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「月は無慈悲な夜の女王」を読んだ

「マイク、おまえ疲れているみたいたぞ」

「ぼくが疲れているって?馬鹿な!マン、きみはぼくの正体を忘れたのか。ぼくは心配しているんだ、それだけだよ」

「月は無慈悲な夜の女王」を読み終えた。このタイトルをパロった「君は淫らな僕の女王」というマンガがあるが、内容は全然違う。「月は無慈悲な夜の女王」はSF小説だ。舞台は2075年、人類の一部が移住している月世界。月は昔のオーストラリアのような流刑地として島流しが始まり、三世代が過ぎた。そこは既に月生まれの住人たちが大多数を占めており、もはや囚人の監獄ではなくなっている。月世界では1/6の重力や資源環境、人口分布と長い年月により、独自の生態系が築かれていた。しかし、月世界はいまだ地球に支配されている。地球から派遣された行政府によって管理され、月で生産した食糧は地球に買い叩かれ、監獄でこそなくなったものの、植民地のような形で統治されている。

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モテたい人と、そうでもない人

先日「一生童貞であることは損か?」というQ&Aがあり、それを見ているときに自分でも考えていた。そこでの答えは、

むしろ無理なコストを支払って、期待していたほどのリターンが得られないほうが損だ。それに比べれば一生童貞であることのほうが割安である

という答えだった。まず、この質問者が童貞を捨てるにあたりコストがかからないのであれば、このような質問は出てこなかっただろう。そしてコストがかかればかかるほど、期待値も上がる。果たしてその期待値に見合うほどのリターンが得られるかというと、おそらくそうではない。だから、一生童貞でいることよりもコストを費やして童貞を捨てた方が利回りが悪く、損になるという結論だった。

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読みたい本がいっぱいある幸福

本じゃなくて映画でも音楽でも舞台でもゲームでもなんでもいいんだけど、僕の場合は最近本でこの幸福を享受している。そうは言ってもたくさん本を読んでいるわけではなく、一日の内に読書に割く時間が長いわけでもない。今年に入ってからはまだ一冊も読み終えていない。今読んでるのがめっちゃ長くて、ページは686ページしかないんだけど本の長さっていうのはページ数よりも長く感じる長さであって、長いなーと思いつつまだ半分ぐらいしか読めていない。

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はてな題詠「短歌の目」2017年1月

短歌の目1月のお題です - はてな題詠「短歌の目」

題詠 5首

1.編

きみたちに仲間入りする手続きを終えたしるしの、編み込んだ髪

2.かがみ(鏡、鑑も可)

目の前の鏡の向こう側にいる人が、まっすぐ問いかけてくる

3.もち

背中から家まで長くのびたもち 彼と彼女はいとこのようだ

4.立

まぶしさがぐるぐるまわり、応じるが、感覚はなく立ち上がれない

5.草

鼻を突く、草の香りが呼び起こす記憶は、汗と幾何学模様

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「この世界の片隅に」こそ恋愛映画?

映画

「君の名は。」がオカルトではなく恋愛映画だと言うなら「この世界の片隅に」こそ恋愛映画だと思った。もちろん中身は全然違う。「君の名は。」は恋愛が成就し、恋愛関係が始まるまでのオカルトであり「この世界の片隅に」は時代的に結婚から始まる恋愛だった。見知らぬ土地の家庭へ嫁入し、いざこざがありながらも旦那とその家庭との関係を築いていく。それが当時の結婚だろうし、現代で言うところの恋愛にあたる(現代にも結婚してから恋愛が続く夫婦だっているだろう)。

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腰痛日記

日記

先日の日記にあるように東京へ行って帰ってきた。何かおみやげを買おうか迷ったが結局買わずに帰ってきてしまった。というのもこれ以上荷物を増やしたくなかったから。ホテルに泊まっていたとき足を組んでくしゃみをした拍子に腰を痛めてしまい、電車やバスの移動も非常につらかった。今も痛いまま。腰痛持ちというわけではないんだけど、腰を痛めることは子供の頃からよくあり、これが海外旅行中とかでなくて本当によかった。旅行中だと移動ばかりになるから地獄だっただろう。

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青年海外協力隊2016年秋募集-面接で聞かれたこと

その他

JICAボランティア、青年海外協力隊と呼び方のあるアレに応募しています。1次の書類選考に通り、先日2次選考の面接に行ってきたので、聞かれたことなどを参考程度メモしておきます。

20~39歳の方 | JICAボランティア

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Twitterが「文字」ではなく「音声」だったら

ネット

メルボルンに住んでいたとき、ルームメイトだったドイツ人がwhatsappというアプリを使っていた。whatsappは簡単に言うとLINEの世界版で、北米、南米、ヨーロッパなどどこでも利用されている。機能はほぼ同じ。ただ我々日本人とドイツ人の彼らとでは使い方が全然違った。彼はwhatsappに向かって文字を打つのではなく、ボイスメッセージだけでやりとりしていた。北米ではSnapchatが流行っていたが、Snapchatはそれのビデオ版であり日常における短いメッセージのやりとりを、文字でなく映像で行っていた。

「音声」であるメリット

文字でのやりとりと、音声や映像でのやりとりの違いは何かというと、まず文字を打ったり読んだりするのは手間がかかるということだ。スマートフォンのマイクに向かって話すよりも、文字を打ったほうが簡単で速いっていうことはなかなかないだろう。受信側も同じで、文字を読むより言葉を直接聞いたほうがスッと頭に入ってくる。短いやりとりなら尚更そうだ。音声だと文字入力のように変換の必要もない。このように文字を音声や映像に置き換えることで、そこそこ手間が省ける。

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2017年からの未来予想図【人間関係編】

何が正義で何が悪であるかという社会通念は、これまでにころころと移り変わってきた。昔は正義だったことが今は悪となり、今正義であることが昔悪だったこともある。例えば、仇討ちは昔正義とされてきたが、今では良しとされない。同性愛が認められていた時期もあれば、禁止されていた時期もある。今は認める方向に進みつつあるが、地域や宗教によってはいまだ禁止されている。

こういった正義であったり悪というのは、その時代や文化に応じた社会通念によって決められてきた。それが法律となったり、戒律となったりしてきた。それは正義や悪といった社会通念が、必ずしも絶対普遍のものではないということの証明でもある。では、これからそういった社会通念はどのように移り変わっていくだろうか。今悪とされているものが今後正義となり、今正義とされているものが今後悪となるような物事は、どういったことだろう。

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「帰ってきたヒトラー」に「NO」と言えるだろうか?

上下巻ある長い本なんだけど、昨日1日で読んでしまった。面白かった。2012年にドイツで出版され250万部のベストセラーになり、42カ国語に翻訳された「帰ってきたヒトラー」(原題は"Er ist wieder da"「彼が帰ってきた」)。内容はタイトルの通り、現代にヒトラーがタイムスリップしてきたという話。ヒトラーは地下壕で自殺した記憶をなくしており、2011年のベルリン、地下壕があった場所に現れる。この本は全てヒトラー視点で描かれたタイムトラベル物の小説だ。彼はまだ1945年の戦時下にあると思い込んでいるが、周りの様子がおかしいことに気づく。そしてキオスクの新聞にある「2011年」という年を確認するあたり、バック・トゥ・ザ・フューチャーなど往年の定番タイムスリップ物になぞらえている。

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「タイタンの妖女」を読んだ

「わたしだって、彼らがわたしを仲間に入れてくれるならそうしたろう」

カート・ヴォネガットの有名な本で、特に爆笑問題の太田光が大絶賛していたから名前だけは知っていた。そして岡田斗司夫推薦のSFということもあり、気になって読んだ。タイトルの「妖女」っていうのは原著だと「セイレーン」になっている。ファンタジーによく出てくる妖精か精霊みたいなやつだ。タイタンというのは土星の衛星のタイタンで、コンスタントという男がタイタンに住むセイレーンを追いかけて宇宙の旅をする話。事の経緯は、時間等曲率漏斗という宇宙の狭間に吸い込まれたラムフォードという男が、概念のような存在になり2ヶ月に1度だけ地球に姿を表すようになったところから始まる。彼は過去から未来まで全てを見通せるようになっていた。そしてコンスタントを自宅に招き、後に宇宙旅行をすることになるという予言をする。そのときラムフォードがコンスタントに見せたのは、このタイタンに住むセイレーンが写った写真だった。

タイタンの妖女

タイタンの妖女

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今年読んだ本

去年おととしと今年の夏まで日本を離れていたせいで、全然本が読めなかった。今年の夏以降はこれまでに比べ本を読み、感想を書いたため振り返ってみた。それでも35冊、月1冊読めばいい方だった以前に比べると多い方だ。僕は一冊読むとその後何日もかけて考え、落とし込むための長い時間を要するから、同時並行で読んだり次々と読むことができない。器用な人はそういうのを読みながら行ったり短時間でこなしたり何冊も同時にできるんだろうけど、僕はなかなかそういうのを一つずつ集中しないと思考がはかどらない。 速読多読より熟読派であり、同じ本を何度も読んだりする。

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日記

日記

来月に面接があり、肩まで髪があってはさすがに印象悪いだろうと思って切った。かれこれ5年ぶりぐらいにめちゃくちゃ短くしたら兵隊みたいな髪型になった。髪を洗うのが楽になるなあと思っていつもの感じでシャンプーしたらめちゃくちゃ泡立った。タワシにこすりつけてるみたいなもんで、泡だけ大量に立って余った。一回に使うシャンプーの量を減らさないといけない。

デカフェのコーヒーを初めて飲んだ。といってもインスタントだけど、匂いや味は普通のコーヒーと全然変わらない。しかし、やっぱりあのカフェインの来る感じはなかった。夜用だな。ちなみにデカフェのインスタントコーヒーならこれがおいしいと評判。

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現代史を辿る旅行

旅行

これまでの旅行には、共通したテーマを持って行ったものがいくつかあった。今年の2月から3月にかけてはユダヤ人(セファルディ)の軌跡を辿るというテーマのもとに、スペインからモロッコを経てイスラエルを訪れた。その旅行と一部被ってしまうことになるが、現代史を辿るというテーマでまとめられる旅行があった。今僕らが生きているこの世界が、何故このようになったのか、今の直接的な土台となっている現代史にその答えを求め、訪ねていた。

僕が生まれた1980年代は、まだ東西冷戦の真っ最中だった。その時代にはアメリカに匹敵するソ連という国が存在した。ハリウッド映画と言えば反共映画だった。ソ連は今のロシア以上に恐ろしい国として描かれ、同時に我々一般庶民にとっては訪れることも困難な遠い国だった。いつの日かロシアを、ソ連の名残りを求めて訪れたいと思っている。

少年時代にベルリンの壁が崩壊し、冷戦が終わった。昭和天皇の崩御もあった。それらの時代は今と全く別物のようでありながらも、今へ確実につながり、根付いている。僕たちが過ごした時代の前には何があったのか。今とどう違い、どのように関わっているのか。それを確かめずにはいられなくなり、答えを求め、各国を旅して周った。

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