人は第一印象が大事だと言います

僕は第一印象がとにかく悪いようだ。そのときは自分で気づかないため、後から人に言われると結構驚く。そんなに印象悪かったのか、と。第一印象とはなんだろうか。多分、顔とか声とか、服装とか、態度なんだろう。確かにそのあたりはどれも自信がない。人から「いい人そう」とか「優しそう」と言われたことはない。まあでも考えてみれば、普段から良い印象を持たれるように心がけていなかった。それどころかむしろ、逆を行っているところがあった。意識的にか、無意識にか、両方か。

逆とはつまり、第一印象を悪く見せているところがあったかもしれないということになる。振り返ってみれば。人から「いい人そう」「優しそう」と思われないように、顔つきとか服装とか態度を雑にしていたところがあるかもしれない。何故そんなことをするのか。それは悪ぶっているとかカッコつけているとかではない。人との関わりを避けるためだった。僕は一人でいたい。だから、「なるべく関わりたくない…」と思われるように、第一印象を下げる。話しかけられたり、何かを頼まれたり、お願いされたり、好かれたり、助けられたり、そういう面倒事を避けるために僕はずっと悪い第一印象を与え続けていたのかもしれない

ときどきはそれを意識的にやっているけれど、あまりにも染み付いてしまい普段から出てしまっているのだろう。そのせいで、何も考えないで人と接しているときでさえ、悪い印象を与えてしまっている。そして自分が認識していないところで、不特定多数からよくない印象を持たれている、という結果に至っている。それはいいことなのだろうか、悪いことなのだろうか、どうなのだろう。あまり困ったことはない。僕自身はやはり、どうでもいい人から好かれる方が困るため、好かれないのは都合がいい。

ただ、それでもさすがに、必要だと感じるときや、好かれたい相手に対しては第一印象を取り繕うことがある。特に仕事のときなどはそう。サラリーマンをやっていたときなど、めっちゃいい印象を持たれることもあった。だから全く愛想よくできないわけではない。でも普段は必要ないと思うからやらない。必要なときに必要な結果を得られたら十分だろう。

それでは僕自身が、第一印象がいい人のことをどう思うか。それは普通。話しかけやすい人は話しかけやすいし、頼み事をしやすい。第一印象がよければ当然だ。ただ、別にいい人だとは思わない。第一印象なんて薄っぺらい表層に過ぎないから、見える範囲以上のことを憶測で判断したりはしない。だから僕自身は、人の第一印象なんて全然気にしていないと言える。

第一印象なんて、それ以上のことは全く語っていない。だからそれで人間性を判断したりするのは、本当にやめたほうがいいと思う。多分間違っていることのほうが多いから、根拠のない結びつきを信じるのはよそう。そもそも人を見るときは、それぞれ個別の対象として見たほうがいいと思う。全く別の人の事例を持ってきて当てはめて判断しても、信憑性薄いと思う。

だから僕のことを第一印象で判断するのは、それはそんなに間違っていないと思う。