クセのある、個性の強い店員苦手話

昔から、いわゆるクセのある、個性の強い店員が苦手だった。そういう店員がいる店にはなるべく行かないようにしている。バーや飲食店、服屋、雑貨屋、コンビニでもそう。関わるのがめんどくさい。僕は店の人に自分のことを覚えられたりするのが嫌だから、そういう接客も全部避けていた。店の人と仲良くなったりしたくない。店員には無機質、無味乾燥であってほしい願望がある。なんなら自動販売機でいい。人間味を求めていないどころか、ないほうがいいとさえ思っている。AI店員最高。物を見なくていいならネット通販でいい。

詳しかったり手際が良かったり、店員の機能として優れているのは大歓迎なんだけど、本人の色であったり意見だったり、個性を出してくると「おまえのそんな話は知らねえよ」と思ってしまう。コミュニケーションを求めていない。そういうの求めている人もいるとは思うけれど、それってもうキャバクラでしょ。個人ありきの接客とか。個性を出すなら店員としてのキャラではなく、商品やサービスで出してほしい。

まあ美容室とか、そういうコミュニケーションありきの業態もある。そういう場でも、なるべくフラットでいてくれるとありがたい。自分もそんなにあれこれ話したい方ではないから、てきとうに話題を見繕ってその場のお茶を濁すのに苦労しなければそれで十分。当たり障りのない存在でいてくれたら助かる。会話のいらない美容室があればどれだけ楽か。客と店員という立場がある以上、何を話しても結局ビジネスでしかない、上辺の付き合いとなる。なくていいだろそれ、と思う方の客です。

そのへんの使い分け、見極めが上手い人は、店員として理想だと思う。求めている人には与えられて、求めていない人にはフラットに対応できるような。しかし、いわゆるクセのある個性が強い店員と言われる人は、我が強いのかそういうことをやらない人が多い。客を選ぶ店に選ばれない客です、はい。自分自身も人間ではなく客に徹したい。金を払う以上のことは何も求めない。