なんかやりたいこと

あったんかなー。自分にとってやりたいことは、即物的なことしかなく、その場の思いつきでやってきた気がする。自分の意識は、今と結果にある。未来はあまりない。未来の何かに向けて行動するということがずっとなかった。やりたくないことをやらない、やめる、その結果がある。先々に向けて、何かをやってきた覚えがない。考えたこともない。そういう生き方、思考パターンではなかった。

だから自分にとってのやりたいこととは「今やりたいこと」で、やりたいと思ったら大体すぐやっているから、「やりたいことがある」という状態があまりない。「もう既にやってる」になる。準備段階もあまりない。今すぐできることしかやりたいと思わない。それが例えば旅行の準備といった、やりたいことに至るまでの過程だったとしたら、それはもう既にやりたいことに含まれているから、やっていることになる。

そんな思考・行動パターンだから、「やらなくて後悔」というのはまずない。タイミングを逃した、ということはあっても、行動しなかったことが悔やまれることって思い浮かばない。やりたいことは、やればいいんだから、やらなくて後悔するというのは、僕としてはけっこう理解できない。なぜやらないのか?僕なりの理解では、それはきっとやりたくないんだろう、と思う。怖いとか恥ずかしいとか面倒とか勇気が出ないからやりたくないという気持ちが、やりたい気持ちに勝ってしまう≒やりたくない。

なんかやりたいことあるかな、なんて考えたら、やっぱりないな、と思う。今じゃないな、と思うこともある。それはやっぱり僕の中で究極に強い気持ちであるめんどくさいが勝る。あとはなんかそんなやりたいこととか言い出したら、今の生活が犠牲になってしまう。例えば僕はただやりたくて外国で3年ほど暮らしていたけれど、今はそんなこと絶対できない(もうやりたいとは思わない)。

やりたいことは、なんとなくやりたいというよりは、明確な意思だったり理由があることが多い。10年ほど前、日本の生活が本当に嫌になり、環境を変えたら何か違うかもしれないと思って、外国に住んでみた。いろんな国、仕事、環境を試してみた。結果としては、ある意味で違うには違うけれど、同じと言えば同じだった。環境を変えるということは、あまり自分に影響しなかった。

なんかそういう明確にやりたいことが思いついたら、行動するかもしれない。そしてすぐ飽きてやめるかもしれない。自分にとってのやりたいことって、そんなもんだなあ。