youtube録音について、後日談

立て続けに録ったyoutube用の対話シリーズについて、後日談というか補足をもう少し残しておきたい。なんのこっちゃ、って方は一度どれかの録音を聞いてみてください。

昨日局長さんと喋っていて「喋るの苦手だったら、なんでこんなことやってるんですか?」という質問もあり、そもそもやっている理由を書いた過去の日記に付け加え、おさらい。

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なんでこんなことしているのか、補足

やるに至ったきっかけはここに書いてあり、もう一つの補足としてカナダにいた頃の話がある。カナダにいた頃、一人の友人が同じく日本からカナダに滞在していた。地元の友人であり、キューバにも一緒に行った。彼とは週一ぐらいで会っていたけれど、会ってもカフェとかでずっと喋ってばかり、同じ地元の人間同士ということもあり、その内容のドギツさに自分で驚いた。

"地元の人間同士で気遣いなしに思いっきり喋ればこんな内容になるのか"

この感覚は京都を離れて8年近く、地元の人間とあまり関わることがなくなって10数年、そして社会人という制約がついて以降久しぶりだった(今は制約ないけど)。当時は当たり前だった相手の顔面にグーパンチを叩きこむような会話、通りすがりの人に罵声を浴びせるような下品で辛辣なキチガイじみたバカなやりとり、でもそういうやりとりを地元の友人として、それを自分で話しつつも自分の耳で客観的に聞いて新鮮だった。もしかしたらこれ、他の人が聞いても面白いんじゃないか。もちろんそれはプロに及ぶなんて到底思っていない。芸人のラジオ放送なんかを聞いていると、その気が狂ったようなテンションであったりトークの応酬と笑い、ああいうのはとても真似できない。飽くまで素人感覚の話。それでも僕は素人のPodcastを聞いて面白いと感じていたから、面白いと感じる人はいるかもしれない。そう思ってカナダで友人を口説いていた。「これwebに載っけようぜ」って。しかし彼は嫌がった。そもそも彼はネットについて疎い。失敗、残念。ここで僕の願望は一度潰えた。

ただ一応、そういう願望を持っていたということをブログ上に残しておこうと思った。自分がこういうことをやりたいと思っていたという記録。それを載せたら「興味ある」という人が出てきた。もちろんweb上で。これはもしかすると潰えた願望が実現するんじゃないか。そう思って話を進めていくうちにあれよあれよと今に至った次第であります。友人との話っていうのは実現しなかったけれど、それは飽くまで補足であり元々は自分が聞いていたPodcastを真似したかっただけなので、結果的にはいろいろな人と話すことができて元々思っていた以上に面白いことになっている。

喋るの苦手

喋るの苦手です。聞いた人が「苦手そう」と思うか「得意そう」と思うかどうかはわからないけれど、普段人と喋らないし、喋るのが好きというわけでもない。必要がなければ5年ぐらい黙っている。もっと喋るのが好きで得意な人がこういうことやったら人も呼べるだろうし上手く運べると思う。聞いていただいた人ならわかるかもしれないが、僕が喋っているとところどころ病的な部分が出ている。僕は相応しくないと思う。じゃあなんでこんなことしているの?っていうところに戻るんだけど、先ほど貼った過去の日記に書いたように聞くのが好きだったから、という事になるだろう。苦手だけど興味があり、苦手なりにやってみたら苦手なりのものができあがった。ただ自分でやってみたかったというだけ。当たり前だけどこういう仕事がしたいとか本気で取り組みたいとか何かを目指しているとか全くない。そもそも無理だしそういう興味はない。そして仮に、身近な誰かがこういうことしていたら、絶対参加しなかっただろう。こういう場に参加して喋りたいとかそういう願望も全くない。僕自身、何か喋りたいことがあるかって言うとそれもあまりない。飽くまで自分でやってみたかっただけ。自分でやるんだったら喋るの苦手でも許されるだろうっていう甘い考え。

今までの録音を振り返って

初回は、まあ初回っていう感じだった。なぎさらささんは普段からはてな匿名ダイアリーを見ているみたいだったから、彼女と話すなら匿名ダイアリーについてお互い語り合うのがベストかなと思って思いついたことをお互い言い合っていた。多分今までで一番気を張らずに、雑にダラダラやった回だったと思う。初回が。話すテーマとして事前にいくつか選び、予め読んで自分の意見をまとめていたけれど、思った以上に話の方向性が収束してお互い「そうだよね」みたいな感じに雑談して終わった。それはそれでよかったと思う。議論をするのが目的ではなかったから。ただ、匿名ダイアリー相手に言いたいこと言い過ぎでちょっと卑怯だったかなと思った。

第二回、前回もそうだったんだけど、録ったものを聞いていると僕だけため口であまりにも不躾な態度だなあと思った。喋っている時は全然気づいていない。聞いてみると自分が思っている以上にウザい感じに仕上がっており、ひでーなこいつ、卯野さんかわいそうと思った。内容は基本的に短歌に絞り、何故短歌の目を始めたのか、どういうものかといった紹介や説明、詠み方の事例など、インタビューっぽく聞いてみたり僕が個人的に思っていたことについて意見を伺うような形になった。実はそれ以外にもいろいろ喋ったけれど、この回から編集を多用して短く収めた。卯野さんが色々とあたふたフォローしたり失敗している様子が大変そうだった。この人はこういう宿命なんだろうな。

第三回は、本当は写真についてかなり喋った。ただお互いGoogleで検索しながら「これどう?」みたいな事を繰り返していたため、空白も多くこれ使うの難しいなーと思って大幅に切った。写真の話は個人的に面白かったから後日日記に一部書いていたりする。それ以外にカクタニさんの秘められたプライベートな面をかなり喋ってくれて、これこそ彼のブログを見ている人に聞いてもらいたい内容だった。酒が回ってからカクタニさんが饒舌になり、僕に色々話を振ってくれたりネットやブログについて普段聞けないような暴露話が広がって面白かった。途中お互いを褒め合うようなちょっと気持ち悪い感じにもなった。

第四回、チェコ好きさん。この人はマジ意味わからなくて終始笑っていた。カクタニさんと喋っていた時はお互い掛け合いみたいなことはしていたけれど、この人の場合僕が一方的に笑かされていた。内容としては旅行の話やグレート・ギャツビーの話などを真面目に喋っていたはずなのに、ところどころ意味不明で突っ込んでいるうちに結局この人どういう人なんだろうっていう話で広がってしまった。みんなこの人のこういう面って注目しているんだろうか?何度も言いますけど、謝った上で、ごめんなさい、コイツ変やぞ。

第五回、マトリョーシカ的日常の内容を見てはいたんだけど意味わからなかったから何喋ろうかなーと思っていた。局長さん、もう率直に「意味わからないけどなんなの?」って聞くと「僕も意味わからないんですよね」と返ってきてそこから加速した。僕が明解な意思や答えを導き出そうとして怒涛のような質問を浴びせ、もう取調室のような会話になった。明解な意思が見えないのではなく、彼の中には存在しなかった。全て「なんとなく」だった。結局僕が彼の曖昧な意思をまとめるような形になった。彼のなんとなく感、めっちゃ羨ましい。

というわけで結局僕自身が一番楽しんでいる僕のための企画となっております。