アベノ10万円を何に使うか

政策の是非についてはともかく、何に使うか。普通に考えれば生活費、家賃などに充てる。「消費して応援、経済を回せ」とは言うが、仕事が止まっていない人、収入が絶たれていない人、余裕がある人はそうすればいい。

もし「好きに使っていいよー」と仮定した場合、自分なら何に使うか考えてみた。

  • iPhone SE
  • AirPods Pro
  • MacBook Air
  • iPad Pro
  • RX100
  • PS4+FF7R、シェンムー3
  • Kindle Oasis
  • レコード回り
  • コーヒー回り
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今のうちに見ておきたい、Netflix・Amazonプライムで見れる定番

こんな機会だから見ておきたい、最近見逃していた定番の映画やドラマを羅列しておきたいと思います。近年の作品で、僕が見たもの、見たい定番ものだけをピックアップ。

ドラマ

ドラマシリーズはとにかく長いものが多い。長いものは見始めるまでが大変で、見続けるのも大変だ。はまらないと続けられない、時間がないと見ない。けれど、世界中を魅了した良作はたくさんある。

ゲーム・オブ・スローンズ

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今や、見ていることが前提に語られるようになったゲーム・オブ・スローンズ。おもしろいからとおすすめされつつも、ファンタジーだしシーズン8まであって長いしなかなか手を出せなかった人、今このタイミングです。ゲーム・オブ・スローンズを見終わるまでにはコロナが収束していてほしい。

This is us

ディス・イズ・アスは去年NHKでシーズン2が放送されていました。今年はおそらくシーズン3が放送されるのではないでしょうか。それまでに、Amazonプライムでシーズン1、2を見ておきたい。見放題です。3が現状有料。近年まれに見るハイクオリティなホームドラマ、群像劇です。

ザ・ボーイズ

こちらも去年話題になったAmazonプライムオリジナルのドラマ。MCUが好きなら見ておきましょう。アメコミヒーローの裏側、マーベルを皮肉ったドラマです。シーズン2が決定していますが、コロナでどうなることやら。

ウォーキング・デッド

ウォーキング・デッド - Netflix

超定番ゾンビドラマ。こちらもシリーズが長くて、こんなときしか見る気がしない。NetflixにもAmazonにもあります。

ストレンジャーシングス

ストレンジャー・シングス - Netflix

シーズン3まである、アメリカでめちゃくちゃ人気が出た80年代懐かしドラマ。グーニーズとか、スタンド・バイ・ミーが好きだったら見るべし。

映画

映画は近年公開された真面目な作品を中心にピックアップ。ドラマシリーズより短いけれど、中身はこっちのほうがハードル高かったかもしれない。ぜひこの機会に。

アイリッシュマン

アイリッシュマン - Netflix

宇多丸さんが2019年映画評をした中でベスト1に輝いたアイリッシュマン。マフィアの時代のマフィア物が現代に蘇る。映像、演技、演出、全部一級品。

マリッジ・ストーリー

マリッジ・ストーリー - Netflix

今をときめくアダム・ドライバーと、一皮むけたスカーレット・ヨハンソンの名演、ただしテーマは離婚と訴訟。それでもここで挙げた映画の中では一番軽く見られる。

ローマ

ローマ - Netflix

Netflix発のアカデミー賞3部門受賞で話題になったローマ。地味だけど一応目を通しておきたい。モノクロで不思議なカメラワークと、中で繰り広げられるなんかちょっと、おかしな不幸話。

わたしは、ダニエル・ブレイク

わたしは、ダニエル・ブレイク - Netflix

これはすごく最近の映画っていうわけではないんだけど、福祉制度から漏れて苦労する初老の男性の話。今コロナにもいろんな支援制度があるけれど、実質機能してないっていうから、近いのかな。

ブラック・クランズマン

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黒人警官がKKKに潜入して計画や活動を暴く犯罪伝記映画。色んな所で話題になっていたが見ていない。見たい。

パターソン

パターソン(字幕版)

パターソン(字幕版)

  • アダム・ドライヴァー
Amazon

ジム・ジャームッシュ監督、アダム・ドライバー主演。またアダム・ドライバーか!でもずっと見たかったパターソン、見るタイミングがないまま放置していたらいつの間にかプライム入りしていた。

ここに挙げた作品は現時点で追加料金無しで見られるものばかりです。半分ぐらいは見た。全部見たいし、他にも見たいものはたくさんある。外出自粛している間に片っ端から見てしまいたい。

お題「#おうち時間

今の世の中がどうなろうと知ったこっちゃねえ

そう思う人がいてもなんら不思議ではない。「むしろ今騒いでる奴ら、我慢していたり気を引き締めたり不安を感じている奴らって、平時は幸せだったんだな」と思っている人もいるだろう。「今死ぬのを怖がっているのとか、普段あまりそういうことを考えなくてよかった人なのかな?」って。経済の心配をしている人とか、人生うまくいってたんだろうなって。なんか、熱くなっている人たちを見ると冷めるというか。

日常の大切さを思い知って、以前の日常に戻りたいって思っている人は、多分その日々に幸せを感じていた人たちなのだろう。今よりも前が良かったって言える人は。そうじゃない人からすれば、今は返って生きやすいと思うかもしれない。不安の渦中で、みんなが幸せを感じていないと、疎外感が薄れて返って安心するとか。肩身の狭い思いをしなくていいとか。

世の中を良くするために、って思える人は、多分社会に対して恩を感じている人なんじゃないかと思う。何らかの恩恵を受け、感謝の念があるからだろう。じゃあ逆に、社会から阻害され、搾取され、排斥されてきた人は?そういう人が、社会の崩壊を案じるだろうか。喜ぶだろうか。さんざんな目に遭ってきた以前の社会がどうなろうと、どうでもいい。知ったこっちゃねえと思うんじゃないだろうか。お前らはお前らで勝手にやってろよって。自分を否定し続けてきたこの世の中に対して、怨みこそあっても恩など微塵も感じないだろう。

感染症について、本から学ぶ

イタリアの小説家、パオロ・ジョルダーノという人が書いた『コロナの時代の僕ら』というエッセイが早川書房より日本語に翻訳され、現在全文無料公開されている。全27章仕立てのnoteとなっているが、一章あたりは短いため読みやすい。無料公開は本日4/11の19時(※12日に延長されました)までなので、今日中に読んでしまおうと思う。

本書は、イタリアでコロナウイルスの感染が広がり、死者が急激に増えていった本年2月下旬から3月下旬に綴(つづ)られたものです。感染爆発を予感しながらも、最悪の事態を阻めなかったみずからとイタリアの人々、そして人類のふるまいを振り返る、著者の思考と後悔の記録です。

4月11日時点の、イタリアの感染者は147,577人、死者は18,849人を数える。

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『流行性感冒 「スペイン風邪」大流行の記録』という本が、PDFで全文無料公開されている。こちらは3,000円もする本だが、無料公開をきっかけに重版がかかったそうだ。ダウンロードは4/30まで。こちらも気になる。

岩波新書のサイトでは、本ではないが『パンデミックを生きる指針』という文書が公開されて話題になっているそうだ。こちらは京都大人文研准教授の藤原辰史さん(農業史)による、歴史の検証から書かれた指針。PDFでダウンロード可能。A4で8ページと本よりも短いため、入門に丁度いい。

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/215446

ノーベル文学賞作家であるアルベール・カミュの作品『ペスト』は、少し前に品切れが話題になった。中古書店からは姿を消し、メルカリ等では1,500円、2,000円近い値がついている(僕は2016年にブックオフで100円で買った)。

しかしこの本は電子化されているため、Kindle版であれば現在742円で読める。医者の主人公は、ロックダウンされた町の中で日々増え続ける患者と向き合い、変わりゆく町の様子を淡々と記録している。正直読みにくいと思った小説だ。エモーショナルな表現は少なく、業務日誌に近い。

他に読みたい本としては、『世界史』のマクニールが書いた『疫病と世界史』。歴史家の書いた歴史本であり、疫病の専門家ではなく、今役立つ本ではない。これまで疫病が歴史にどのような影響を与えたか、単純に興味がある。今後の参考にもなるかもしれない。こちらは在庫がなく、電子化もされていない。中古価格はやや高騰している。

「疫病と世界史」はスゴ本: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

集英社の特集ページ、『コロナブルーを乗り越える本』では、感染症について学ぶ本だけでなく、今このタイミングで読みたい本が紹介されている。各方面から選者が集まっており、ライナップと紹介文を読むだけで楽しい。『コロナの時代の僕ら』も入っていた。

マイ・ソーシャルゲームライフ2020春

ゲーム機はドリームキャストしか持っておらず(スイッチは僕のじゃない)、相変わらずiPhoneでアプリのゲームをやっている。新しく始めたのはなく、これまでやめたゲームはポケモンGO、モンスト、どうぶつの森ポケットキャンプなど。どれも現役でやってる人がいるんじゃないだろうか。

  • マリオカートツアー
  • ロマサガRS
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#あつまれどうぶつの森 通称敦盛

最近はどうぶつの森ばかりやっている。奥さんの友人たちがTwitterで盛り上がっていたため奥さんが購入したんだけど、彼女は今仕事で忙しくて、代わりに僕がやっている。どうぶつの森はアプリのポケットキャンプをやったことがあるぐらいで、ゲーム機のをプレイするのは今回が初めて。

今3日目ぐらいだろうか、ようやくたぬきの店がオープンして、川に橋をかけることができるようになった。まだ店には行っておらず、橋もかけていない。毎朝プレイしているんだけど、朝の時点では店に入れなかった。8時オープンだそうだ。

店を建てるために資材を集めないといけなくて、木材は木を切ればいいだけだが、鉄鉱石の集め方がわからなかった。結構長い間、桃を食って岩を叩き割ってしまっていたせいで、なかなか長くかかった。攻略サイトを見ると「叩き割ってはいけない」とあり、もう遅かった。他で岩を叩くため、マイルチケットを交換しまくって他の島を訪れ、せっせと鉄鉱石をためて店のオープンにこじつけた。

マイルで行ける島には一匹だけ動物がいて、何度も話しかけていたら自分の島の住人にならないかと勧誘できる。そんなことはつゆ知らず、一言話しかけてあとはずっと無視して帰ってしまっていた。もったいないことした。そういうルールを知らないためのもったいないエピソードにはことかかないプレイスタイル。

家は2回増築して、部屋が一つ増えた。でも家はゲームを進めるために増築しているだけで、実際は物置と化している。奥さんからは「こんな雑な家初めて見た」とか「インテリアとかガーデニング楽しむゲームなんだけど…」とか言われる。僕はマイルを取得するために物を置いているだけで、あまりちゃんとしていない。

今のところ無念は、サソリが捕まえられていないこと。5回ぐらい刺されて気絶している。他に、色のついたカブトムシっぽいやつを何度も逃している。基本的にはやることなくて、ひたすら貝を拾って虫を採って魚を釣って、それらを売ってお金を貯めては、家を増築するだけの毎日。博物館にも寄贈している。

などと言ってたら捕まえられた

スイッチオンラインに加入していないため、オフラインでずっとやっている。集まるにはローカル通信しかないから、スイッチ持参でお願いします。

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[asin:B084H8S45Q:detail]

「夜遊び映画」に求めるもの

夜遊びはあまりしないほうだ。夜遊びと言えばなんだろうか。夜遊びなんとかっていうサイトは確か風俗情報サイトだったと思う。そういう夜遊びはほとんど滅多にしない。会社員のときに2回あっただけ。もっと広く、夜遊びと言うと、ただ夜飲み歩いたりすることも夜遊びだろう。クラブに行ったりするのもそうかもしれない。僕が求める夜遊びにも、そういうのは含まれる。厳密に言えばイコールではないにしても。

定型化してしまった夜遊びには、あまり魅力を感じない。例えば、風俗に行くとかクラブに行くとか、何が起こるか予想のつくこと、予想の範囲内で遊ぶ夜遊びをやりたいとは思わない。だから、ロスト・イン・トランスレーションの夜遊びはそんなに好みじゃなかった。予想の枠を超えない。

スプリング・ブレイカーズも、定型化された夜遊び像を求めに行っている感じが、自分のやりたい夜遊びと違った。単純にこういうノリを受け付けないっていうのもある。

もっと地味なやつ。だけど涼宮ハルヒのエンドレスエイトも、夏祭りとか花火とか、イベントがあまりに定型化され過ぎていて物足りなかった。

僕が夜遊びに求める本質は、「何が起こるかわからない感じ」にある。予想ができないもの。結果的に何も起こらなかったとしても、先に何が待っているかわからない状態を望んでいる。

  • 夜遊び映画①「アイズ・ワイド・シャット」
  • 夜遊び映画②「ミッドナイト・イン・パリ」
  • 夜遊び映画③「アメリカン・スリープオーバー」
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「家をせおって歩く」を読んだ

最近ネタ元がアトロクばかりだけど、「家をせおって歩く」を買った。村上慧さんという人が、発泡スチロールで作った家を背負って日本中を歩きまわった体験を絵本にしたもの。日本全国を1年ほどかけて周り、その後スウェーデンや韓国にも進出している。

まず、どういうこと?と思う。ビジュアルを見てみるとわかりやすい。犬小屋の底から足が突き出たような外見をしている。2枚目が写真。

発泡スチロール製である理由は、軽いことと断熱材として優秀だからだそうだ。この家は村上さんが自分で作り、歩く経験の中でつぎつぎと改良を加えている。これで1年かけて日本全国を歩き回ったって、やっぱりどういうことなんだろう?この外見を見て真っ先に思い起こすのは、安部公房の箱男だ。箱男を地で行っている。

村上さんが何をやっている人かというと、これが本職です。武蔵野美術大学を卒業した芸術家であり、この「家をせおって歩く」は、文字通り歩く現代アートなのだ。箱男のようなホームレスではない。いや、どの程度違いがあるのか、コンセプトの違いが大きい。村上さんは家をせおって歩きながらも、芸術家として生計を立てている。海外進出は、確か芸術祭に参加するためだった。

冗談ではなく、村上さんはこの「家をせおって歩く」をかなり真面目に、己の活動として実践されている。絵本では絵と写真をまじえて、1年の生活がどのようなものであったか、どんな場所でどう過ごしたか語られている。非常に興味深い、やりたい、できない、かっこいい。ここに思い至ったのがそもそもかっこいい。

ラジオでもその内容に軽く触れられています(音源あり)。

絵本は買って読んだけれど書籍の方は未読です。今はいったい何をされているのだろう?

http://satoshimurakami.net/

[asin:4834084477:detail]

[asin:4909179003:detail]

[asin:4101121168:detail]

https://ours-magazine.jp/borrowers/murakami-01/

KAWAZOI - 読書メーター

コーヒー好きには絶対オススメしたいアレ

英語には"coffee snob"(コーヒースノッブ)という言葉があって、「コーヒーにうるさい人」とかそんな意味らしい。今回僕がオススメしたい対象である「コーヒー好き」とは、コーヒースノッブのことではない。もっとライトな層。家でもコーヒーメーカーで飲むぐらいのコーヒー好き。特別なこだわりは無いけれど、日常的に飲む人。でもインスタントやドリップバックでは満足できない人。

そんなコーヒー好きに、僕が絶対的にオススメしたいのは…

電動ミルです。

持っている人なら「わかる!」と言ってくれるはず。電動ミルがあるとめっちゃ快適に一段階おいしいコーヒーが飲めます。手回しのミルって、持ってないんですよね。わざわざ買うほどの物でもないし、微妙に高いし、買ったら買ったでコーヒー豆を挽くのは結構大変。時間も労力もかかる。おまけにうるさい。ミル買ったはいいけど使わなくて、毎回店で挽いてもらってるって人も多いんじゃないだろうか。

「手回しで豆を挽く時間や感触、音までも楽しむ」っていう人は自由にやってください。そういう人こそ"coffee snob"(コーヒースノッブ)という言葉が当てはまる。僕らはそうじゃない。自分でわざわざ挽くのはめんどくさいし、時間かかるから店で挽いてもらうよ。

ところがどっこい、店で事前に挽いてもらって、下手すれば1ヶ月ぐらいかけて一袋のコーヒー豆を消費するのと、毎日飲む直前に挽くのとでは、素人にもわかるぐらい味が違う。やっぱりコーヒー豆は、飲む直前に挽いたほうがおいしいに決まっている。でも…手動のミルを買ってまで毎回わざわざ挽く気にはなれない。

そこで電動ミルなんです。全てを解決してくれる。時間も労力もかけず、自宅にて一瞬でコーヒー豆を挽いてくれる。めっちゃ快適に毎日おいしいコーヒーを楽しむことができる。

今となっては、手回しミルで時間と体力を使ってガリガリ挽いていた時間がなんだったのかと思える。もしくは店で挽いてもらって手間を省いた分、本来味わえていたはずのコーヒーのおいしさを失っていたことがもったいない。もう電動ミルなしのコーヒーライフには戻れない…。

しかも電動ミル、実はお手頃価格で、安いものだと2千円ぐらい。ちょっとした手動のミルのほうが高い。もうちょっと良いものを…と思ってイギリスの家電ブランドであるラッセルホブスを見ても、3千円台。

イタリアのデロンギだって5千円台からある。この価格帯だったら、投資に対するリターンがめちゃくちゃ大きい。キッチンに置いても意外と場所を取らず、デザインだって悪くない。

[asin:B00K721O8S:detail]

僕は結婚祝いとして電動ミルをもらって以来、誇張ではなく毎日使っている。これまではミルを持っていなかったから、カルディやコーヒー店で挽いてもらっていた。今ではもう、豆で買う以外考えられない。コーヒー豆は飲む直前に挽いたほうがいい、でも時間も労力もかけてられない、そんな人にうってつけなのが、電動ミルです。手軽でそんなにお金もかからず、コーヒーライフが一段階上がります。

「国境なき医師団」になろう!を読んだ

医師も看護師も若い人も年配の人も、みんな自分の国にいたらもっと快適な生活がおくれるはずのなのに、治安も住環境も給料も条件の悪いところにわざわざ来て。気温40℃や50℃が当たり前で、美味しいものなんてなくて、そんなところに半年とか一年とか住んで。 P188

朝早く、チームは宿舎からオフィスまでばらばらと歩いて向かいます。重たいリュックを背負って一歩一歩、前を歩く仲間たちの背中を見ながら思ったんです。よくやるな、と。肌の色、目の色、髪の色、ばらばらの人たちがMSFの名のもとに集まって、緊急人道援助が必要な人たちのために働いている。自分がその一員であることを忘れるくらい見惚れてしまって、MSFはすごい組織だなとつくづく感心しました。 P189

国境なき医師団に入りたいわけではないけれど、どことなく小さな憧れがあった。ただでさえ人を助け命を救う医者という職業の人が、被災地や紛争地に出向いて自らの危険を顧みず活動している。

普通の医者として日本で働いていれば高給取りにもなれるのに、国境なき医師団はそんなにお金がもらえない。地位も約束されていない。見返りなく前線に出て人の命を救う人たち。わかりやすいヒーロー像だ。ある種別世界の人間である。

TBSラジオ・アトロクにゲストとしてきていたいとうせいこうが、「国境なき医師団」になろう!という自著の話をしていた。「なろう」とは?国境なき医師団のメンバーは、実はその半分近くがノンメディカル(非医療従事者)なのだ。つまり、医者や看護師、助産師、臨床心理士、薬剤師といった医療に関わる専門家ではなくても、国境なき医師団になれる。

ラジオ放送では現場を見てきたいとうせいこうが、わかりやすくおもしろく解説している。

  • どんな人がいるのか
  • どういう動機で参加するのか
  • 「国境なき医師団」になろう!を読もう
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「さよならわたしのおかあさん」を読んだ

奥さんの母親の具合がよくなくて、奥さんは今も実家に帰っている。自分は京都に残って猫の世話をしたり、自営業の店にいたり、洗い物をしたり洗濯したりしている。帰ってくる前に掃除機をかけないとな。

奥さんが実家に帰る前、ハリウリサ(ハリウクオリティ)の浜田雅功モノマネが似てないと騒いでいたら、呆れられた。

「これを読んでくれたら、今の私の状態がわかる」

と言われ、吉川景都の「さよならわたしのおかあさん」を渡された。短いエッセイ漫画。内容としては、母親がガンにかかり、2年の闘病生活を経て他界する。その間の生活の移り変わりだったり、お母さん子だった作者の心情を描いている。奥さんが風呂に入っている間に、すぐに読み終わった。

この漫画はほとんどが、お母さんと自分と自分の娘のことで占められている。父親や旦那さん、妹のことは少ししか触れられていない。漫画の主人公である作者は、情緒不安定に取り乱す人だ。僕から見るとかなり無防備で危うい。まるで、自ら傷つきに行っているようで、見ていられないところがある。奥さんとこの漫画の作者は全然違う。性格も、状況も。けれどそれでも、今一番共感する立場なのだろう。

僕にできることは、京都の家で猫を見張っていることぐらいだ。母と娘、少しでも長い時間過ごせることを願うけれど、漫画では世の中にありふれた現実を示していた。作者は母親の死から3年経ち、落ち着いたところでエッセイにしたそうだ。仕事をして、日常生活を営んでいる。それでもまだ母親の死から立ち直れていないと、あとがきには書かれていた。