3ヶ月の職業訓練が終わった

就業期間が10年未満の失業でれあば、雇用保険が給付されるまでに、失業から3ヶ月間の待機期間がある。それを前倒しするためだけに応募した職業訓練が終わりました。
結果的には良かったと思います。僕はwebデザイン講習を受けていたわけですが、<div>も<p>も使わない、フォントいじりとかが流行っていたweb黎明期しか知らなかった。スタイルシートの記述の仕方についてもほとんど忘れていた。だから情報の更新という点だけにおいてもすごく意味があった。

職業訓練を受けるまでの経緯については以前に詳しく書いた。筆記試験は簡単だったものの、面接が合わな過ぎて確実に落ちたなあと思ったのが、まさかの定員割れで全員合格(翌月のコースでは見事に人数が倍近くなっており、1ヶ月遅ければ落ちていただろう)。そこから3ヶ月間htmlとcssを主にやってきました。

3ヶ月のおおよその流れ

3ヶ月のweb講習でやったのは、

  • 最初の1ヶ月はテキストでhtml、cssを手打ち
  • 次の1ヶ月はfireforksにて素材やワイヤーフレームの作成
  • 最後の1ヶ月でdreamweaverを使ったweb制作

その合間に就職支援があったり、スーツでの面接対策や、html5、jqueryの紹介、外部講師を呼んでのサイトコンセプトメイキングやeコマースの現状など、現場の人による講演があった。
現場の人が言うには、社会人としてのスキルは当然、制作の技術も持っていて当然、その先が仕事として成り立つかどうか、つまり雇うかどうか、重宝されるかどうか、仕事を取ってこれるかどうかに関わってくるということだった。その先というのは、クライアントの真の要望を汲み取るコンサルであったり、それを客観的に分析して打ち出すことができるマーケティングだったり、それらを総称してデザインと言ったりしている。それ以外は経験。まあ、そんなところ。他の職種でも一緒ですな。

テキスト通りは作れますよ

技術面にて、3ヶ月通して出きるようになるのはテキストの丸写しか、もしくはアレンジ程度のサイトなら作れるようになる、という感じだった。制作演習の半分ぐらいの人が、テキスト通りに作ったサイトのアレンジだった。
おそらく、これまでにweb制作をしたことがなければ、どういう項目が欲しくてどういうページにしたい、どういうレイアウトにしたいなんていうのは思い浮かばないのだろう。そもそも来ている人の大半が普段はwebなんかあまり見ないような人だったから、自分の頭の中にイメージを描くというのも難しかったかもしれない。描けたところで実際にサイトとして落とし込む事もできないだろう。僕も出来なかった。

本気の人はどうすればいいか

職業訓練に来る人は、中にはパソコンの操作もおぼつかない人たちがいて、その最低レベルに合わせて訓練が進められる。だから本気でwebを学びたい人にはなかなか辛い環境だと思う。今回僕が受けた訓練でも、webを利用した何か、例えばサイトを立ち上げたいという人はいても、web業界で働きたいという人は一人もいなかった。僕も含めて。

もし本気でやりたいからweb科に来たという人がいれば、その時間を全部自主学習にあてるのがいいと思う。その時間を持つということに意味がある。パソコンは自由に使えるから、課題みたいなのは全部自分で先に終わらせて、自分のやるべき勉強を独自にやれば、有意義な学習ができる。
とは言っても、知らない事や学ぶ事はたくさん出てくるので、その時だけ耳を傾けて吸収するだけでもweb科に来た意味は大きい。そして、何よりも質問できる。講師が良い人であれば、かなり丁寧に教えてくれる。それが一番プラスになると思う。ハズレに当たったらそこはどうしようもない。

総括

3ヶ月の職業訓練というのは、前も書いたけど、それだけで技術が身についてすぐその職で働けるというようなものではない。それよりも知るキッカケ、スタート地点に立たせる訓練という意味合いが強い。自分でそのスタートが切れない人は大いに活用できると思うし、それをキッカケに自主学習に励む人は実際web業界にも就職していく。
うまく選択してうまく活用したら十分自分のためになります。逆に言うと、全く知識もなく、ましてや興味もない人が受けたら、なかなか憂鬱な3ヶ月になると思います。僕は結局3日休んだけど、休む人は本当に少なかった。まあその分給付額が減るから。

※使っていたテキスト

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