オーディオにこだわる人の気持ちがちょっとわかった

最近スピーカーを買った。おそらく今年のベストバイになるだろう。それぐらいよかった。音楽や音響に疎く、ずっとCDプレーヤーのスピーカーでレコードも聴いていた。しかし奥さんがもっといい音で聴きたいということで、新しくスピーカーを買うことになった。

どれを買ったらいいかわからない。たまたまはてなブックマークで話題になっていたスピーカーを買うことにした。話題になっていた文脈は「サウンドバーを買うならと言っておきながらサウンドバーじゃない」だったが。

これにした理由は単に話題になっていただけではなく、フォノイコライザー無しで直接レコードプレーヤーと繋げられる(フォノ端子がある)、Bluetoothにも対応しているなど、最近の仕様っぽいところが便利だと思ったから。値段も10万行かないぐらいで、ビギナーにはちょうどいいだろう。

買って聴いてみた感想。「同じレコードか?」と思うぐらい今まで聴いていた音と全然違った。箇条書きにしてみよう。

  • 楽器一つ一つの音がはっきりわかる
  • 音の強弱や伸びが明瞭
  • 人の歌声は、その場で歌っているみたい
  • デジタルとアナログの違いも明瞭になった(同じ楽曲の聴き比べをした)
  • レコードプレーヤーの違いもよりはっきりわかる
  • ライブ盤はそこでライブが開催される

「アナログの良さ」みたいなものが、音響環境を整えることでよりはっきりわかることを知った。これまではライブ盤の良さなんて正直ライブアレンジが聞けるぐらいにしか思っていなかったけど、アナログのライブ音源をいい環境で聴くと、目の前でステージが再現された。クラシックやジャズなどの生演奏を録音したものも、スピーカーを変えることでより真価を発揮することになった。

なるほどオーディオ環境にこだわる人がいるのも納得だ。この程度で全然違うのだから、オーディオマニアの人たちがもっと突き詰めていくのもわかる。僕はやらないけど。

でも僕も今後レコードを買うときは高音質盤がほしいと思った。高音質盤の価値みたいなものをより実感するようになった。