今日の積読本⑦

積読が発生する原因は読む本がいっぱいあるからで、目についたものを次々買っていくと、読むスピードはとうてい追いつけない。今日の本「東京の生活史」は、積んでいい本だと思う。思いついたときに少しずつ読めばいい。ときどき読む。まさに積んでおく本。まとめて一気に読まなくてもいい。

どこから読んでもいいだろうし、なんなら読み終えなくてもいいと思う。そういう意味では純積読本ではないか。棚に置いておけばいい。あまりほったらかすとそのままになってしまうから、ときどき取り出して読む。

「東京の生活史」はインタビュー集のような本。アトロクでスタイリストの伊賀大介さんが勧めていて気になり購入した。それから、かなり経っている。全然読んでいない。読みたい気持ちはある。手軽に読める本でもある。読もう読もう。アトロクの「東京の生活史」回は本当に引き込まれるから、聞いたら買うと思います。

インタビューの形式がいいんだろうな。自分が生活史を書こうと思っても、何書いていいかわからず、何も思い浮かばない。よく家族のこととか、親の話が出てくる。自分は最近父親を亡くし、また「This is us」というホームドラマも続けて見ているから、例えば父について何か書こうと思っても、なかなかまとまらない。

村上春樹の「猫を棄てる」は、父親についてのエッセイだった。父の過去をよく調べていた。そこまでやりたいとは全然思わない。知りたいとも思わない。父との確執もない。自分が見た、思い出だけでも残しておいたほうがいいのかなとふと思う。プルーストの「失われた時を求めて」を読んでいると、なおさらそう思う。