こっちの生活日誌

こうやって生活日誌を書いていると、カナダやオーストラリアへ行っていたときのことを思い出す。その後日本に帰っていた2年間で、すっかり日本慣れしてしまっていた。しかし今まさに外国にいますっていう感じの日々が続いている。事実いるんだから当たり前か。生活の上で日本語使うことは全くなし。このようにパソコンとスマートフォン上でのみ唯一日本語を用いている。

首都暮らし

首都の近隣は強盗やひったくりが多発しているらしく、なかなかカメラを出すタイミングが掴めなくて写真を撮っていない。この国に降り立って初めての感想は「アジアっぽい」。うだるような暑さ、中途半端に舗装された道路、道端の物売り、乱立する建設中の建築物、人の多さ、車の多さ、発展途上にのみ感じられる活気が懐かしい。

首都での生活は以前に書いたとおり、蚊、断水、下痢に悩まされている。シャワーもろくに使えないどころか、トイレの水が流れない。蚊については段々と開き直ってきて、刺され放題になってきた。マラリアの薬は飲んでいるけれど。下痢も辛いものを控えれば通常運行再開です。

首都には外国人向けや金持ち向けのスーパーがあるため、結局そこで先進国的な買い物をしてしまう。パンを買ったりパスタを買ったり、そういった自炊もだんだんめんどくさくなってきて、むしろ外食したほうが安くて、露店で食事を買って食べる。その味に飽きるとまたスーパーで買って自炊。野菜不足を野菜ジュースで補おうとするならビタミン剤を飲むのと変わらないのではないか。野菜は高い。そしてやはり自炊も高い。ショッピングモールにあるバーガーキングを食べると文明の味。

こっちでは今のところビールしか飲んでいない。日本でビール以外に飲むお酒といえばもっぱらウイスキーだったが、ウイスキーは外国だと高い印象。それ以外は焼酎とかになるため外国で手に入るはずもなく、ワインなんかは手に入ったりするが基本飲まないため、結局ビールばかり飲んでいる。タバコは結構安い。

ドミトリーのドアがめちゃくちゃ軋んでうるさく、夜や早朝に人が出入りするだけで起きてしまうのがつらい。8人部屋に泊まっているため、シャワーやトイレ、リビングへの出入りがひっきりなしにある。うるせえ。暇なときはマンガを読んでいる。アニメ化されて話題になっていたバナナフィッシュを9巻まで読んでしまった。ネットはsimからテザリングして使っているため有料。プリペイドで月2500円分ぐらい払って15GB。日本よりやや安いか。Wi-Fiなんてこの国にはないため、Netflixは全然見れていない。日本と配信している番組が異なり、特に日本の番組は結構見れない。

田舎暮らし

首都はさておき、田舎暮らしも始めている。首都からエアコンもない乗合バスを乗り継いで5時間ほど向かった先は、まさしく田舎だった。道さえ舗装されていない。

ニワトリが一日中鳴いてる。いろんな動物の鳴き声も聞こえる。断水は毎日必ずあるため、バケツに水をためて使用するのが基本となっている。食器洗いだけでなく洗濯もトイレもシャワーもバケツの水で代用。お湯なんか出るわけなく水浴び。停電もよくある(幸いすぐ復旧する)。ベッドにはダニがいたようで全身がかゆい。シーツを洗ったり、アイロンを借りて気休め程度にマットレスにアイロンがけしたが効果はないだろう。

飲料水に関しては二種類あり、安くて袋入りのやばそうなやつと、高くてまともなボトル入りのもの。袋入りの水は工業的な味がする。ボトルの水は味はまともなんだけど本当に高く、毎日買っていると大変な額になり貧乏人にはつらい。

ああ、今まさに途上国にいる。今まで旅行したところもさすがに水道ぐらいは完備されていたから(飲めはしなかったが)、断水をこれだけ経験するのはさすがに新鮮だ。水道完備ってそんなにハードル高いのか。

SIMの電波は3Gが一応入るため、充電さえしていればスマートフォンもパソコンも使える。首都と違うところは、4GLTEではないため回線速度が遅いことと、ときどき、週に数回は電波も入らなくなること。

食事は完全にローカルフードしかない。外食できるところもあまりない。決まりきったところで決まりきったローカルフードを毎日食べている。さいわい味は悪くないが、毎日同じようなものを食っているためすぐ飽きる。首都でもまだマシな方だった。酒を売っているところは見当たらない。飲み屋みたいなところはあるが、まだ足を運んだことはない。

そんな生活インフラのことよりも、田舎暮らし初めて過ぎてつらいのがこの村社会だ。挨拶回りから始めなければならない。さっそく警官にいちゃもんつけられたりもしたが、村の偉い人に出てきてもらってなんとか丸く収まった。そういうところも田舎らしい。

田舎なのに人が密集して住んでおり、毎日同じ人とやたらめったら会う。田舎に住んだことがない身としては、会うたびに挨拶したり会話したりするのがめんどくさすぎてしょうがない。ましてや自分は外国人だから珍しがられ、行く先々で呼び止められて愛想よく振る舞わなければならないのがつらすぎる。これぞジ・田舎暮らしなのだろう。こういう生活からなんとか距離を置きたいと模索中。

毎朝4時台から長時間町内放送が流れるなんて正気の沙汰と思えない。何をそんなに話すことがあるんだ。わけがわからない。田舎の人たちは基本的に現地語しか話さず、英語がわからない人も多いため、何言ってるのかも全くわからない。道端でココナッツを渡され水を飲み、果肉を食べたが、これを好んで食す人の気が知れない。こんなもの何がうまいんだろう。