アフリカ黒人に何も思わなくなってきた

彼らのことを理解したわけではないし、知らないこともまだまだいくらでもある。ただ、「アフリカ黒人だいたいこんな感じ」というのは掴んできた気がする。つい2、3ヶ月前まではけっこう未知の存在だったけど、今となってはもう慣れてしまったところがある。アフリカ黒人の挙動に対して、もはや発見も驚きも違和感も覚えない。なんとも思わなくなった。日本で身近に住んでいたとしても「だいたいこういうやつ」って思って見てしまうだろう。

アフリカ黒人とは言えど、自分のいる国、地域の印象が強いため一概には言えないが、彼らは声がデカイ。デカイかと思えば、びっくりするぐらい小さな声で話すこともある。なぜかというと、メンタルに作用されるのだ。その精神状態で声のデカさが如実に変わる。怒鳴っているように聞こえても、ただ声がデカイだけのことも多い。彼らはやはり感情的であるように思える。日本人と比べてという話だが、陽気で人懐っこく、歌と踊りが好き。飯のことをやたらと聞いてくる。やたらと食う。

これらの要素はけっこうな人が備えている。勉強ができるエリートも、金持ちも、だいたいそういう要素を持ち合わせている。車を運転させたらぶっ飛ばすし、好きな曲が流ればすぐに踊りだす。日本なんかに来たら住みにくいだろうなーと思う。アメリカは差別さえなければ住みやすいんじゃないか。ヨーロッパはどうだろ、わからん。あと彼らの筋肉はすごい。特に筋トレも何もしていないのに、年寄りのおじいちゃんだってムキムキの体している。

彼らからは、計画性とか時間管理の概念を感じられない。その場で起こることを大切にしているように思う。話が長引いて、次の予定があったとしても決して話を切り上げたりしない。その場の流れや勢いを最も重視しているように思う。待ち合わせとかスケジューリングとか、彼らにはあまり意味がない。その時その時に眼の前にある物事を最重要視して行っているように思える。だから計画はコロコロ変わるし、予定は予定通りにいかない。予定通りに進めようという意思さえ見られない。

アフリカ社会はそういう人たちのつながりで成り立っているのだろうか。よくわからない。彼らは西洋化された現代文明とどのように向き合っているのだろうか。貨幣経済とはうまく向き合えているのだろうか。やたらとたかってくるけれど、金融の概念などはどうなっているのだろう。そのあたりにまで全く踏み込めていないが、アフリカ黒人が何やっていても驚かないし、違和感持たない自信はある。身近に感じられるようになった。

もともとアフリカ黒人に対して愛着があったり、偏見があったわけでもなかった。ただ黒人の友達がいなかったから、印象は少なかった。アフリカはやっぱり黒人にとっての天国であるように思える。なんたって、アフリカでは黒人がマジョリティで、黒人が当たり前で、黒人の天下だから、他の大陸よりは生きやすいだろう。日本人がアジアに戻ってくると安心する感じは彼らにも大いにあると思う。そこが安全であれば、あえてアフリカ大陸から出ることはない。貧しいかもしれないが、生きていけないことはない。先進国へ移って、物質文明に汚染されても何もいいことはない。

自分たちがどれほどの物を持っているだろう?金とか便利グッズとか、全然大したことない。バリエーションの豊富な食事とか、暇つぶし程度にしかならない。何も重要なことはない気がする。俺ら言うほど恵まれてもないぞ?