真夜中のなみちゃんと話しました

実は2回目なんだけど、前回は録音に失敗して形に残せなかったので、今度こそと思って誘ってみたらあっさりとOK頂いた。

真夜中のなみちゃんって誰?

ブログ書いている人。日記や創作など。2年ぐらい前はよく更新されていて、その後ネットにタッチしない期間が1年ぐらい続いたそうで、去年あたりから不定期で再降臨されている。僕はその2年ほどまえ当時によく読んでいた。内面表現がまっすぐで疾走感があり、日記書きたくなる日記だった。

えむちゃんおねむ(@mayonaka) - カクヨム

何を話したかったのか、なんだろう。もう日記書かないんですかって話と、日記に出てこないことや、普段の人物像がどういうものなのか気になった。そして前回話してみたら、あまりに支離滅裂でお互い何言ってるのかわからない会話になった。それはそれなりにおもしろかったんだけど、録れなかったのが残念だったためリトライしたわけです。

このあたりを読んでいた

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引越の季節、部屋探しに迷っているあなたへ

引越しシーズンも間近に迫ってきましたね。ここでは学生や新入社員などが住む、単身向けのワンルームマンションについて、以前に賃貸マンションの管理会社で働いていた人間から「部屋探しのポイント」をつらつらと述べてみたいと思います。ここで書くようなことは、いわば業界の常識みたいなもんですから、知っている人が見れば当たり前の内容ばかりです。引越しをするにあたって「何を基準にすればわからない」「数が多すぎて選べない」という人なら参考になるかもしれません。

  • ①家賃:何よりも安ければいい
  • ②場所:物件の価値は立地で決まる
  • ③間取り:住みやすい形とは
  • ④構造:騒音を気にするならば…
  • ⑤日当たり:なぜ南向きなのか
  • ⑥設備:最近のマンション事情
  • おまけ:敷金、礼金、その他費用
    • 敷金
    • 礼金
    • 更新料
    • 保証人代行会社
  • 好みに合ったお部屋を
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一般人が個人で売る難しさ

お金がなくて困っている。働けって話なんだけど、働かないといけないなーと思いつつも、働きたくない思いでいっぱいだ。輪廻とは生きる苦しみの輪であり、仏教では輪廻から解脱することを目的としているが、僕は現世でお金の輪廻から逃れられずに苦しんでいる。お金がないと生活ができない。お金を稼いで、使って、という資本主義が生み出したお金の輪廻から逃れたいが、なかなかうまくいかない。

それはひとえに、自分が労働以外の形で経済的価値を生み出せないからだ。情報とかアイデアとか才能とか、なにか資産を投じることによって自分の生活圏ぐらいまかなえれば理想なんだけど、現実にそのようなことができる人は限られており、その限られた才能や徳を持ち合わせなかったり、めぐり合わせに上手く行き当たらなかったり、努力の使いみちを見いだせなければ労働するしかない。

かといってアフィリエイトに走ったり情報商材の手先になったり、サロンという名のもとに人をだまくらかしたりするのは生理的に受けつけない。信念にそぐわないというか、自分が良いと思うことしかできない。不器用を言い訳にしている。だったら普通に働くのと変わらないと思ってしまう。そもそも自分が会社を辞めたのは、そういう人を騙す商売と言うか、人間関係によって築かれた信用という名の良心につけこんで金を巻き上げる行為に嫌気がさしたからだった。たとえそうやって世の中が回っているとしても。

正直に生きたいと思っていた。自分に対しても周りに対しても、嘘をつきたくなかった。そういうのって結局十代の頃の夢みたいなものを捨てきれないでいる気持ちと同じなのかなーって思う。綺麗事ではやっていけない。生きるとはつまり、生き残ることであって、他人を蹴落として生き延びることだ。弱者を蹴落とす心の強さがなければ、強者から分け与えてもらうしかない。そのためには、余裕のある強者が生活の糧を分け与えてくれるだけの、見返りを提供しなければいけない。それがコンテンツとなる。

しかし、余裕のある強者が見返りとして生活の糧を分け与えてくれるほどのコンテンツを、弱者が提供できるだろうか。専門分野に特化していればできるかもしれない。徳があれば重宝されるかもしれない。そういうものを自分が持ち得ているかというと、思い当たらない。試す以前に、中身がすっからかんだ。提供できるコンテンツがない。自分という人間はありきたりで、中途半端で、資産価値はゼロだ。コンテンツどころか労働すら危ぶまれる。

通常であれば、資本や時間を投じて資産価値を身に着けなければならない。労働するにあたっても、コンテンツを築くにあたっても、世の中で求められていることと自分ができることを照らし合わせ、重なる部分を組み上げていくことで、自分の価値は高まる。そこで問題になってくるのは、自分の気持ちだ。つまり「やりたいこと」「やりたくないこと」。

多くの人がそうであるように、自分には「やりたいこと」がない。そして「やりたくないこと」はくさるほどある。ほとんどがそうだ。興味持ったことを「やりたいこと」として掲げても、その過程には無数の「やりたくないこと」が待ち構えている。自分にはその「興味を持った」程度のことよりも「やりたくないこと」のやりたくない度のほうが比重が高い。だから「やりたいこと」に繋がるような多くのことが、結局は「やりたくないこと」に転化されてしまう。

強者であれば「我慢すればいい」と思うだろう。「やりたいこと」に到達するまでひたすら「やりたくないこと」を無心に我慢し続け、たどりついたときの喜びを感じれば次の「やりたくないこと」も我慢できると。しかしそれができるのは、強者だからだ。途中で力尽きてしまうね。「やりたくないこと」を行う過程で、何らかの喜びを見い出せばいいとも思うだろう。え、それどうやるんすか。マジないんですけど。何かに夢中で取り組める人がただただうらやましい。

行き着く先は、結局生きるために働くことだ。「やりたいこと」もクソもない。「やりたくないこと」であろうが関係ない。家賃を払わなければならない、飯を食わなければならない、生きていかなければならない。ただそのためだけに身を粉にして働く。残業、休日出勤は当たり前、愛想を振りまいてお世辞を言い、笑いを取り、何を言われてもハイと答え、他人の失敗をかぶり、理不尽も受け入れ、怒られてもめげず、ときには嘘もつき、ときには人を出し抜き、クソおもしろくもないことをひたすらこなす。ただ生きるため、ただ生きるため、ただ生きるため。

そういうのに耐えられるのも一つの強者の形だ。ヤリガイを見いだすのも、物事を楽しむ才能と言える。家族を持ったりするのも同じ。稼いだお金を消費することで喜びを得られるのだったら、それさえも僕にとっては才能に見える。僕にはそういうことが全部、なにひとつなかった。持たざる者。自分は何もできない。なにか才能があったら、と思う。もっと頭がよかったら、と思う。もっと我慢できたら、と思う。もっと運がよかったら、と思う。もっと頭が悪かったら、と思う。大富豪や石油王のもとに生まれていたら、とは思わない。

世の中で話題になっていることについていけない。情報は得ても、何がいいのか理解できない。持て囃されていることに乗っかれない。興味を持たれていることに関心が持てない。マスとのズレを感じる。人の気持ちなんてわからない。でもおそらく、強者であれば自分がおもしろくないと思っていることでも、ウケるなら乗っかる。ずる賢い人がうらやましい。ずる賢いという言葉はけなす言葉ではない。生き残るという生物の掟においては、紛れもなく強者が持ち得る美徳だ。人間が大人になるということは、そういう生きる強さを備えることを指す。古来では、大人になる儀式をくぐり抜けられなかった人は死んでいく。自分は本来、そこで死んでいた人間だろう。

週刊日記

本をたくさん買った

前回買った本はメモリークエストをまだ読み終えていないんだけど、新たに4冊買ってしまった。カズオ・イシグロはいつか読みたいと思ってAmazonで探してみたらあったんだけど、送料考えるとブックオフのほうが安かった。「旅のラゴス」は筒井康隆の本で評価が高かったから。「日本人の英語」は日本人がよく間違う、というか理解できない a the といった冠詞の使い方や単数複数の使い分けに始まる英語の解説書。ちょっと読んでみたけど難しい。aを付けたりtheを付けたり何も付けないことでそもそも名詞の意味が変わってくるとか。対策としては使い方を意識しながら英文を読んで読んで読んで慣れろとあった。無茶だ。

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「海辺のカフカ」感想・書評

僕らの人生にはもう後戻りできないというポイントがある。それからケースとしてはずっと少ないけれど、もうこれから先には進めないというポイントがある。そういうポイントが来たら、良いことであれ悪いことであれ、僕らはただ黙ってそれを受け入れるしかない。僕らはそんなふうに生きているんだ。
上巻p343

話題の「騎士団長殺し」読みましたか?僕の手元には「騎士団長殺し」どころか「多崎つくる」も「1Q84」もなく、しかたがないから「海辺のカフカ」を再読していた。「海辺のカフカ」が発売されたのは僕が大学生の頃で、大学の本屋に「少年カフカ」が積まれていたのを覚えている。読んだのは社会人になってからだった。5年以上も前のことであり、内容はぼんやりとしか覚えていなかった。せっかく再読したんだから、ネタバレありの感想を書こうと思う。

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はてな題詠「短歌の目」2017年2月の感想と振り返り

先月同様、遊び心を基準に個人的に気になったものをピックアップして、感想などを。一応全部目を通しているんですが、数が多いんで各お題に一つということで。接戦は「3.入」でした。ついでに自分の短歌も振り返ってみたいと思います。

短歌の目2月みなさまの作品をご紹介します - はてな題詠「短歌の目」

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叔母の話

うちは祖父母も親戚もみんな京都で、歩いて行ける距離に住んでいる。だから子供の頃から親戚同士の交流が比較的多かった。盆には墓参りに一緒に行って、大文字を見たり、正月は毎年会ってお年玉をもらっていた。特に僕が幼いころは、叔父と父が一緒に仕事をしていたこともあり、毎月月末には叔父と祖父母の住む家で食事をしていた。その家は人がたくさん集う場所だった。僕は祖父母と同居していなかったけれど、そういう地方都市に特有のドメスティックな環境で育った。叔父の家に呼ばれると、僕はいつも5つ上のいとこの部屋に行ってマンガを読んだり話をしたり、おかしをもらっていたのを覚えている。誕生日にはよく、両親の代わりに叔母からプレゼントをもらっていた。うちの両親は「そういうのは持ち回りだから」と言って、叔母からもらった年には何もくれなかった。お年玉も両親からはもらったことがない。父親が叔父の会社から独立してからは、親戚とも会う機会が減った。それでも正月にはやはり、毎年会っていた。10年前に僕が京都を出てからも、正月に帰る年には会っていた。

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「爆笑問題のススメ」に見習う

昨日のリスペクターの話のつづき。

以前にTwitterで、文学界が盛りあがらないという話を見かけた。文芸誌は売れておらず、ピース又吉が芥川賞獲ったりしないと一般読者層はついてこない。その流れも極めて一部、一時的であり、安定しているのは村上春樹が既存の文学界とは別に極めて異例の形で一般読者層にも売れるぐらい。このままでは文学界は危ういのではないかというような話だった。

しかし文学賞選考への持ち込みは多いそうだ。その中でも一部は「文藝春秋」や「文學界」「群像」などといった文芸誌を一切読まず、テレビで取り上げられる有名な芥川賞を獲って成り上がりたいだけの一般読者層だという。僕自身、小説を書いたこともなければ文芸誌を読んだことがない一般読者層だ。そもそも現代文学をほとんど読まないというのもあるが(「火花」は読んでいないが「コンビニ人間」は借りて読んだ)僕みたいなときどき本を読む一般読者層が、なぜ文学界のことを全く感知せず、文芸誌を手に取ったこともないのか。それはやはり敷居が高いから。

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魅力を伝える

何ヶ月か前に岡田斗司夫が言ってた、リスペクターになりたい。リスペクターとは自分の好きなものを「推す(おすすめする)」人だ。ちまちました粗探しをする批評家ではなく、知らない人や興味ない人を簡潔にファン層に取り込む、そんなリスペクターになりたい。おすすめするのは批評よりも簡単で、ただおもしろがっていればいい。岡田斗司夫によれば「最弱は見ても面白く語れないやつ」らしいです。自分はその最弱だ。どうやればいいんだろう。

「自分を見て欲しいリア充、良い作品を勧めるオタク」:岡田斗司夫ブロマガチャンネル

※記事内容を読むのがめんどくさい人用に動画で読みあげる手法をパクっています。寝ながらでも他の用事をしながらでもブログを読めるので、ラジオ的に活用してください。

↑読むのめんどくさい人は再生(15分)

  • 遙かなる祭の高みへ
  • 誰に伝えるのか
  • 「未知の層」へ伝えるには
    • 良い部分だけを伝える
    • 悪く見える部分をフォローする
    • キモいファンを遠ざける
    • わかりやすい魅力から伝える
    • わからない人を洗脳する
  • 全ては祭のため
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憂鬱な春がやってきましたよ

春は何故こうも憂鬱なのか。日に日に日照時間が長くなり、街は明るくなって気温も上昇し、心も晴れやかになろうと思いきやところがどっこい。この内側に充満する負の感情はなんだろう。暖かくなりつつあると言っても最低気温は2℃、必要がなければ外出する気も起こらない。外のベンチに腰掛けて時間を過ごすなんてもってのほか。それどころかベッドから出る気力すらない。外はあんなに明るくなってきているのに、というのも束の間で雲が陰ればあたり一面薄暗くなる。この浮き沈みはまるで心象風景のようだ。そんなときに思い起こされるのはこの言葉だった。

アカルサハ、ホロビノ姿デアラウカ。人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ

『右大臣実朝』 - 太宰治

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2017年2月のふりかえり

今月は32回更新したらしい。多いな。2月はいったい何してたんだろう、ということで2月を振り返るコーナーです。本当に覚えていない。ああ、一人読み上げ録音は今月初めてやった。3回もやった。再生数5回とかであまりにもやる意味がないように思えて先週は忘れていた。以下録音した回です。

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クローズアップ現代のハルキスト特集がきつい #騎士団長殺し

2/23(木)に放送されたグローズアップ現代+は「いきなり130万部!?村上春樹新作フィーバー」というタイトルだった。この時点で「騎士団長殺し」の内容は全く明らかになっておらず、発売を目前にして番組で何を扱うのかと思えば、まさかのハルキストだった。その日はTwitterで「空想読書会」などというわけのわからないワードが飛び交っていたからおそらく見た人も多いだろう。僕は今やっと見た。地獄絵図ですね!!正直見てるのがつらいです!!毎年ノーベル賞のたびにハルキストたちがニュースに取り上げられ、その存在は知っていたがまさかこれほどとは…おぞましい!!

「空想本です」

なんと、まだ発売されていない本を勝手にデザインしちゃったようです。

新作速報!村上春樹フィーバーに迫る - NHK クローズアップ現代+

  • 吊し上げのハルキスト
  • 村上春樹、逆輸入作家説
  • 村上春樹ネタで遊ぶ人たち
  • 「騎士団長殺し」祭に参加する人たち
  • ハルキスト情報
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「本気出していない」から傷つかない心理

先日100円で買った「絶望名人カフカの人生論」を読んでいて78ページに出てきた項目が気になった。

自分を信じて磨かない

幸福になるための完璧な方法が、ひとつだけある。それは、自己の中にある確固たるものを信じ、しかもそれを磨くための努力をしないことである。

ー罪、希望、苦悩、真実の道についての考察ー

この文について以下のような解説が書かれていた。

才能があると信じて、でもその才能を伸ばす努力をしなければ、失敗した場合にも「努力しなかったから」と言い訳が立つので、自尊心が傷つかずにすみます。また、もし成功すれば、「努力しなかったのにスゴイ」ということになります。どっちに転んでもトクなわけです。そのため約七割の人はこの心理を持っていると言われます。

こういう心理を、心理学のほうでは「セルフ・ハンディキャッピング」と呼んでいます。

名前あんの!?

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  • セルフ・ハンディキャッピングの解説
  • 「それってセルフ・ハンディキャッピングだよね?」
  • 自分を振り返ってみる
  • 熱意がないのは?
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「怪しいシンドバッド」感想・書評

長いこと旅行から遠ざかっている。最後に旅行したのは去年の夏、あと4ヶ月ほどで日本に帰ってきて1年になる。どこかへ行きたい、どこか遠いところへ、そんな気持ちを常に胸の片隅に置きながらも、しばらくは眠っていた。「怪しいシンドバッド」を読んではいけない。力強く呼び起こされる。著者はこの本の中でインド、コンゴ、タイや中国、コロンビア、と世界各地を飛び回っている。全て仕事であったり取材であったりするが、中には伝統あるインディオのみが儀式で使用する「幻の幻覚剤ヤヘイ」を試しに行くという突拍子もないものも含まれている。旅行したい。目的を持たない放浪の旅みたいなのが苦手で、そういうことをやってる本を読んで憧れることはあるが、いざ行ってみると何もやることがなくて、途方に暮れてしまうのが常だった。この本のように、何かを探し求める旅行がしたい。ただ今のところ、その目当てにするものが見つからない。

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