昨今のインターネットは速いらしいぞ

ここ最近はよく実家に帰っていた。実家の回線につなぐと、不安定でよく切れることに気づいた。かつて実家に住んでいた頃は、もっと安定していた。回線業者に連絡してみると「チャンネルを変えてみてはどうか」と提案された。電波の干渉が増えてるんじゃないかと。いろんなチャンネルを試してみたが、あまり変わらなかった。

実家の光回線は、契約してから10年以上放置されていた。うちの親はネット回線のことなんて何もわからないため、そのままにしてあったのだ。僕も最近のネット回線事情なんて、全く知らない。10年も経てば、きっと技術革新しているだろう。いろいろ調べてみた。

1Gbpsがあたりまえ

実家の回線は、100Mbpsの光回線のままだった。今の主流は回線速度 1G(ギガ)が当たり前、10Gなんてのもあるらしい。全然知らなかった。かつてBフレッツだのフレッツ光だの、夢の100M回線と喜んでいた時代があったのに、今はその10倍がスタンダードになっている。もっと前は ADSL 1Mでさえブロードバンド(高速回線)と呼んでいた。我々はISDN 64kで ISDNはじめちゃんしていた世代だから、1G回線がいかにとんでもないかよくわかる。

ただ 1Gといっても、実効速度は300M出ればいい方だそうだ。かつての100M回線でもせいぜい40M出れば速い方だった。

そういうわけで、僕は早速実家の回線を 100M→ 1G へプラン変更した。今や 1Gがスタンダードなので、料金は変わらず。

Wi-Fi 6 なんてものがある

回線を速くしただけで問題は解決しない。次はルーターである。Routerは英語で「ラウター」と発音するそうだ。よく注意された。今どきパソコンにLANケーブルを繋いでネットを利用するなんて、家庭ではまず見かけないだろう。どこもかしこも無線LAN、無線LANを手当り次第Wi-Fiと呼ぶようになって久しくなった。Wi-Fiを飛ばすルーターも、実家では10年選手である。

この10年の間に、Wi-Fiの規格は2つ増えていた(2013年にWi-Fi5、2021年にWi-Fi6)。規格が更新されるごとに最大速度が上がり、かつ繋がりやすくなっている。実家のルーターではせいぜいWi-Fi 4、下手すればWi-Fi 3までにしか対応していない。そんなルーターを使っていては、いくら回線を太くしても速度が出るわけがない!

早速ルーターも変えた。ルーターは当時から1万前後でそこそこのものが買えたが、今でも同じ価格帯で十分なスペックのものが手に入る。NECのパソコンはめっきり見かけなくなったが、日本のルーター市場ではいまだAtermが二強の一角として君臨し続けている。今のルーターは、同時接続数が多くても安定しているようだ。標準価格帯で18台の同時接続を想定しており、30台以上に対応したものもざらにある。

あとはIPv6

というわけで、回線の契約とルーターを変えてやっと現代のネット速度に追いつきました。実家の実効速度はルーターの近くで200M越え、2階に上がっても170Mぐらいは出ているから十分な手応え。ネット回線が速いだけで、息がしやすい!

ではその前の実効速度はというと、やはり40M出ていればいい方で、ひどいときは20Mとか13Mということもあった。何より同時に繋ぐ台数が増えると止まっていた。そのたびにルーターの再起動をやっていた。水の中で呼吸をするような、息苦しいインターネットだった。それが契約の見直しとルーターの更新で、速度だけでなく安定性も手に入れた。かかったお金は今のところルーター代だけ。

IPv6接続はまだやってません。回線業者、ルーターだけでなく、今度はプロバイダに連絡しないといけないみたいだ。今ここ。とにかく知らん間に、ここ10年でネットは速くなっていたという話でした。