2024年からの新NISAに向けて、口座を乗り換えた

来年からの新NISAに向けて、現在各金融期間が囲い込みのキャンペーンを行っている。新規開設するタイミングでもあり、より自分が使いやすいと思う金融機関にNISA口座を変更するタイミングでもある。

NISA口座は一人一つしか持てない。だから別の金融機関に口座を変更したいときは、乗り換えの手続きが必要となってくる。今回僕は、SBI証券から楽天証券へNISA口座を移管する手続きを行った。銀行などから変更するときも、同様の手続きが必要となる。

NISA口座を選ぶ基準

金融機関を選ぶ基準としては、いくつかある

  1. 使いやすさ
  2. 品揃え
  3. 手数料

このあたりを基準に選べばいいのではないか。他にポイントで選ぶ人もいる。僕はポイントめんどくさい派なので省略する。

1. 使いやすさ

ネット証券を選ぶか普通の証券会社を選ぶか、それとも銀行を選ぶか。自分が使いやすいと思う金融機関を選んでください。僕が楽天証券を選んだのも、サイトのUIがまだわかりやすい、アプリがまだまし、と思ったから。SBI証券の口座も使い続けるけれど、こちらは米国株のアプリが分かれていたり、ブラウザ上からもなかなか思うページにたどり着けない。

2. 品揃え

いくら使いやすい金融機関だからといって、NISAで保有したいファンドなり銘柄を取り扱っていなければ話にならない。各社独自のファンドもあったりするから、品揃え第一で選ぶ人もいると思う。僕が検討している emaxis slim 全世界株 は34社で取り扱っているようだ。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー):販売会社情報 - みんかぶ(投資信託)

成長枠で購入できる海外ETFなんかは、けっこう取り扱っていない金融機関も多い。購入希望の銘柄・ファンドがある人は、それが検討している金融機関で取り扱っているかどうか、あらかじめ確認しておいた方がいい。

3. 手数料

手数料はけっこうややこしい。購入時は無料だけど売却時にかかったり、海外ETFなどを買う場合には両替の手数料が違ったり、各社によってかなり違う。これも何をメインで購入するか考えた上で、合う金融機関を選べばいいだろう。表記もかなり複雑で、いざ購入・売却するときまで見落としがちな費用もあるから注意しよう。さらに、手数料はコロコロ変わる。調べるときには最新の情報であることを確認しよう。

NISA口座の変更時期

既存のNISA口座を別の金融機関へ変更するにあたって、今年の10月以降に変更すると、来年1月以降に反映される。

つまり、今(2023年11月)変更してもすぐ新しい金融機関では使えない。来年の1月まで待たないといけない。もし2023年分の旧NISA枠が残っていたら、NISA口座変更手続きを行ってしまうともう買えなくなる。2023年枠を使い切りたい人は、今の金融機関で使い切ってから変更手続きをしよう。

これまでNISA口座を持っていなかった人は、新規開設すればいい。初心者の人には、今口座開設だけして来年の新NISAから始めることをおすすめしている。今年(2023年)の枠でNISAやつみたてNISAを買ってしまうと、来年以降は新旧NISA併用になり、きっと初心者にはややこしい。

NISA口座の変更手順

NISA口座の変更手順については、各社説明のページを用意していたり、窓口で説明してくれるだろう。まず、今の金融機関から勘定廃止通知書を送ってもらう。次に新しい金融機関のNISA口座開設の手続きに併せて、勘定廃止通知書を郵送する。どこもだいたい同じ。具体的な手順はそれぞれ金融機関ごとの案内を参考にしてください。

NISA・つみたてNISA口座 金融機関変更ガイド | 楽天証券

NISA口座の金融機関変更|SBI証券

楽天証券から他の金融機関へNISA口座を変更したいのですが、勘定廃止通知書はどうすれば取得できますか?[FAQ2841013] | 楽天証券

SBI証券でお持ちのNISA口座を廃止もしくは他社金融機関に変更される場合|SBI証券

今までのNISA口座はどうなるか

2024年度以降分を見越してNISA口座を移管すると、2023年までに買った旧NISAの分はどうなるのか。

まず、NISA口座を変更したからといって、これまでに購入した銘柄も一緒に新しいNISA口座へ移るわけではない。これまで購入した分は、そのまま以前の金融機関で旧NISA扱いとして残っている。

ただし、先ほども書いた通り、金融機関の変更手続きをして勘定廃止通知書を受け取ったあたりから、もう2023年度分の追加購入はできなくなる。まだ枠が残っていても、移管が終わってなくても。

購入はできなくなるが、以前の金融機関で売却はできる。旧NISAの期限内であれば、非課税売却できる。

NISA Q&A : 金融庁 Q13参照

今回の金融機関移管に伴い、僕のケースだと2023年以前の旧NISAはSBI証券、2024年以降の新NISAが楽天証券という割り振りになる。

※「NISA口座は一人一つまで」というのは、あくまで購入できる口座であって、一度購入してしまった分は旧NISA口座に残り、実質2つの証券会社で同時に保有することになる。NISA口座の変更を繰り返せば、いくつもの会社でNISA枠を持つことになるが、NISAの上限額は変わらないためそんなことをしてもあまり意味はない。あと来年以降はどうなるのか知らない。

参考

【図解】NISA口座の金融機関は変更・移管できる?知っておきたい基礎知識や注意点を分かりやすく解説|いろはにマネー

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