまで普及していなかったネットをやっている者同士ということもあって、彼のwebサイトを教えてもらい僕は見た。それは日記と書評、そして数学のパズルに関するサイトだった。僕はその日記が好きで頻繁に訪れ、自分の意見を直接彼に伝えたりしていた。

「なんだったら君も書けばいいじゃないか」

そうやって僕は、プロバイダが用意しているスペースに自分で書いた、自分のための、自分だけのwebサイトを公開した。コンテンツは日記と掲示板、リンク集、他に画像を載せただけの簡易なもの。それを高校の友達に教えたりしていた。アクセスカウンタをつけたりチャットルームを借りてリンクを貼ったりもしていた。まだスタイルシートも確立されておらず、明解なテーマや中身があったわけでもない。それは今も変わらない。それは言うならば僕のブログ原体験であり、そこに起因して今も続いている。

教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

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