それでもやっぱり飛行機の旅行が好きだ

最近青春18切符を利用した電車旅行や、車を利用した旅行の話が書かれていた。僕は10代の頃に何度か青春18切符を利用したことがあり、その時は行き先も宿泊先もある程度決めていたから乗換えしまくって6時間とかぶっ通しで電車に乗り死にそうになっていた。青春18切符は日付をまたいでしまうと5日分の切符のうち2日分消費することになってしまうため、遠くへ行きたければ1日でどれだけ移動するかが肝になってくる。僕は実家が京都だったため、例えば京都から青森などに行こうと思うと3日ぐらいかけて行かないと身体が持たず、その都度宿泊したり5日分では帰りが足りなくなったりと、行きたい場所へ計画を立てて旅行するのはやや難しい。ブログに書かれていたように行きたい場所ではなく、てきとうに行ける範囲で計画を立てるのがベストだろう。

青春18切符に限らず、移動手段には当然ながら向き不向きがある。車の移動だと中で寝ることができて宿代が浮いたり、目的地までダイレクトに向かうことができて便利だったり、何よりも多くの荷物や同乗者まで運べて楽だったりするけれど、やっぱり運転は疲れたり高速代が高かったり駐車料金が高かったり道に迷ったりする。僕はペーパードライバーだから運転はしない。しかし友人の運転でサンフランシスコからヨセミテ国立公園まで車で旅行したことがある。友人は初めて来たアメリカで1,000km以上運転してかなり疲れていた。行き先をはっきりと把握していたのは僕だけであったため、僕は助手席でずっとナビをやっていた(カーナビは一応あったが精度も性能も悪く、よくフリーズした)。運転ほどではないにしてもそれはそれで疲れた。ただ旅行というのはそういうのも含めて旅行だから、苦労することが一概に悪いとも言えない。

僕にとって旅行と言えば、どうしても飛行機になってくる。子供の頃からよく飛行機には乗っていた。やはり飛行機での旅行が今までで一番多い。飛行機も、昔と今とでは大きく変わった。それについては以前にも日記を書いたことがる。僕は今から15年以上前にハワイに行ったんだけど、当時はまだブラウン管が主流で安価な液晶画面なんて技術はなく、自分の席の前にモニタが付くなんてことは考えれられなかった。そして飛行機はよく揺れた。僕はよく機内で吐いていた。

ここから少し、飛行機での旅行を振り返ってみたい。国内線は数えるほどしか利用したことがないため、どちらかというと国際線、もしくは外国で乗った飛行機の話がメインとなる。

スポンサードリンク  

飛行機の良い点

飛行機の利点は何よりも速いことだ。国内でも東京大阪間が1時間、空港までの行き来や搭乗待ち時間を含めたとしても新幹線の半分ぐらいの時間で行けるんじゃないだろうか。そもそも遠すぎて飛行機に乗らないと行く気にならないような場所は国内にもたくさんある。ましてや海外へ出る場合など、その距離が伸びれば伸びるほど時間差も大きくなる。そして乗り継ぎの回数が少なくて済むのも魅力の一つだろう。また、陸路ほど道中の景色を楽しんだりはできないが、飛行機は飛行機ならではの景色を見ることができる。

飛行機の悪い点

最近でこそ日本でもLCCが活躍しており、飛行機の利用は金銭面において以前より気軽になった。それでもやはり飛行機は高い。LCCも追加の荷物には別料金がかかり、そもそも空港までの移動にお金がかかったりする。外国を旅行する際もLCCが無ければバス等を利用したほうが圧倒的に安い。時間の余裕があり、お金を節約したければやはり陸路や船が安い。国内LCCは新幹線より安いかもしれないが、新幹線ほど気軽には乗れないだろう。本数が少ないというのも不便な点の一つとなる。また、遅延なんかは電車に比べると多く、待ち時間も長い。うまく使わないといけない。

窓側?通路側?

昔はよく窓側の席にも座っていたけれど、今はだいたい通路側に座るようにしている。僕はトイレに行く回数が多いため、特に長時間のフライトとなるとトイレへ行く度に人の前を通るのが申し訳なくなってくる。逆に通路側に座っていると、窓際の人がトイレに行く度に席を立たなければいけない。自分が他人にそれを強いるよりは、他人に頼まれて動く方がまだましかなと思って僕は通路側を選ぶ。あまりトイレに行くこともなく、ゆっくり寝たい人は窓側をおすすめします。

それ以外に、窓側の席だと空港に着いた時にすぐに行動ができない。通路側の人が立ち去った後に上の収納スペースから荷物を取り出し、飛行機を降りることになる。通路には人が並んでいるから出るタイミングも遅れる。窓側を選ぶと、飛行機を降りるのが通路側よりワンテンポもツーテンポも遅れることになる。ただ実際の時間差としては通路側であろうが窓側だろうが大差ない。どうせ入国で並ぶことになり、バゲージクレームに並ぶことになる。単に気持ちだけの問題だ。僕は待てない性分だからこのワンテンポツーテンポに非常にイライラしてしまうため、通路側を選ぶというだけ。ゆっくりしたければ窓側を選んだ方が、僕みたいな人間に急かされることもない。

真ん中の席というのは余程のことがない限り座ることがない。座席指定が有料であるLCCでも、空港にてチェックインする際にタダで席を変えられる航空会社は多い。自動で決まってしまっても、乗ってみてガラガラであれば席を変えさせてくれるところがほとんどだ。満席でどうしても真ん中になったからといって基本的なサービスが変わることはない。そんなに悲観するほどでもないだろう。

乗っている間何をするか

f:id:kkzy9:20100804054130j:plain

飛行機に乗っている時間が嫌いだという人は多いと思う。狭く密閉され閉塞感があり、音もうるさい中に奴隷船のように閉じ込められる。移動のためにしかたなく飛行機を利用するだけであり、できれば早く飛び立って早く着いて欲しい、乗ったらすぐ寝てしまいたい、と思うのが普通ではないだろうか。これも以前に書いたけれど、僕自身は飛行機に乗っている時間がそれほど嫌いではない。LCCでなければお酒やコーヒーもタダで飲める。僕は常時喫煙者でもないからタバコが吸えないことはそれほど気にならない。飛行機の中でやることはたくさんある。

最近ではWi-Fiが利用できる飛行機も出てきているみたいだ。僕はまだ乗ったことないが、Wi-Fiがあればかなり便利だろう。その他USBで電源を確保できる飛行機というのは今までに何度か乗った。エアカナダに乗った際はコンセントの差込プラグがあり、バッテリーが3時間しか持たない僕のMacBook Air(2011年物)でも充電を気にせず利用することができた。長時間のフライトであっても、パソコンが利用できればやれることは格段に広がる。仕事や勉強をするという人もいれば自分で用意しておいたビデオを見たりゲームをすることもできるだろう。キーボードを利用したり大容量の何かを持ち込むのであればパソコンは便利だけど、やはり邪魔であり、ただビデオを見たり本を読んだりするだけならタブレットの方が軽く場所も取らずバッテリも持って余程便利だ。僕はタブレットを持っておらず、Kindleでよく本を読んでいた。

何も持参していなくたって、飛行機の中はある程度時間が潰せるようになっている。映画はたくさん用意されており、大抵の場合日本ではまだ劇場公開されていないものを見ることができる。それ以外にも海外ドラマやドキュメンタリー番組、音楽や簡単なゲームなども揃っており、飛行中をただ寝て過ごすのはもったいないぐらいだ。

空港が好きだったりする

f:id:kkzy9:20150605080043j:plain

今までの旅行において、乗り継ぎの待ち時間が5時間とかはよくあった。一番長かったのは17時間だっただろうか。何でそんなに長かったかというとその分チケットが安かったり、他は単に遅延トラブルがあったから。空港泊をしたこともある。北京とバルセロナとストックホルムの空港だったけれど、どこもそんなに悪くなかった。

乗り継ぎの待ち時間が半日以上あるなら街に出るという手段も有りだ。台湾のトランジットでは台北の街まで行ってみた。しかし乗り継ぎと言っても夜に空港に着いて、次の日の朝の飛行機に乗らないといけない場合などは、街に出たところで宿泊費がかかるだけということもある。また、空港と街のアクセスが悪ければ時間がかかったりバスや電車が終わっていたり、乗る飛行機に間に合わないこともある。そういう場合は待ち時間が長くても空港泊する。

また早朝便に乗るため関空でもトロントでも空港泊をした。空港で5時間待つとか、空港のベンチで寝るとかうっへえと思う人も多いかもしれない。僕もただそんな長時間を待っているだけなら耐えられない。でも空港で待っているのはそんなに退屈ではない。基本的にはWi-Fiが飛んでおり、無料で使い放題の空港もあれば時間制限付きで有料になる空港も多いけれど、少なくともラップトップやスマートフォン、タブレットを持参しておりWi-Fiがあるならその分だけ時間は潰れる。それは空港にいようと飛行機の中にいようと、どこにいようと変わらない。

f:id:kkzy9:20100804103255j:plain

Wi-Fiがあれば何でもできると言ったって、それは空港の特色ではない。それぞれの空港の特色を見て回るのがやはり空港の醍醐味だろう。初めてドバイの空港に行った時は、端から端まで歩くのに40分かかった。ドバイの空港はシリンダー状になっており、中にヤシの木が植えてあったりする。イスラム教の国はアルコールが禁止されている分喫煙が一般的であり、空港の喫煙室は人でごった返している。割って中に入ろうとはとても思えない。国ごとのレストランや土産物屋も見ていて面白い。高いから基本的には買わない。日本の空港は便利グッズみたいなのがかなり充実している。羽田や成田には行ったことがないけれど、関空にはツタヤがあり機内での暇つぶしグッズはそこで揃う。防寒具や傘などを忘れたら無印もユニクロもある。薬局やトラベル用品店ももちろん揃っている。むしろ空港だけで全部揃う。そしてマンガ喫茶(ネットカフェ)があるのは日本だけだろう。

空港だけでなく、行き交う人々を見ているのも面白い。当たり前だけど国際空港、ハブ空港であったとしても国や空港によって、そこにいる人達、人種、民族が全然違う。タイでエアアジアに乗ろうとした時は、家電の積荷を山ほどリアカーに載っけた中国人が大量に並んでおり、列が進まなかった。アラブ諸国ではカフィーヤを頭に巻き白いローブのような装束を身にまとったアラブ人だらけで、そういう光景を初めて目の当たりにしたのも空港だった。ヘルシンキの空港で見かけた人たちは揃いも揃って金髪碧眼、真っ白の肌かもしくは日に焼けた肌の人も多かった。見るからにスカンジナビアンという人たちをあんなに多く見たのも空港が最初だった。空港はその国の玄関口であり、ファーストインプレッションを与えてくれる。

旅行の話してねえ

飛行機と空港ばかりで旅行の話としてはまとまらなかったけれど、旅行の話は旅行カテゴリを見ていただければいくつか書いております。最近1ヶ月ぐらいかけて旅行していた日記はまだ途中までしか書いてません。

18切符や車の旅みたいに気軽な旅行は飛行機だと難しいけれど、飛行機だってやっぱ悪くはないぜっていう話でした。