読んだ本を買う

ときどきある。資料ではない、既に読み終えた本を買うということ。読んだら終い、の逆。読んでから買う。たとえば今年の春頃、図書館で借りて読み終えた本を、後日Amazonで買った(絶版で本屋には置いてなかった)。

一度読んだのになんで買うのかって、そりゃあ何度も読むため。通して読むというよりは、部分的に読み返す。漫画だとそういう読み方は、けっこう普通というか、当たり前だ。今は漫画雑誌を買っていないけれど、子供の頃は雑誌で読んだ上、単行本を買っていた。漫画は何度も読む。音楽だって、繰り返し何度も聞く。映画だって、何度も見るためにDVDを買う。配信はいつなくなるかわからない。

本を買うのも同じ。例外ではない。繰り返し何度も読むため。何度も読まないなら、また、参照するために引っ張り出してもこないなら、買わなくていいし売ってしまってもいい。わざわざ買うことの意味というか、所有することの価値はそこにあると思う。ただ持ってるだけで満足というのも全然いいんだけど、いつでも手にとって読み返せるのが買った本のいいところ。

ただまあ現実は…買ったのに読み終えていないどころか、表紙すらめくっていない本が何冊も積み上がっている。図書館で読み終えた本を買い直している場合ではない。