今一番待ち遠しい本。高野本はソマリランド以降メシ系の本が続いており、食指が動かなかった。それらもいずれ読むと思うが、その次に出たのが語学本で、これも自分にとって高野本の本流(未確認生物or辺境モノ)を外れているためスルーしている。そのうち読むだろう。
しかし今年2023年7月26日に出る新刊は、紛れもない新作辺境モノ。舞台はイラク…行けないなーイラクは…自分では決して行けない。高野さんはこれまでも軍政下のミャンマーや、現在も内戦が続いている海外渡航情報では危険度MAXのイエメン、言わずもがなソマリアなど、一般旅行者は決して足を踏み入れない危険地帯へ出向き、独自の調査を行ってきた。それが今回はイラク。
高野さんは別に、危険地帯に足を踏み入れて現地を突撃取材するユーチューバー的なジャーナリストではない。そんなわかりやすい舞台としてのイラクではない。今回のテーマは「謎の巨大湿地帯〈アフワール〉」
権力に抗うアウトローや迫害されたマイノリティが逃げ込む 謎の巨大湿地帯〈アフワール〉 ―――そこは馬もラクダも戦車も使えず、巨大な軍勢は入れず、境界線もなく、迷路のように水路が入り組み、方角すらわからない地。
なんじゃそりゃ!
高野さんのTwitterをフォローしている身としては、高野さんがイラクを訪れていることはなんとなく知らされていた。その調査対象は「謎の巨大湿地帯〈アフワール〉」だったらしいです!なんなんだそれ!
ラマダンが終わり、そこかしこでカラシニコフを乱射する音が聞こえる。まるで戦場のよう。
— 高野秀行 (@daruma1021) 2022年5月2日
というわけでイラク水滸伝を予約しましょう。