人は飲み歩きや風俗で借金を作るらしい

これを読んで。

仕事もしていて実家暮らしで、なぜ150万の借金を作るのかと思ったら、ストレス発散のための飲み歩きと風俗だった。そういえば前働いていたところの先輩は、借金は知らないけれど給料をキャバクラで使い果たしていた。

これまで借金と言えば学生ローンかバイクのローンぐらいで、それ以外は親にも金を借りたことがない。カードも一括のみでローン払いしたことない。大学を出てから実家を出て、お金に余裕があったわけではないけど、借金はなかったなー。だから人がどういう経緯で借金を作るのか、やむにやまれぬ事情以外では想像つかなかった。

ストレス解消も一概に責めることはできないが、昔から「飲む打つ買う」は悪徳のように言われてきた。これらに手を染めると経済観念が狂いやすいのか、借金に陥りやすい気がする。飲み歩きも風俗も、飲む、買う、に含まれるだろう。

僕は外で飲むことがほとんどなく、外食さえあまりしない。風俗も数えるほどしか利用したことがない。どちらもハマればバカ高い。ギャンブルは言うまでもなく、一瞬で溶ける。競馬、パチンコ、麻雀、何にしても一日費やせば手元に残らない。このあたりにハマってしまうと、借金まで行かなくても貯金は厳しいのではないか。このあたりを避けても、車だったりファン活動、ファッションといった趣味で使い果たす人もいる。そういう人生は満喫していて楽しいと思うけど、自分は通ってこなかった。強いて言えば、写真や旅行にはある程度費やしてきて、あとには何も残らなかった趣味だと言える。借金するほどではなかった。貯金もまあ、急に困らない程度にはあった。

ギャンブルはともかく、飲み歩きや風俗で借金するほどハマるというのは、よほど孤独だったのかと思う。一人でいられないから、お金を払ってでも人といる時間を過ごすのか。僕は「飲みの場が好き」という感覚がないから、基本家で一人で飲んでいる。そういう孤独耐性が強いというか、人と一緒にいなくても孤独を紛らわせることは、現代では特に難しくなくなった。どうしてもリアルがいい、生がいい、という人はコロナ中もキツそうだった。

飲み歩きや風俗みたいに、金のかかる手段で孤独を紛らわせるから借金に至ったのだろう。例えば、ソロではなくチームでやるスポーツのサークルとか、読書会のようなグループワークのあるイベントなどであれば、それほど金はかからないと思う。参加者同士のコミュニケーションが活発であれば、それが週末だけだったとしても、孤独に陥ることもない。でもそういうので宗教やネズミ講にハマって借金作る人もいるのか。見極めが難しいな。そのあたりはまた、経済観念が正常に働いているかどうかになってくる。

孤独耐性か経済観念か、どちらかが備わっていれば借金には至らない、気がする。どちらも鍛えるのは難しいが、究極を言えば人望をなくして一人にならざるを得ない時期もあるし、借金できなくなれば困窮生活を強いられる。どちらも鍛えることができるように思う。でも過大なストレスがかかっていたり、やむにやまれぬ事情を抱えていると、それも難しい。もしくは過大な欲求を抱えていると、健全なコミュニケーション、コミュニティでは到底解消できない。

自分はそれらにどうやって向き合ってきたのだろう。自分は金が無いという自意識が強かったため、何をするにもいかに金を使わないで済ますかしか考えてこなかった。要するにケチだった。だから結果的に経済観念が働いて、借金に至らなかっただけかもしれない。

ケチがかっこ悪いというか、みすぼらしいという価値観がある。その上でさらに人から良く見られたい心理が働き、散財するケースがある。またはケチっていることで心も貧しくなり、気が滅入る人も多い。そういう人は、欲しい物を買うことで満たされる、贅沢したり散財することで晴れやかな気持ちになる。僕もどっちもあるっちゃあるし、ないちゃあない。なくても平気でいられる状態を作り、保てれば散財することは減る。