「人生は一度きり」だから贅沢するのか

定期的に貯蓄をしていると回答したのは黒人で33%、ヒスパニック系で36%だったのに対し、白人は29%にとどまった。「人生一度きり」といった考え方の影響も表れた。「世界的な困難を考えると、きょう一日だけを生きればよいと思う」との文章に共感すると回答したのは48%。

文脈からすると、「人生は一度きり」だから貯蓄しないで使ってしまうそうだ。世の中にはきっとそういう人もいるのだろう。けれど貯蓄をする人も、みんながみんな我慢して将来のことを考えて貯蓄しているわけではないと思う。中には「貯金が趣味」と言う人もいて、貯めることそのものが楽しい人だっている。

僕も明日や未来に備えるより、今日を十分楽しむという考え方に近い。でもそれが=贅沢する、お金を使う、にはならない。お金を使う楽しみにあまり興味がないのだろう。食べ物は全然関心ないし、物は増えれば嵩張るからあまり増やしたくない。良い物を持つと扱いにも慎重になり、気が重くなる。貧乏性なのかもしれない。お金を使うことに抵抗がある。

「いい暮らし」みたいなのにも全然興味がない。僕が貯蓄なり投資にお金を回すのは「使い道がないから」が一番近いんじゃないか。僕以外にもきっとそういう人は多いと思う。趣味人ではないから、何かを集めたとしても一時期的、良い物を買ったとしても飽きてしまう。探究心や慈善の心もない。めんどくさいが勝ってしまう。見栄を張りたい気持ちもない。

お金の使い道が豊富な人は、それだけ人生を楽しむ幅があるのだから、いい人生を過ごしている。うらやましい。興味の幅が広かったり、喜びを感じる物事が多く、それらをお金を使うだけで得られるなんて、そんなに幸せなことはないんじゃないか。自分は足りているから、それはそれでいいのか。